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2007/07/15 メルマガ

ネットレイティングスの新分析指標

Nielsen//NetRatings REPORTER ご購読者 様
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2007年7月15日号
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■ コラム 【ウェブマーケティング・データライン】
「ネットレイティングスの新分析指標」
 (ネットレイティングス マーケティング部 西村総一郎 )
■ 配信を停止されたい場合のお手続きについて
■ ネットレイティングスからのお知らせ
1. ネットレイティングス・データクロニクル2006 新発売
2. 新オンライン広告統計レポート「AdRelevance」新発売
3. ネットレイティングスからの新提案
全数ネット視聴率情報「マーケット・インテリジェンス」
4.リアルタイム・アクセスログ解析サービス「サイトセンサス」
5.「オンラインディレクトリ集計サービス」リニューアル
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■ コラム <ウェブマーケティング・データライン>
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▼△▼    ネットレイティングスの新分析指標        ▼△▼
7月10日(米国時間)に弊社の米国本社から重要なニュースリリースが配信
された。これは今後のインターネットユーザーの視聴行動分析にとても重要
なメッセージを含んでいるので紹介しておこう。
ネットレイティングスは1999年の創業以来インターネット視聴率をずっと
同じ分析指標で提供してきた。その中の主なものが利用者数(ユニークユー
ザー数)とページビューだ。ページビューとはまさにウェブサイトのページ
が何ページ視聴されたかという指標で、これは相変わらずオンライン広告配
信の基礎データとなる大事な指標であることに変わりはない。
しかし、昨今のウェブサイトの構造は従来のブラウザのページという概念
を超えた作りになっている。例えばAJAXを代表格とするRIA(Rich Interenet
Application)は従来のHTMLページ上にスクリプトで新たなコンテンツを吐き
出す仕組みだし、メディアプレイヤーを介したストリーミング動画やインス
タントメッセンジャーなどの非ブラウザ系の視聴を従来のページビューとい
う指標で代替してサイトの評価をおこなうことが適当であるとは思えない。
AJAXによるコンテンツを何らかの新指標でレポートするという考え方もあ
るが、これもAJAXの使い方はサイトやコンテンツのあり方により千差万別だ。
例えば、HTMLで作られたページのある領域にマウスオンすることにより、新
たなコンテンツがひとつ出現するものもあれば、マウスを動かしただけ無数
のイベントが発生するケースもある。これをひとつの指標で分析することに
は無理があるし、さらに従来のページビューに置き換えることも適当ではな
い。
ネットレイティングスはこの課題に対するひとつの結論として、新指標で
ある「総利用時間(Total Minuts)」と「総セッション数(Total Sessions)」
を導入することに決めた。これは新技術の導入により利便性が向上したサイ
トは利用頻度が高まる、そして、結果としてユーザーを引き付け、利用時間
が伸びるという考えに基づいてる。例えば、かっての検索サービスはユーザ
ーは求める結果にたどり着くために複数のページを開く必要があった。しかし
現在はワンクリックでユーザーのニーズに到達するようになってる。これは
狭義でのPVの減少を意味するが、ユーザーの利便性が向上することにより、
ユーザーは頻繁にそのサービスを利用することになる。また、ページビュー
はサイトのページ構造にかなり依存する。さらに、IMやMedia Playerのよう
にそもそもページビューという概念が適さないものもある。これを測るには
有限の「時間」という概念が重要であると考えるからだ。
米国本社はこの新指標によるサイトの評価の一例を下記のように示している。
--------  ページビューと利用時間によるサイトの評価 ---------------
サイト     総利用時間    ページビュー   頁あたりの時間
(百万時間)   (百万頁)     (秒)
Google Serach  2,557       7,623        20
