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2015/01/15 メルマガ

アメリカの事例から見る、注目のソーシャルメディアとは?

ニールセン・インサイト
2015年1月15日発行
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2015年が始まり早や半月が過ぎてしまいましたが、あらためまして、新春のご挨拶を申し上げます。本年もニールセン株式会社をよろしくお願い申し上げます。

2014年はスマートフォンが躍進した年でした。いつでもどこでも利用できるスマートフォンの利用拡大と共に、ソーシャルメディアやコミュニケーションサービスも利用が拡大し、消費者のコミュニケーションツールとして定着してきました。そこで、アメリカのインターネット視聴率データを元に2014年の利用状況を振り返りながら、2015年の日本のソーシャルメディアおよびコミュニケーションサービスについて考えてみたいと思います。

アナリスト コラム

アメリカの事例から見る、注目のソーシャルメディアとは?

■ソーシャルメディアおよびコミュニケーションサービスの利用はスマートフォンにシフト

図表1および図表2は、アメリカのソーシャルメディアおよびコミュニケーションサービスのPCおよびスマートフォンからのアクセス上位5サービスとなります。

ここからは大きく2つのことが見えてきました。

1つは、PC、スマートフォン共に1億人以上が「Facebook」を利用している点です。「Facebook」離れという言葉もメディアに登場しましたが、2014年11月のインターネット人口を母数としたリーチ(%)では、PCで53%、スマートフォンでは88%となっており非常に高い割合でした。

2つ目は、ソーシャルメディアおよびコミュニケーションサービスの利用者が、全体的にスマートフォンにシフトしている点です。2013年11月からの伸びを見ても、スマートフォンからの利用においては各サービス共に2桁伸長を見せているのに対し、PCからの利用では「Pinterest」以外のサービスは利用者数を減らしていました。ソーシャルメディアおよびコミュニケーションサービスはスマートフォンから利用することが当たり前になってきているようです。

図表1:アメリカ国内、ソーシャルメディアおよびコミュニケーションサービス
PCからの月間利用者数2014年11月 TOP5

アメリカ国内、ソーシャルメディアおよびコミュニケーションサービス

Source
PC:Nielsen NetView 家庭および職場のPCからの利用
※ 2歳以上の男女

図表2:アメリカ国内、ソーシャルメディアおよびコミュニケーションサービス
スマートフォンからの月間利用者数2014年11月 TOP5

アメリカ国内、ソーシャルメディアおよびコミュニケーションサービス

Source
Nielsen Mobile NetView ブラウザとアプリからの利用
※ 18歳以上の男女

■コミュニケーション、写真投稿型サービス、共にイレイサブル系・匿名系のサービスに注目

次に、利用者数の伸び率が高かったサービスにフォーカスを当ててみようと思います。ここでは特に、スマートフォンアプリからの利用者数が2013年11月から1年間で30%以上増加したサービスに絞って見てみたいと思います。ソーシャルメディアおよびコミュニケーションサービス全体の増加率は20%程度ですので、30%の増加率はカテゴリー全体の増加率よりも高い割合となります。


図表3:アメリカ国内、利用者が30%以上増加した
ソーシャルメディアおよびコミュニケーションサービスアプリ利用者数TOP10

アメリカ国内、利用者が30%以上増加したソーシャルメディアおよびコミュニケーションサービスアプリ利用者数TOP10

Source
Nielsen Mobile NetView アプリからの利用
※ 18歳以上の男女

図表3を見ると、「Facebook Messenger」「Snapchat」をはじめとすると1対1もしくはグループチャットなど少人数のコミュニケーションサービスや、「Instagram」「Pinterest」といった写真の投稿をメインとしたサービスが高い伸び率を示していました。

1位の「Facebook Messenger」は「Facebook」内でも利用できるメッセージサービスですが、7月頃からメッセージ機能を使うときには「Facebook」とは別の「Facebook Messenger」アプリを利用することが推奨されており、その影響で利用者数の伸び率が高くなったようです。

