Home > ニュース > メルマガ > 50代以上のインターネット利用動向を探る

2015/06/17 メルマガ

50代以上のインターネット利用動向を探る

ニールセン・インサイト
2015年6月17日発行
本メールはニールセン株式会社より、過去に弊社 Webサイトやイベントにて購読申し込みをいただいたお客様や、弊社担当営業よりコンタクトさせていただいたお客様をはじめ、ご縁のありました方に送信させて頂いております。ご購読を希望されない場合は、大変お手数をおかけいたしますが、こちら にアクセスし購読中止の手続きをお願い申し上げます。



2015年5月に当社が発表したニュースリリース では、本年の冬までにはスマートフォンからのインターネット利用者がPCからのインターネット利用者数を超える可能性について言及しました。スマートフォンの若年層への普及は一段落し、高年齢層への普及が始まっていますが、その利用動向はあまりメディアに取り上げられていないように思います。また人口構成を見ても50代以上は全人口の4割以上を占めておりマーケットとしても無視できない規模となっています。
そこで今回は50歳以上を対象に、PCとスマートフォンからインターネットがどのように利用されているのかを詳しく見ていきたいと思います。
アナリスト コラム

50代以上のインターネット利用動向を探る

■利用者規模は50代以上でPCからの利用者数がスマートフォンの倍

まず利用者数について見てみると、2015年4月時点で50代以上のPCからのインターネット利用者数は1,858万人、スマートフォンからのインターネット利用者数は955万人となっており、PCはスマートフォンの倍の利用者が存在していました。スマートフォンの普及状況とも関係していますが、50代以上においてはインターネット利用には未だPCも欠かせないデバイスであることが分かります。
性年代別の構成比では、PCの全体5,100万人に対し男性50代以上が25%、女性で11%となり、全体の36%が50代以上になっていました。一方のスマートフォンでは男性が14%、女性が6%とPCと比べるとその割合は低くなっています(図表1)。

図表1: デバイス別性年代構成比 2015年4月
図表1: デバイス別性年代構成比 2015年4月

Source:
PC: ニールセン NetView 家庭および職場からの利用 インターネットアプリ含む
スマートフォン: ニールセン Mobile NetView ブラウザおよびアプリからの利用
NetViewは2歳以上の男女、Mobile NetViewは18歳以上の男女

■カテゴリ別でもPCからの利用者数がスマートフォンからの利用者数を超える

弊社が独自に分類しているPCとスマートフォンで共通の15カテゴリの利用状況をみると、昨年時点では全年代で多くのカテゴリがスマートフォンからの利用者がPCからの利用者を上回っている状況でしたが(関連するリリースはこちら) 、50代以上に限定するとその状況は一変します。
すべてのカテゴリにおいて、未だにPCからの利用者が多いことが分かります(図表2)。スマートフォンの急速な普及により、スマートフォン対応が必須の課題と言われていますが、自社がコミュニケーションをとりたい相手が50代以上の場合は、PCが未だ重要なデバイスであることは間違いありません。
ただし、利用者数の伸びという視点でみると、PCはほぼ全てのカテゴリにおいて昨年4月から利用者数が横ばいとなっており、その一方でスマートフォンからの利用者数は現在でも増加を続けています。特に50代以上の利用者数は昨年から39%の増加となり、これはスマートフォン全体の伸び(19%増)よりも高い結果となりました。
このような状況を考えると、「旅行」や「ファイナンス」、飲料メーカーやファッション関連のサイトが含まれる「家庭とファッション」、健康や医療関連のサイトなどが含まれる「家族とライフスタイル」のように、現在PCとスマートフォンの利用者数の差が小さいカテゴリでは、近くスマートフォンからの利用者数がPCを逆転する可能性があります。

図表2: デバイス別 カテゴリ利用者数 50代以上 2015年4月
図表2: デバイス別 カテゴリ利用者数 50代以上 2015年4月

Source:
PC: ニールセン NetView 家庭および職場からの利用 インターネットアプリ含む
スマートフォン: ニールセン Mobile NetView ブラウザおよびアプリからの利用
NetViewは2歳以上の男女、Mobile NetViewは18歳以上の男女

■50代以上の男性はニュース、女性は料理やグルメを見る

最後に50代以上が各デバイスから利用している具体的なサービスについて見ていきます。
PCは男女共に「Yahoo!」が最も多く利用されており、次いで「Google」となっていましたが、両サービス共に利用者数は前年からほぼ横ばいとなっています。「Yahoo!」、「Google」に続いてはECがランクインしており、女性では「Amazon」の利用者数が前年同月比で12%の増加となっていました。その他、前年同月から利用者数が増加したサービスとしては男女共に「Facebook」および「Naver Japan」が伸びていました。またPCでは全体的に男性の利用率が女性の利用率より高い傾向があります。
スマートフォンでは男女共に「Google」の利用者数が最も多く、次いで「Yahoo!」となっていました。3位は男性で「Facebook」、女性では「LINE」となり、男性の5位が「LINE」で女性の5位が「Facebook」と逆転した形になっていました。スマートフォンの利用率はPCと比べると男女で大きな差は見られませんが、「LINE」に関しては男女で13ポイントの差があり、女性がより積極的に利用している状況が分かります。またスマートフォンで利用されているサービスの全体的な傾向では、女性の伸び率(前年同月比)が大きくなっていました(図表3)。
一方で、グラフにはありませんが、50代が特徴的に利用しているサイト*を見ると、PCでは男性は「時事.com(構成比指数*:217)」や「サーチナ(構成比指数:205)」、女性では「Cookpad(構成比指数:185)」となり、スマートフォンでは男性は「SmartNews(構成比指数:206)」、女性は「Rakuten Card(構成比指数:123)」や「ぐるなび(構成比指数:122)」がよく利用されていることが分かりました。男性はニュースを、女性は料理やグルメをよく見ていることが分かります。