Yahoo! Search    764 2,451 19
Google vs Yahoo 3.3:1 3.1:1
MySpace 7,535 28,672 16
YouTube 2,117 2,762 46
Myspace vs YouTube3.6:1 10.4:1
---------------------------------------------------------------------
2007年5月米国の家庭と職場からのアクセス(NetView USA)
上記を解説すると検索サービスであるGoogle検索とYahoo検索を総利用時間で
比較するとGoogleはYahooの3.3倍で、ページビューで比較すると3.1倍とあま
り大きな違いはない。一方SNSのMySpaceと動画サイトのYoutubeを比較すると
ページビューではYouTubeはMySpaceに10倍もの差を付けられているが、総利用
時間でみると3.6倍にまで差を詰めている。つまり、検索サービスは従来型の
HTMLコンテンツでサービスが提供されているため、両サービス間の頁あたりの
利用時間に差が無いため、PVで見ても総利用時間で見ても両サービスの評価は
は変わらない。一方、動画サイトであるYouTubeはページのHTMLをユーザーは
読んでいるわけではなく動画を視聴しているので頁あたりの利用時間が長くな
り、結果総利用時間でみるとまったく別のサイト評価ができる。
ネットレイティングス米国のニュースリリースにはもうひとつ面白いデータ
が紹介されていた。下記の総利用時間順のTop10ブランドランキングだ。これ
によるとユニークユーザー数では全米第5位のAOLが総利用時間ではダントツの
トップになっている。利用者数ではGoogleの後塵を配しているYahoo!、MSNも
総利用時間順ではGoogleの上に来る。これはサイトの性格による違いである。
Googleが検索サービス中心のサイトであるのに対し、Yahoo!,MSNは様々なRIA
を駆使したサービスを提供する総合サイトであるという違いによる。
今回はネットレイティングスは「総利用時間」という指標を今後重用すると
いう方針を打ち出したが、既存の指標を廃棄したり、軽視するというわけでは
ない。ウェブサイトの分析はひとつの指標だけに依存するべきではない。相変
わらすユニークユーザー数は最も重要な指標だし、現在のオンライン広告ビジ
ネスにはページビュー指標は絶対的に必要だ。今後は分析の目的別にあらゆる
確度からの分析がサイトのパフォーマンス評価には必要だ。また、ネットレイ
ティングスはこれらの複数の指標を束ねる分析モデルを開発し、総合指標的な
ものを提供することが次のテーマになるだろう。
--------    総利用時間別全米Top10ブランド      ---------------
ブランド 総利用時間(10億時間) 利用者数(百万人)
AOL Media Networks 25.0 91.6
Yahoo! 19.6 107.6
MSN/Windows Live 10.6 95.9
Fox Interactive Media 7.8 64.1
Google 7.4 110.2
eBay 6.1 60.2
Microsoft 3.7 94.4
EA-Electronic Arts Online 3.5 8.7
Apple 2.8 45.0
YouTube 2.1 48.2
---------------------------------------------------------------------
2007年5月米国の家庭と職場からのアクセス(NetView USA)
尚、「総利用時間」、「総セッション数」の新2指標の導入は、日本では次期
レポートインターフェースのアップグレードと同時期の2008年春を予定してい
ます。
*8月1日号は休刊いたします。次回は8月15日発行予定です。
(ネットレイティングス マーケティング部 西村総一郎)
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一旦、上記配信停止ページより配信停止の手続きを完了後に下記URLより
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配信登録手続きページ
http://csp.netratings.co.jp/nnr/rep_offer.html
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引き続きご愛読賜れば幸いです。
今後とも宜しくお願い申し上げます。
ネットレイティングス株式会社
Nielsen//NetRatings REPORTER 編集部

