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2007/04/15 メルマガ

インターネット人口と20歳代の利用

Nielsen//NetRatings REPORTER ご購読者 様
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│       Nielsen//NetRatings R E P O R T E R       │
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2007年4月15日,5月1日合併号
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■ コラム 【ウェブマーケティング・データライン】
「インターネット人口と20歳代の利用」
 (ネットレイティングス マーケティング部 西村総一郎 )
■ 配信を停止されたい場合のお手続きについて
■ ネットレイティングスからのお知らせ
1. ネットレイティングス・データクロニクル2006 新発売
2. 新オンライン広告統計レポート「AdRelevance」新発売
3. ネットレイティングスからの新提案
全数ネット視聴率情報「マーケット・インテリジェンス」
4.リアルタイム・アクセスログ解析サービス「サイトセンサス」
5.「オンラインディレクトリ集計サービス」リニューアル
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■ コラム <ウェブマーケティング・データライン>
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▼△▼     インターネット人口と20歳代の利用       ▼△▼
昨年11月に弊社が発行したニュースリリースが、ここに来て各種メディア
で取り上げられている。このニュースリリースは2000年から2006年までの6年
間の各年代別のインターネット利用構成率の変化を取り上げたものだ。
参考=http://csp.netratings.co.jp/nnr/PDF/Newsrelease11072006_J.pdf
今頃取り上げられることになった原因は某著名人がブログで本データを取
り上げ、それがブロガー間で連鎖的に取り上げられるようになり、それに気
づいたメディアがマス媒体で取り上げるようになったという、正にインター
ネット型情報伝播モデルの典型であった。
さて、そのニュースリリースがインターネットコミュニティの中で大きく
話題になった要因は、ニュースの中で記載されたデータにある。そのデータ
とは2000年4月から2006年3月の6年間で、20歳代のインターネット利用者の構
成比が23.6%から11.8%に半減したというものだ。この数字だけがひとり歩き
して、「20歳代はネット接続しない」的な論調になっているケースもある。
また、この現象の要因を若年層の固定回線離れ、つまり、携帯電話によるネ
ット接続へのシフトと捉えている論調も多い。確かにこのセグメントは従来
より在宅率が低く、また、メディア接触率も低い。それに加えて、昨今の携
帯ネットコンテンツの充実が後押ししていることも事実だろう。
私たちはこのニュースリリースの反響を踏まえて大きく反省している。も
う少し、数字を丁寧に解説したほうが良かったと。このニュースで取り上げ
たのは、各年代別の「インターネット利用率」ではなく、「構成比」である。
インターネットユーザー全体に占める各セグメントの比率である。この点を
もう少し丁寧に記述すれば良かった。
2000年4月のインターネット人口(実際にネット接続してウェブサーフィン
した人の人口推計値)は853万人である。それに対する20歳代の構成比は23.6%
であるので、この時点での20歳代のインターネット人口は201万人ということ
になる。一方、2006年3月のインターネット人口は4,077万人で、同セグメント
の構成は11.9%であるので、20歳代のインターネット人口は485万人ということ
になる。つまり、6年間で2.4倍増(284万人増)しているのだ。
それではなぜ構成比が半減したのか、それはインターネットの普及、普遍
化が最大の要因だ。20歳代もそれなりに大きく人口を伸ばしているが、それ
以上に他のセグメントに属する人たちがインターネットユーザーに加わった。
例えば、60歳代は2000年時点の構成比は3.8%であるが、2006年時点では7.4%
に倍増している。50歳代も8.9%から11.8%に3ポイントもシェアを増やしてい
る。この両セグメントだけで6.5%もシェアを伸ばしている。
団塊の世代であるこれらのセグメントは今、リタイアの時期を迎えている。
もともと企業で業務におけるPCやネット化の洗礼を受けた人たちなので、退職
後に手に入れた圧倒的自由時間をネット利用に向けるのは必然だ。また、団塊
という言葉が示すとおり、もともとこのセグメントの人口は他のセグメントと
比べて多い。今後、益々この層がネット利用に台頭してくるだろう。
今回は11月のニュースリリースの意味を解説したが、私は20歳代の固定回線
離れを全く否定するわけではない。社会インフラが整備され、利便性が向上す
れば、利用環境に変化が生じるのは必然だ。そして、若年層ほどこれらのハイ
テクを基盤としたインフラのアーリーアダプターになることも当然であると思
う。事実、先のニュースリリースのデータのさらに1年後となる2007年3月のデ
ータをみると、20歳代の構成比はインターネット人口全体の4,577万人に対して
10.3%となっており、これを人口に直すと472万人となる。構成比が減少してい
くことは前述の分析のとおりであるが、この1年間で初めて実数が微減した。
私はこの傾向をネット利用のモバイルへのシフト化と捉えることも正しいと
思うが、ユビキタス化というのが正解だと思う。このユビキタスは屋外という
ことではなく、自宅内を含めてどこでも、という意味だ。例えば、mixiの日記
は携帯で閲覧できる。読むだけなら携帯の方が良いかもしれない。しかし、書
き込みや画像のアップロードはPCの方が便利かもしれない。ネット利用者はデ
バイスに固執しているのではなく、シチュエーションごとに上手く使い分けて
いるのだろう。
*5月1日発行分は休刊いたします。次回発行は5月15日です。
(ネットレイティングス マーケティング部 西村総一郎)
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■ 配信を停止されたい場合のお手続きについて
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ご購読を希望されない場合は、たいへんご手数をおかけいたしますが、下記
URL にアクセスし購読中止の手続きをお願い申し上げます。
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配信停止手続ページ
http://csp.netratings.co.jp/nnr/rep_release.html
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*配信先メールアドレスを変更したい場合は
一旦、上記配信停止ページより配信停止の手続きを完了後に下記URLより
再登録をお願い申し上げます。
--------------------------------------------------------------------
配信登録手続きページ
http://csp.netratings.co.jp/nnr/rep_offer.html
--------------------------------------------------------------------
引き続きご愛読賜れば幸いです。
今後とも宜しくお願い申し上げます。
ネットレイティングス株式会社
Nielsen//NetRatings REPORTER 編集部

