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2009/04/23 [データ]

テレビ局の動画配信サイトが本格化の兆し

ニールセン・オンライン、20093の月間インターネット利用動向調査結果を発表

ネットレイティングス株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:千葉尚志)は、ニールセン・オンライン(Nielsen Online) が提供するインターネット利用動向調査「NetView」の2009年3月データをまとめました。

それによると、テレビ各局が開始した動画配信サイトの利用者数が伸張していることがわかりました。特に他局に先んじてサービスを開始した、日本テレビの動画ポータルサイト「第2日本テレビ」は、昨年10月の3周年を機にリニューアルとサービスの無料化を実施し、利用者数を大きく伸ばし126万人としています。また、後続の「NHKオンデマンド」をはじめとする各テレビ局の動画サイトの利用者数も増加傾向にあります。(図表1)

 

図表1 テレビ局の動画サイトの利用者数推移

(2009年1-3月、家庭と職場からのアクセス)

04232009_01.gif

一方、利用者数や利用時間において圧倒的な優勢を保つ、「YouTube」をはじめとする先発の動画サイトの中では、今秋からサービス統合を行う「Yahoo!動画」と「GyaO」が、3月度の利用者数を元に統合後の利用者数を試算した場合、974万人となり、「ニコニコ動画」を抜いて第2の動画サイトになることが分かりました。「Yahoo!動画」と「GyaO」は従来から利用者層のすみわけが成されており、重複するユーザーが少なく、統合により大きな効果が期待できます。(図表2)

図表2 主要な動画サイトの利用状況

(2009年3月、家庭と職場からのアクセス)

04232009_02.gif

また、現状利用者数の多い4つの動画サイトの利用者の重複状況をみると、「Yahoo!動画」と「GyaO」のそれぞれの利用者の重複は3割前後であるのに対し、「Yahoo!動画」、「GyaO」の両サイトの利用者の6割以上が「YouTube」の利用者であり、また、「ニコニコ動画」の利用者の8割近くが「YouTube」の利用者となっています。(図表3)

 

図表3 主要動画サイトの利用者重複状況

(2009年3月、家庭と職場からのアクセス)

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表の見方: 表側のサイトの何%が表頭のサイトの利用者を含んでいるかを表します。

例:「Yahoo!動画」の29.3%は「GyaO」の利用者であり、60.8%が「YouTube」の利用者であることを表しています。

 

YouTubeをはじめとする動画共有サイトは、動画サイトに加えCGMサイトの性格を有し、常に新鮮なコンテンツがインターネットユーザー自身から供給されることによりインターネットユーザーの高い支持を得ています。一方、動画配信サイトは、提供する商用コンテンツの調達に投資が常に必要であり、従来、コンテンツの新鮮度を保つことは容易ではありませんでした。しかし、豊富な自社コンテンツを有するテレビ局の積極的な参入や利用者数と資金力を補完するYahoo!動画とGyaOのサービス統合はこの問題を解決し、今後の動画サイトの活性化に拍車をかける要因となる可能性があります。

 

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本件に関するお問い合わせ先:

ネットレイティングス株式会社 広報担当 西村 総一郎

電話:〔03〕4363-4200  e-mail: press@netratings.co.jp

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