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2007年7月15日号

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■ コラム 【ウェブマーケティング・データライン】

「ネットレイティングスの新分析指標」

 (ネットレイティングス マーケティング部 西村総一郎 )

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■ コラム <ウェブマーケティング・データライン>

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▼△▼    ネットレイティングスの新分析指標        ▼△▼

7月10日(米国時間)に弊社の米国本社から重要なニュースリリースが配信

された。これは今後のインターネットユーザーの視聴行動分析にとても重要

なメッセージを含んでいるので紹介しておこう。

ネットレイティングスは1999年の創業以来インターネット視聴率をずっと

同じ分析指標で提供してきた。その中の主なものが利用者数(ユニークユー

ザー数)とページビューだ。ページビューとはまさにウェブサイトのページ

が何ページ視聴されたかという指標で、これは相変わらずオンライン広告配

信の基礎データとなる大事な指標であることに変わりはない。

しかし、昨今のウェブサイトの構造は従来のブラウザのページという概念

を超えた作りになっている。例えばAJAXを代表格とするRIA(Rich Interenet

Application)は従来のHTMLページ上にスクリプトで新たなコンテンツを吐き

出す仕組みだし、メディアプレイヤーを介したストリーミング動画やインス

タントメッセンジャーなどの非ブラウザ系の視聴を従来のページビューとい

う指標で代替してサイトの評価をおこなうことが適当であるとは思えない。

AJAXによるコンテンツを何らかの新指標でレポートするという考え方もあ

るが、これもAJAXの使い方はサイトやコンテンツのあり方により千差万別だ。

例えば、HTMLで作られたページのある領域にマウスオンすることにより、新

たなコンテンツがひとつ出現するものもあれば、マウスを動かしただけ無数

のイベントが発生するケースもある。これをひとつの指標で分析することに

は無理があるし、さらに従来のページビューに置き換えることも適当ではな

い。

ネットレイティングスはこの課題に対するひとつの結論として、新指標で

ある「総利用時間(Total Minuts)」と「総セッション数(Total Sessions)」

を導入することに決めた。これは新技術の導入により利便性が向上したサイ

トは利用頻度が高まる、そして、結果としてユーザーを引き付け、利用時間

が伸びるという考えに基づいてる。例えば、かっての検索サービスはユーザ

ーは求める結果にたどり着くために複数のページを開く必要があった。しかし

現在はワンクリックでユーザーのニーズに到達するようになってる。これは

狭義でのPVの減少を意味するが、ユーザーの利便性が向上することにより、

ユーザーは頻繁にそのサービスを利用することになる。また、ページビュー

はサイトのページ構造にかなり依存する。さらに、IMやMedia Playerのよう

にそもそもページビューという概念が適さないものもある。これを測るには

有限の「時間」という概念が重要であると考えるからだ。

米国本社はこの新指標によるサイトの評価の一例を下記のように示している。

--------  ページビューと利用時間によるサイトの評価 ---------------

サイト     総利用時間    ページビュー   頁あたりの時間

(百万時間)   (百万頁)     (秒)

Google Serach  2,557       7,623        20

Yahoo! Search    764 2,451 19

Google vs Yahoo 3.3:1 3.1:1

MySpace 7,535 28,672 16

YouTube 2,117 2,762 46

Myspace vs YouTube3.6:1 10.4:1

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2007年5月米国の家庭と職場からのアクセス(NetView USA)

上記を解説すると検索サービスであるGoogle検索とYahoo検索を総利用時間で

比較するとGoogleはYahooの3.3倍で、ページビューで比較すると3.1倍とあま

り大きな違いはない。一方SNSのMySpaceと動画サイトのYoutubeを比較すると

ページビューではYouTubeはMySpaceに10倍もの差を付けられているが、総利用

時間でみると3.6倍にまで差を詰めている。つまり、検索サービスは従来型の

HTMLコンテンツでサービスが提供されているため、両サービス間の頁あたりの

利用時間に差が無いため、PVで見ても総利用時間で見ても両サービスの評価は

は変わらない。一方、動画サイトであるYouTubeはページのHTMLをユーザーは

読んでいるわけではなく動画を視聴しているので頁あたりの利用時間が長くな

り、結果総利用時間でみるとまったく別のサイト評価ができる。

ネットレイティングス米国のニュースリリースにはもうひとつ面白いデータ

が紹介されていた。下記の総利用時間順のTop10ブランドランキングだ。これ

によるとユニークユーザー数では全米第5位のAOLが総利用時間ではダントツの

トップになっている。利用者数ではGoogleの後塵を配しているYahoo!、MSNも

総利用時間順ではGoogleの上に来る。これはサイトの性格による違いである。

Googleが検索サービス中心のサイトであるのに対し、Yahoo!,MSNは様々なRIA

を駆使したサービスを提供する総合サイトであるという違いによる。

今回はネットレイティングスは「総利用時間」という指標を今後重用すると

いう方針を打ち出したが、既存の指標を廃棄したり、軽視するというわけでは

ない。ウェブサイトの分析はひとつの指標だけに依存するべきではない。相変

わらすユニークユーザー数は最も重要な指標だし、現在のオンライン広告ビジ

ネスにはページビュー指標は絶対的に必要だ。今後は分析の目的別にあらゆる

確度からの分析がサイトのパフォーマンス評価には必要だ。また、ネットレイ

ティングスはこれらの複数の指標を束ねる分析モデルを開発し、総合指標的な

ものを提供することが次のテーマになるだろう。

--------    総利用時間別全米Top10ブランド      ---------------

ブランド 総利用時間(10億時間) 利用者数(百万人)

AOL Media Networks 25.0 91.6

Yahoo! 19.6 107.6

MSN/Windows Live 10.6 95.9

Fox Interactive Media 7.8 64.1

Google 7.4 110.2

eBay 6.1 60.2

Microsoft 3.7 94.4

EA-Electronic Arts Online 3.5 8.7

Apple 2.8 45.0

YouTube 2.1 48.2

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2007年5月米国の家庭と職場からのアクセス(NetView USA)

尚、「総利用時間」、「総セッション数」の新2指標の導入は、日本では次期

レポートインターフェースのアップグレードと同時期の2008年春を予定してい

ます。

*8月1日号は休刊いたします。次回は8月15日発行予定です。

(ネットレイティングス マーケティング部 西村総一郎)

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