昨年当社が発表したTOPS OF 2016でもご紹介しましたが、日本におけるスマートフォンアプリは調査開始の2013年以来、4年連続で利用者数1位は「LINE」でした。また、新作スマートフォンアプリの利用者数TOP3では2位に動画コミュニケーションアプリの「スノー SNOW」がランクインするなど、SNSやメッセージングアプリなどのコミュニケーションアプリが上位にランクインしました。このように、今日の消費者はスマートフォン上でコミュニケーションアプリに多くの時間を消費しています。そして企業は、その消費者が集まっている"場"に参加することで自社のブランディング活動を行い、最終的には購買まで促そうとしています。そこで、今回のメルマガでは、インターネットサービスの活用が日本よりも一歩進んでいると言われているアメリカのコミュニケーションアプリの現状と、コミュニケーションサービス大手の「Facebook」が今後力を入れようとしている「チャットボット」に焦点をあて、チャットボットの未来と、企業はそれにどのように対応しなければならないかについて考えてみたいと思います。
アナリスト コラム
コミュニケーションアプリ上のチャットボットが、 消費者のインターネット行動を変える可能性
■アメリカで圧倒的リーチを誇る「Facebook」が次に力を入れる技術開発がチャットボット
まず、アメリカではコミュニケーションアプリはどの程度利用されているのでしょうか。アメリカ版のTOPS OF 2016から、スマートフォンアプリの利用者数の平均値TOP 10をみると、1位「Facebook」、2位「Facebook Messenger」、8位に「Instagram」とTOP 10の中に3つのアプリがランクインしており、アメリカにおいてもSNSを中心としたコミュニケーションアプリが活発に利用されていることが分かります。 ※ アメリカの TOPS 2016:DIGITALはこちら