増加率が2027%と最も高い7位の「Timehop」は、1年前やそれ以上前の「今日」、自分がどのような投稿をしたのかを見せてくれるサービスです。2014年の3月からAndroidアプリが登場したこともあり、ここ1年で20倍以上に利用者数が増加しました。複数のソーシャルメディアを横断して見ることができる点や、ソーシャルメディアへの投稿が積み重なれば重なるほど面白くなっていく点などを考慮すると、今後のさらなる伸びが期待できそうなサービスと言えます。

4位の「Snapchat」は10秒以内の指定の時間のみ閲覧できる写真や動画を、個人またはグループ宛に送ることができます。時間が経った写真や動画は、サーバーからも削除される(Erase=イレイス)ことからイレイサブル系のサービスと呼ばれているサービスです。

また、5位の「Kik Messenger」は、電話番号の登録や個人情報の登録がいらない点が特徴で、匿名系コミュニケーションサービスと呼ばれています。

「Snapchat」や「Kik Messenger」の共通の特徴は、個人情報がインターネット上に残りづらいことです。これらのサービスは、インターネット上にログが残ってしまうことを嫌がる若いユーザーなどから火がついたサービスと言われています。

そこで、「Snapchat」や「Kik Messenger」などのコミュニケーションサービスの利用者数TOP5に絞って年代別の割合をみてみると、「Snapchat」や「Kik Messenger」は34歳以下の割合が60%を越えており、他のサービスよりもその割当は高く、やはり若年層に人気のサービスと言えそうです(図表4)。これまでのソーシャルメディアおよびコミュニケーションサービスも10-20代の若いユーザーから人気が出ることが多かったとこともあり、イレイサブル系、匿名系は注目のサービスとなりそうです。

図表4:アメリカ国内、コミュニケーションサービスアプリの年代別利用者割合 2014年11月

アメリカ国内、コミュニケーションサービスアプリの年代別利用者割合

Source
Nielsen Mobile NetView アプリからの利用
※ 18歳以上の男女

■日本では利用者数は「LINE」が1位、2015年は「Instagram」に注目か

日本のソーシャルメディアおよびコミュニケーションサービスのスマートフォンアプリからの利用をみてみると、利用者数1位は「LINE」となり、「Facebook」、「Twitter」と続きます。「LINE」は、2014年11月のインターネット人口を母数としたリーチ(%)では71%となっており、スマートフォンユーザーの多くが利用しているサービスと言えます。
(参考:2014年 日本のインターネットサービス利用者数ランキング)

図表5は図表3と同様に、日本において利用者数が30%以上増加したスマートフォンアプリです。アメリカ同様に「Facebook Messenger」「LINE」と言ったコミュニケーションサービスと共に、写真の投稿をメインとした「Instagram」がランクインしていました。増加率で見ると「Facebook Messenger」が1位ですが、こちらは上記に記載しましたがアプリの移行が増加の大きな理由と考えられます。2位の「Instagram」は144%と他のサービスよりも4倍近い高い増加率でした。海外セレブの「selfie(セルフィー)」いわゆる「自撮り」が人気のキッカケのようですが、日本でも芸能人の利用が増えていることや、「自撮り」という言葉が流行していることもあって、引き続き利用者を伸ばしていくのか注目していきたいと思います。

図表5:日本国内、利用者が30%以上増加した
ソーシャルメディアおよびコミュニケーションサービスアプリ

日本国内、利用者が30%以上増加したソーシャルメディアおよびコミュニケーションサービスアプリ

Source
Nielsen Mobile NetView アプリからの利用
※ 18歳以上の男女


図表5から見るとまだ日本では流行の兆しがないイレイサブル系や匿名系のサービスですが、インターネットのサービスでは先行市場とも言われるアメリカに倣い、これから流行の兆しが見えてくるのでしょうか。それとも、日本独自のサービスが開発されていくのでしょうか。今や消費者の生活にも企業のマーケティング活動にも欠かせなくなったソーシャルメディアおよびコミュニケーションサービス。今後も、国内外ともに注目していきたいと思います。

(ニールセン シニアアナリスト 今田 智仁)

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