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2016/04/08 [データ]
スマホの成長は新たなステージへ~ニールセン、2015年のまとめレポート Digital Trends 2015を公開~
- 2015年もスマートフォン利用者は増加しているものの、増加率はゆるやかに
- 今後のスマートフォン利用者の増加は45歳以上がキーターゲット
- スマートフォンで利用者数500万人超のサービス数はPCの2倍以上の100 サービス
視聴行動分析サービスを提供するニールセン株式会社(東京都港区、代表取締役社長兼COO 宮本淳)は、スマートフォン視聴率情報Nielsen Mobile NetView(ニールセン・モバイル・ネットビュー)、PC版インターネット視聴率情報Nielsen NetView(ニールセン・ネットビュー)のデータをもとに、2015年の消費者のデバイス利用状況、属性別の利用サービスの違いをまとめたレポート「Digital Trends 2015」を公開しました。
それによると、スマートフォンからインターネットを利用した3ケ月平均の利用人口(2015年7~9月)は5,000万人を超え2年前の同時期と比較すると利用者数が1.5倍に伸びていることがわかりました。しかし増加率を見てみると、2013年の平均が10%前後で推移していたのに対して、2015年7~9月では4%とまで鈍化していました(図表1:公開レポートからの抜粋)。またデバイスごとの2015年9月のインターネット利用人口を年代別に見ると、44歳以下ではスマートフォンからのインターネット利用者人数がPCよりも多くなっていたのに対し、45歳以上では未だPCからのインターネット利用者のほうが多くなっていました(図表2:公開レポートからの抜粋)。
図表1:スマートフォンからのインターネット利用人口(万人)推移および増加率
図表2:PCとスマートフォンからのインターネット利用人口(万人) 2015年9月
次に2015年9月のPCとスマートフォンからの利用者数別のサイト数を見ると、利用者数が500万人を超えるサイトはPCで42サイト存在していたのに対しスマートフォンでは104サイトでPCの2.5倍でした。また、PCでは利用者数100万人を超えるサイトが昨年同月比で26サイト減少しているのに対し、スマートフォンでは93サイト増加していました(図表3:公開レポートからの抜粋)。
図表3:PCとスマートフォンからの利用者数別 サイト数 2015年9月
当社シニアナリストの今田智仁は、次のように述べています。「2015年はほぼ全てのインターネットサービスカテゴリーにおいて、スマートフォンからの利用が当たり前になった年でした。既に若年層のスマートフォン利用率は高く、その他の年代でも利用者の増加スピードは鈍化してきました。今後スマートフォンのサービスで利用者を伸ばすには、45歳以上の中高年など新しくスマートフォンを利用し始める層をどう取り込んでいくのかという点も考える必要がでてくるでしょう。また、公開レポート上では年代別の利用サービスの違いを分析しています。そこでは、世代間だけではなく、同世代、同性でも異なったサービスを利用している現状が見えてきました。企業はサービス利用実態の背景に、消費者の属性や時代環境・ライフスタイルの違いがあることを理解してコミュニケーションをとる必要があるといえます」。
本レポート「Digital Trends 2015」は以下のページよりダウンロードしてご覧いただくことが可能です。
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ニールセンについて
Nielsen Holdings plc(NYSE: NLSN)は、世界的な調査会社として消費者の視聴行動、購買行動の分析をおこなっています。視聴行動分析部門は、メディア・広告企業向けに各種デバイス上での動画・音声・テキストコンテンツ消費動向を把握するトータルオーディエンス測定を提供しています。購買行動分析部門は、消費財メーカーや小売企業を対象に業界で他に類を見ない世界規模のリテールパフォーマンス分析を提供しています。視聴行動分析、購買行動分析を他のデータと組み合わせた世界レベルの測定・分析により、クライアントのパフォーマンス向上を支援します。S&P 500企業として、世界人口の90%を網羅する100ヵ国以上に拠点を有しています。詳細は当社ウェブサイトをご覧ください: www.nielsen.com