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2019/03/26 [データ]
若年層の月間の動画視聴時間は1年間で約2時間増加~ニールセン スマートフォンの利用状況を発表~
- スマートフォンの1日の平均利用時間は約3時間で、アプリからの利用が84%を占める
- 月に1回以上利用するアプリの個数は31個で、ほぼ毎日利用するアプリの個数は8個
- 「ビデオ/映画」や「ポータル、コミュニティ」「総合ニュース」カテゴリーの利用時間が増加
視聴行動分析サービスを提供するニールセン デジタル株式会社(東京都港区、代表取締役社長 宮本淳)は、スマートフォン視聴率情報「ニールセン モバイル ネットビュー(Nielsen Mobile NetView) 」のデータをもとに、2018年の12月の日本におけるスマートフォンの利用時間やアプリの利用個数などの利用状況を発表しました。
2018年12月におけるスマートフォンの1日あたりの平均利用時間をみると3時間5分で、2017年7月や2018年7月と比べて大きく変化していませんでした。また、全利用時間のうち、アプリからの利用とWEBブラウザからの利用の内訳をみると、アプリからの利用時間は全体の84%を占め、2017年7月と比べるとアプリの利用時間シェアが3ポイント減少していたものの、大きな変化は見られませんでした。また、年代別に利用時間やアプリとブラウザの利用時間シェアを比べても、大きな差は見られませんでした(図表1)。
次に、月に1回以上利用するアプリの数をみると30.8個、月に31回以上利用される=ほぼ毎日利用されるアプリは8.0個で、2017年からの増加数は1~2個にとどまりました。アプリの利用個数も年代間で大きな差は見られず、どの性年代でも月に30個前後のアプリを使用していました(図表2)。
最後に、アプリとブラウザの両方を合わせた全利用時間のうちの各カテゴリーのシェアが高いサービスのうち、1年前と比べて大きく増加していたカテゴリーをみると、動画サービスが含まれる「ビデオ/映画」や「ポータル、コミュニティ」、「総合ニュース」、「音楽」、「健康、フィットネス、栄養」で月間の利用時間40~100分程度増加していました。これらのカテゴリーはどの年代でも利用が増加しており、18-34歳では特に「ビデオ/映画」の利用時間が約2時間も増加していました(図表3)。
当社シニアアナリストの高木史朗は、次のように述べています。「利用者数は継続的に増加しているスマートフォンですが、アプリの利用個数や利用時間は数年前から大きく変化しておらず、限られた生活時間の中でスマートフォンやアプリの利用が今後大きく拡大することは考えにくいといえます。そのような中でも、各カテゴリーの利用時間の変動に注目すると、動画や音楽、ポータル、ニュース、フィットネス等様々なサービスにおいて大きく利用時間が増加していました。自宅のWi-Fi環境の整備や各通信キャリアによる大容量プランなどにより、通信料を気にせず使う人が増えたことや、「Amazon プライムビデオ」や「Netflix」などの動画ストリーミングや「Spotify」などの音楽ストリーミングのような長時間利用を促すようなサービスが浸透してきたことなどが影響していると考えられます。これまでも、ユーザーの限られた可処分時間のうちのシェアを高めるために各サービスが鎬を削ってきましたが、利用時間を拡大するサービスが増えてくると、さらに同じカテゴリー内やカテゴリー間でもシェア争いが激化してくることが予想されます。広告主が消費者とコミュニケーションを取っていく上では、利用者数などのリーチだけでなく、各サービスの利用時間(視聴の深さ)も考慮してメディア選定していく必要があるでしょう」。
ニールセン モバイル ネットビュー(Nielsen Mobile NetView)について
ニールセン モバイル ネットビューは日本全国の8,000名(iOS、Android各4,000名)の調査協力モニターから取得するアクセスログ情報を元に作成されます。従来のアンケート調査とは異なり、実際のユーザーのアクセス記録に基づくデータであり、アプリやウェブサイトの利用時間や利用頻度などの正確な利用動向データの提供が可能です。また、利用者属性情報を含むパネル調査であるため、属性別の利用状況を把握できます。データは、ウェブサイトの訪問、アプリの利用もしくはスマートフォン全体での利用状況を参照することができ、また、利用者属性、OS、電話会社、デバイスなどのフィルターを使用してデータを抽出することもできます。サービスの詳細は、ウェブサイトでもご覧いただけます。
http://www.netratings.co.jp/solution/nielsen_mobile_netview.html
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【ニールセン デジタル株式会社 会社概要】
社名: ニールセン デジタル株式会社 英文社名: Nielsen Digital Co., Ltd.
本社所在地: 〒107-0052 東京都港区赤坂2-17-7 赤坂溜池タワー11階
資本金: 1億円
設立: 1999年5月
代表者: 代表取締役社長 宮本 淳
主要株主: 米国ニールセン・カンパニー(The Nielsen Company)、株式会社ビデオリサーチ
ニールセン デジタル株式会社は、ニールセンの消費者視聴行動分析部門の日本法人として、視聴者分析と広告分析のソリューションを通じて、お客様のビジネスにおける重要な意思決定を支援するデータ、分析、インサイトを提供しています。製品やサービス、および分析結果のインサイトについては、広告主企業、メディア運営企業、Eコマース企業、広告会社より高い評価をいただいています。ニールセン デジタル株式会社のサービス概要、および会社概要はwww.netratings.co.jp でご覧いただけます。
ニールセンについて
Nielsen Holdings plc(NYSE: NLSN)は世界最大級のマーケティング調査&データ分析の会社として、世界規模の消費者と市場における最も完全で信頼された見解を提供しています。私たちのアプローチは独自のニールセンデータと他のデータソースを結び付けることで、今何が起こり、今後何が起こるのか、そしてこの知識に基づいてどの様に行動するのがベストなのかを世界中の顧客が見つけるお手伝いをします。ニールセンはメディア、広告、小売りそして日用消費財産業が直面する最も重要な問いに答えるための新しい方法を開発し続けながら、90年以上に渡り科学的な正確性と革新性に基づくデータと分析を提供してきました。S&P 500企業として、世界人口の90%を網羅する100ヵ国以上に拠点を有しています。詳細は当社ウェブサイトをご覧ください: www.nielsen.com
ニールセン デジタル株式会社が提供しているソリューションと主な製品サービス
視聴者分析ソリューション
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