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2013/02/13 メルマガ

「読書メーター」が切り開くライフログの可能性

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■コラム【ウェブマーケティング・データライン】

「読書メーター」が切り開くライフログの可能性

~投稿レビューが集まりやすい環境作りが成長のカギ~

(ニールセン株式会社 アナリスト 山田 嶺)

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■「読書メーター」の訪問者数は右肩上がりの増加傾向
昨今、スマートフォンやソーシャルメディアの普及により、位置情報や健康記録など自分の生活の記録をデジタルで残す、いわゆるライフログに関するトピックを目にする機会が多くなりました。
今回取り上げるWebサービス「読書メーター」もライフログの一種です。「読書メーター」は自分の読書量を記録・管理できる、"本"にフォーカスしたサービスですが、この数年PCからの訪問者数が右肩上がりの増加傾向であることが分かりました(図表1)。
「読書メーター」に読み終わった本を登録すると、自分の読書量(冊数、ページ数)が加算されていきます。また本についてレビューを投稿したり、他の会員の投稿レビューに対して評価・コメントしたりと会員同士で共有、コミュニケーションがしやすい環境が整っていることがサイトの特徴です。

■「読書メーター」の訪問者数は右肩上がりの増加傾向

昨今、スマートフォンやソーシャルメディアの普及により、位置情報や健康記録など自分の生活の記録をデジタルで残す、いわゆるライフログに関するトピックを目にする機会が多くなりました。

今回取り上げるWebサービス「読書メーター」もライフログの一種です。「読書メーター」は自分の読書量を記録・管理できる、"本"にフォーカスしたサービスですが、この数年PCからの訪問者数が右肩上がりの増加傾向であることが分かりました(図表1)。

「読書メーター」に読み終わった本を登録すると、自分の読書量(冊数、ページ数)が加算されていきます。また本についてレビューを投稿したり、他の会員の投稿レビューに対して評価・コメントしたりと会員同士で共有、コミュニケーションがしやすい環境が整っていることがサイトの特徴です。

Mailmagazine20130213_01.png
読書メーター」の一人あたりの月間訪問回数の推移をみると、平均2.5回で推移していました(図表2)。日本人の読書量はひと月2~3冊の割合が最も高かったというアンケート結果(※)も出ており、1冊読み終えて「読書メーター」に記録する利用者像に一致する見方ができます。
※ミクシィ・リサーチ調べ
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■「読書メーター」の訪問者増加の要因は?
では訪問者増加の要因は何でしょうか。それを知る手がかりが、読書メーターの流入元サイトからみることができました。まず、2012年12月度の流入割合をみるとYahoo!検索とGoogle検索の2サイトで68%あり、検索がメインの流入元であることが分かりました。またこの流入割合の推移を見ると2009年以降徐々に割合が高くなっていることが分かります(図表3)。
次に増加の理由として考えられるのが、本の投稿レビュー数です。「読書メーター」の運営会社(株)トリスタの発表によると、2012年3月時点で投稿レビュー数、400万件、同年8月で500万件突破が発表されており、日に日に投稿レビューが増加している状況です。ベストセラー本上位30のタイトルや著者名を検索するとページの上位に「読書メーター」が表示されるものがほとんどでした。投稿レビューが豊富なため、検索でも上位に表示されやすくなっていると思われます。読書メーターの訪問者が増え、本の投稿レビューも増えていき、検索上位に表示され、また訪問者が増えるという好循環がこの結果を生んでいることがうかがえます。
Mailmagazine20130213_03.png
■なぜ投稿レビューが増えてきたのか
人気ページランキングをみると最も閲覧が多かったのはタイトルごとに用意されている「本」のページ(約90%)でした(図表4)。このページは各本について、自分の読書量へ読んだ本を加算する機能に加えて、レビューの投稿や閲覧、評価など複数の機能を備えたページです。本のライフログを残す人は、本を読んだ感想や気づきを共有したい人が多いのかもしれません。その一連の行動(読書量の加算とレビューの投稿・閲覧)が「本」のページ内で完結できる構成が投稿レビュー増加の一因と考えられます。また他会員の投稿レビューの評価・コメントといった同じ本のファン同士でコミュニケーションが取りやすくなっていることが、サイトのエンゲージメントを高め、レビューの投稿を促進していると思われます。
Mailmagazine20130213_04.png
■「読書メーター」の今後
このように「読書メーター」についてみてきました。読書量の加算といったライフログの部分だけでなく、投稿レビューが集まりやすい環境が提供されていること、増加した投稿レビューが検索上位に表示されることがサイト成長の要因と思われます。
最近のアップデートでは、オフ会告知のコンテンツも追加され、本を軸にしたリアルなコミュニケーションにも取り組んでいます。このアップデートが、「読書メーター」の成長にどう影響するか楽しみです。
本は種類が膨大で、自分に合った本、読みたい本を探すことはなかなか時間のかかる作業です。そこで参考になるサイトとして投稿レビューが豊富な「読書メーター」は頼りになる存在といえるでしょう。また、日々投稿レビューは増加していますので、これからさらに存在感を増していくのではないでしょうか。
(ニールセン アナリスト 山田 嶺)
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