*利用者数が100万人以上で50代以上の構成比指数が高いサイト
*構成比指数:インターネット全体の50代の構成比を100とした場合の指数。各サイトでの50代以上の構成比が100を超えていると、そのサイトは50代以上がよく利用しているサイトとなる

図表3: デバイス別利用サービス 50代以上利用者数TOP10 2015年4月
図表3: デバイス別利用サービス 50代以上利用者数TOP10 2015年4月

Source:
PC: ニールセン NetView 家庭および職場からの利用 インターネットアプリ含む
スマートフォン: ニールセン Mobile NetView ブラウザおよびアプリからの利用
NetViewは2歳以上の男女、Mobile NetViewは18歳以上の男女
*利用率は各デバイス利用者の各性年代の総数が母数

■コミュニケーションする相手を考え、トータルにプランニングすることが重要

今回は50代以上のインターネット利用動向に着目しました。そしてこの年代では、PCが未だに欠かせないデバイスであることが分かりました。またスマートフォンでは、コミュニケーションサービスの使われ方に男女の差がみられました。
スマートフォンに大きな注目が集まり、スマホファーストで戦略を考えることが世の中の流れになってきていますが、自社がコミュニケーションをとりたい相手が日常の生活の中でどのように情報に接触し、取得しているのかを、しっかりと把握したうえで戦略を考えていくことが重要です。今後、世の中がデジタルにシフトしていくことは容易に想像がつきますが、そのスピードは年代によって大きく異なります。自社が思い描く顧客とのコミュニケーションをデジタル以外のメディアを含めてプランニングしていくことが必須と言えるでしょう。

(ニールセン エグゼクティブアナリスト 中村 義哉)

最後までご覧いただきありがとうございました。
本メールの取り扱いについて
本メールの転送は自由に行って構いませんが、掲載された情報の無断転載を禁止します。

個人情報の取り扱いについて
皆様の個人情報を正しく扱うためにニールセンでは2005年3月に(財)日本情報処理開発協会より、個人情報の適切な取り扱いを行う事業所に付与されるプライバシーマークの付与認定を受けています。お客様の個人情報は弊社の定める個人情報保護方針にもとづき適切に取り扱います。なお、メールからリンクされている各サイトへのアクセス情報を解析し今後のメール配信に役立たせていただきます。あらかじめご了承くださいませ。
ニールセン株式会社 個人情報保護方針

メールマガジン配信を停止されたい場合のお手続きについて
ご購読を希望されない場合は、大変お手数をおかけいたしますが、下記URLにアクセスし購読中止のお手続きをお願い申し上げます。

■配信停止手続きページ          
https://csp2.netratings.co.jp/nnr2/magazines/quitnnc


メールマガジン配信先を変更されたい場合のお手続きについて
配信先を変更されたい場合は、大変お手数をおかけいたしますが、下記URLにアクセスし、現在のメールアドレスでの購読を中止のうえ、新規アドレスでの購読登録のお手続きをお願い申し上げます。

■配信停止手続きページ          
https://csp2.netratings.co.jp/nnr2/magazines/quitnnc

■メールマガジン登録ページ          
http://www.netratings.co.jp/email_magazine/register.html


テキストメールをご希望の場合
本メールはHTML形式で配信させて頂いております。テキストメールでの配信をご希望の方は、テキストメール希望と明記の上 jpw_ClientServices@nielsen.com までご連絡ください。


お問い合わせ先
ニールセン株式会社
東京都港区赤坂2-17-7 赤坂溜池タワー11階
TEL: 03-6837-6500 FAX: 03-5561-6901
サービスに関するお問い合わせ:jpw_ClientServices@nielsen.com
取材に関するお問い合わせ(広報担当):jpw_Press@nielsen.com
ニールセン株式会社HP:http://www.netratings.co.jp
Nielsen HP:http://www.nielsen.com

※このメールは送信専用アドレスから送信されています。
メールでのお問い合わせはjpw_ClientServices@nielsen.comまでお願いします。


■ニールセン メールマガジン

ニールセン メールマガジンは、世界のニールセンから発信される消費者購買行動についての最新ニュースやレポート、日本発のプレスリリースなどの情報を月に1回、無料でご紹介しています。ご購読お申し込みの際には、「1.氏名 2.ご所属(組織名、部署名)3.メールアドレス 4.メールマガジンを知ったきっかけ」を記載の上、consumer-insight.japan@nielsen.com までお知らせください。

■ニールセン メディカルリサーチ チーム発行のメールマガジン

ニールセン メディカルリサーチ(メディテック)チーム発行のメールマガジン、「Medical Insight」は、国内外の医薬系最新ニュースやレポート、プレスリリースなどの情報を2カ月に1回、無料でご紹介しています。基本的にHTML形式の配信ですが、ご希望によりPDFにてお送りすることも可能です。 ご購読お申し込みの際には、「1.氏名 2.ご所属(貴社名、部署名)3.メールアドレス 4.メールマガジンを知ったきっかけ 5.PDF形式での配信希望の有無」を記載の上、Med_Newsletter_JP@nielsen.com までお知らせください。
-------------------------------------------------------------------

※このメールは送信専用アドレスから送信されています。
メールでのお問い合わせはjpw_ClientServices@nielsen.comまでお願いします。

Copyright c2015 The Nielsen Company. Confidential and proprietary.

お問い合わせ

メルマガに関するお問い合わせ
E-Mail:jpw_ClientServices@nielsen.com

メールマガジン購読登録