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2011/10/14 メルマガ
シニア層の利用が急上昇中のオンライン辞書サービスとは
Nielsen/NetRatings REPORTER ご購読者 様
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2011年10月14日号
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■ コラム 【ウェブマーケティング・データライン】
シニア層の利用が急上昇中のオンライン辞書サービスとは
(ネットレイティングス アナリスト 井戸 達也 )
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スマートフォン・メディア利用実態調査レポート Vol.2
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スマートフォン・メディア利用実態調査レポートは、消費者のスマートフォン
におけるオンラインメディアの利用動向と、PCにおける利用動向を、
それぞれオンラインサーベイとインターネット視聴率から把握し、包括的に
レポートする定点観測型の調査です。
日々変化していく消費者のオンラインメディアへの関わり方を、スマートフォン
とPCという2つのスクリーン(デバイス)からのメディア接触状況を統合して
分析する事により、消費者のオンラインメディア接触行動全体を可視化します。
サービスのお問い合わせはセールス&アナリティクスまで
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│ 電話: 03-4363-4201 メール:sales@netratings.co.jp │
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■ コラム <ウェブマーケティング・データライン>
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▼△▼ シニア層の利用が急上昇中のオンライン辞書サービスとは ▼△▼
突然ですが、皆様はオンライン辞書を利用された経験はおありでしょうか。
オンライン辞書は比較的古くからあるサービスで、大手ポータルサイトには
国語辞典や英和・和英辞典などの辞書サービスがありますので、ご利用になった
経験のある方は多いと思います。私自身も、大学時代には定期試験の直前に
オンライン辞書とにらめっこしながら勉強した経験があり、私にとっては少し
思い出深いサービスなのです。
このようにオンラインサービスの中では比較的古くから利用されてきた
オンライン辞書の中で、今なお、利用者を大きく伸ばしているサイト
「Weblio辞書」(http://www.weblio.jp/)をご存知でしょうか。
Weblio辞書は、複数の辞書や用語集を一度に検索し表示する、統合型オンラ
イン辞書サービスです。現在、599の辞書が登録されています。(2011年10月9日時点)
国語辞典、英和・和英辞典はもちろん、手話辞典、業界の専門用語の辞書や
植物図鑑、中には映画の出演者やストーリーについてのデータベースなど、
登録されている辞書は非常に多岐にわたります。
それではここで、Weblio辞書の利用者数の年間の推移をみてみましょう。
2010年8月では351万人だった利用者数は、2011年8月には約53%増加の536万人
に達していました。主なオンライン辞書の利用者数と比較しても、
Weblio辞書の利用者数が増加傾向にあることが分かります。(図1)
また、Weblio辞書の利用者をドメイン別にみると、
英和・和英辞典「ejje.weblio.jp」の利用者の割合が最も増加していました。
2011年8月は28%と昨年8月から16ポイント利用者の割合を伸ばしており、
利用者数増加のキーであることが分かります。(図2)
図1:
Source: Nielsen/NetRatings NetView 2010年8月~2011年8月 家庭・職場のPCからのアクセス
図2:
Source: Nielsen/NetRatings NetView 2010年8月~2011年8月 家庭・職場のPCからのアクセス
次に、利用者の属性についてはどうでしょうか。
Weblio辞書の利用者は男性が64%と、インターネット全体の利用者より
7ポイント高く、男性の方が多いようです。(図3)
年代別では、30代から50代の割合が高く、Weblio辞書全体の利用者数の
中でも多くを占めていました。一方、10代の利用者はインターネット全体
の利用者割合と比較するろ半数の割合となっており、現在は若年層の利用は
それほど多くないようです。(図4)
図3:
Source: Nielsen/NetRatings NetView 2011年8月 家庭・職場のPCからのアクセス
図4:
Source: Nielsen/NetRatings NetView 2011年8月 家庭・職場のPCからのアクセス
今度は利用者を職業別に見てみました。
商工業者、管理職、専門・技術職、事務・営業・保安職などデスクワークを
伴う職業全般で、利用者が多いことがみてとれました。統合型オンライン
辞書の特長である高い汎用性と深い専門性が、広く利用者に支持されている
要因だと思われます。(図5)
図5:
Source: Nielsen/NetRatings NetView 2010年8月、2011年8月 家庭・職場のPCからのアクセス
最後に、年代別利用者数について昨年からの増加率をみてみましょう。
全年代において利用者数が増加しており、増加率トップ3の10代以下、20代、
60代以上でした。これまでオンライン辞書を利用していなかった層の利用が、
この1年で特に進んだといえます。(図6)
図6:
Source: Nielsen/NetRatings NetView 2010年8月、2011年8月 家庭・職場のPCからのアクセス
今回の調査を通じて、Weblio辞書の利用者数増加の要因を探ってみると、
職業別利用者の割合から見る高い汎用性と深い専門性が、要因の1つにあると
感じました。また、2010年10月にはYahoo!ツールバーに採用されるなど、
サイトへの流入経路を増加させていることも大きな要因といえるでしょう。
Weblio辞書を実際に利用してみると、599もの辞書がカテゴリ毎にきれいに
整理されており、同じ辞書内、または類似の辞書間で、関連ワードなどが
容易に検索できるようになっています。
Weblio辞書は多様な情報が整理された「まとめサイト」にも似ており、
時代のニーズにマッチしたサービスであるといえるのではないでしょうか。
最後に、私個人として最も注目した点は、60代以上のシニア層の利用者数の
増加でした。団塊世代はその学習意欲の高さに注目が集まり、様々な形の
シニアスクールや通信教材が出現しました。シニア層の利用者数増加は、
そういった世情を反映しているのかもしれません。シニア層がどの様に
Weblio辞書を利用しているか、1人のアナリストとして大きく興味をひかれました。
いづれにせよ、今後最も重要な利用者層の1つになるであろうシニア層の
利用者数増加は、Weblio辞書の媒体価値を更に高めることになるでしょう。
Weblio辞書の利用者数と属性の変化を中心に、今後も注目していきたいと
思います。
(ネットレイティングス アナリスト 井戸 達也)
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