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2007年6月15日号

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■ コラム　【ウェブマーケティング・データライン】

「toto売れる」

　（ネットレイティングス　マーケティング部　西村総一郎　）

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■ コラム　＜ウェブマーケティング・データライン＞

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▼△▼　　　　　　　　　toto売れる　　　　　　　　　　▼△▼

一等賞金6億円！という謳い文句で低迷するサッカーくじtotoの起死回生の

切り札として投入された「toto BIG」であるが、これが全く振るわなかった。

totoとは、売上の一部をスポーツ振興のための補助金として活用することを

目的に独立行政法人日本スポーツ振興センターが発行する「スポーツ振興く

じ」なのだが、サッカー Jリーグの人気低迷とくじの自体の仕組みの難しさ

から、販売額が低迷し、スポーツ団体への補助金の拠出どころか、存続さえ

危ぶまれていた。

それが大ブレイクした。12回連続で一等当選が出ず、キャリーオーバー金

額が15億円を超え、複数の最高当選金額6億円が出る可能性があるというニュ

ースが巷を駆け巡った。主要販売窓口であるコンビニでは購入申込が殺到し

システムダウンした。また、それ以外の販売所には長蛇の列ができた。結局、

この回の販売額はBIGだけで65億円に達し、これまでの記録を7倍以上に塗り

替え、そして、めでたく1等5億6千万円が7本も出た。

totoはネットでも購入できる。しかも当選の照合から、当選金の振込まで

自動的にやってくれる。これは便利だと筆者もニュースで知り、早速購入し

てみた。結果は、未だに会社に在籍をし、コラムを書いていることから察し

て欲しい。こんな私と同様の輩が世の中には沢山いたようだ。totoの販売サ

イトであるtoto-dream.comは5月月間で229万人あまりを集客した。対前月比

745%増である。驚異的だ。しかし、このブームが一過性で終わろうとしてい

る。週間データで見ると5月14-20日週の179万人をピークに激減している。

今週も 5億円あまりがキャリーオーバーしていると聞く。皆さんもスポーツ

振興に貢献するという高尚な気持ちで購入してみてはいかがか。

-------- 　toto-dream.comの時系列利用者数（単位：千人）　 ---------

06年10月　　　-　　　　　　W4/ 9-4/15　　 　 -

11月　　338　　　　　　W4/16-4/22 -

12月　　　- W4/23-4/29　　 　 -

07年 1月　　　- W4/30-5/ 6 248

2月　　　- W5/ 7-5/13 357

3月　　277 W5/14-5/20 1,790

4月　　272 W5/21-5/27 799

5月　2,295 W5/28-6/ 3 248

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Source：Nielsen//NetRatings NetView AMS 家庭からのアクセス

さて、実は次のニュースのほうを本当は見出しにしなければいけなかった

かも知れない。日本のインターネットメディアを常に牽引してきたヤフーが

企業別集計でついに月間利用者数4千万人を突破した。ひとつのメディア企業

が4千万人という視聴者を抱えるという快挙を成し遂げたのだ。ヤフーの企業

別集計にはメインドメインのyahoo.co.jp以外にgeocities.jpなどが含まれる

が、メインドメインのyahoo.co.jp単独でも、間もなく4千万人を突破するだ

ろう。

Yahoo！の本家米国での家庭からの利用者数は約 9千万人である。これはイ

ンターネット人口の母数が日本の約3.3倍なので単純比較できない。ネット人

口に占める当該サイトのユニークユーザーの比率を表すリーチ％という指標

で比べると日本のYahoo!の凄さがわかる。日本のYahoo!のリーチ％は88％で

ある。これはネットユーザーの約9割が月に1度以上Yahoo!を利用しているこ

とを表す。一方、米国Yahoo!のリーチ％は61%である。

これは米国では Microsoftの67%、Googleの66%と並ぶ高水準な値なので、い

かに日本のYahoo!が特異な集客をしているかを象徴する数字だ。

さらにYahoo!Japanの月間ページビューは家庭からだけで232億を超えてい

る。米国Yahoo!は181億である。米国で最もページビューを稼いでいる企業は

FOX Interactiveなどを傘下に置くNews Corp. Onlineで月間235億である。

Googleが107億、Micorsoftが82億であるので、Yahoo!Japanはページビューで

は世界有数のウェブサイトであると言える。（データは全て2007年5月家庭か

らのアクセス・企業単位集計）

（ネットレイティングス　マーケティング部　西村総一郎）

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