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「インターネット人口と20歳代の利用」

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▼△▼     インターネット人口と20歳代の利用       ▼△▼

昨年11月に弊社が発行したニュースリリースが、ここに来て各種メディア

で取り上げられている。このニュースリリースは2000年から2006年までの6年

間の各年代別のインターネット利用構成率の変化を取り上げたものだ。

今頃取り上げられることになった原因は某著名人がブログで本データを取

り上げ、それがブロガー間で連鎖的に取り上げられるようになり、それに気

づいたメディアがマス媒体で取り上げるようになったという、正にインター

ネット型情報伝播モデルの典型であった。

さて、そのニュースリリースがインターネットコミュニティの中で大きく

話題になった要因は、ニュースの中で記載されたデータにある。そのデータ

とは2000年4月から2006年3月の6年間で、20歳代のインターネット利用者の構

成比が23.6%から11.8%に半減したというものだ。この数字だけがひとり歩き

して、「20歳代はネット接続しない」的な論調になっているケースもある。

また、この現象の要因を若年層の固定回線離れ、つまり、携帯電話によるネ

ット接続へのシフトと捉えている論調も多い。確かにこのセグメントは従来

より在宅率が低く、また、メディア接触率も低い。それに加えて、昨今の携

帯ネットコンテンツの充実が後押ししていることも事実だろう。

私たちはこのニュースリリースの反響を踏まえて大きく反省している。も

う少し、数字を丁寧に解説したほうが良かったと。このニュースで取り上げ

たのは、各年代別の「インターネット利用率」ではなく、「構成比」である。

インターネットユーザー全体に占める各セグメントの比率である。この点を

もう少し丁寧に記述すれば良かった。

2000年4月のインターネット人口(実際にネット接続してウェブサーフィン

した人の人口推計値)は853万人である。それに対する20歳代の構成比は23.6%

であるので、この時点での20歳代のインターネット人口は201万人ということ

になる。一方、2006年3月のインターネット人口は4,077万人で、同セグメント

の構成は11.9%であるので、20歳代のインターネット人口は485万人ということ

になる。つまり、6年間で2.4倍増(284万人増)しているのだ。

それではなぜ構成比が半減したのか、それはインターネットの普及、普遍

化が最大の要因だ。20歳代もそれなりに大きく人口を伸ばしているが、それ

以上に他のセグメントに属する人たちがインターネットユーザーに加わった。

例えば、60歳代は2000年時点の構成比は3.8%であるが、2006年時点では7.4%

に倍増している。50歳代も8.9%から11.8%に3ポイントもシェアを増やしてい

る。この両セグメントだけで6.5%もシェアを伸ばしている。

団塊の世代であるこれらのセグメントは今、リタイアの時期を迎えている。

もともと企業で業務におけるPCやネット化の洗礼を受けた人たちなので、退職

後に手に入れた圧倒的自由時間をネット利用に向けるのは必然だ。また、団塊

という言葉が示すとおり、もともとこのセグメントの人口は他のセグメントと

比べて多い。今後、益々この層がネット利用に台頭してくるだろう。

今回は11月のニュースリリースの意味を解説したが、私は20歳代の固定回線

離れを全く否定するわけではない。社会インフラが整備され、利便性が向上す

れば、利用環境に変化が生じるのは必然だ。そして、若年層ほどこれらのハイ

テクを基盤としたインフラのアーリーアダプターになることも当然であると思

う。事実、先のニュースリリースのデータのさらに1年後となる2007年3月のデ

ータをみると、20歳代の構成比はインターネット人口全体の4,577万人に対して

10.3%となっており、これを人口に直すと472万人となる。構成比が減少してい

くことは前述の分析のとおりであるが、この1年間で初めて実数が微減した。

私はこの傾向をネット利用のモバイルへのシフト化と捉えることも正しいと

思うが、ユビキタス化というのが正解だと思う。このユビキタスは屋外という

ことではなく、自宅内を含めてどこでも、という意味だ。例えば、mixiの日記

は携帯で閲覧できる。読むだけなら携帯の方が良いかもしれない。しかし、書

き込みや画像のアップロードはPCの方が便利かもしれない。ネット利用者はデ

バイスに固執しているのではなく、シチュエーションごとに上手く使い分けて

いるのだろう。

*5月1日発行分は休刊いたします。次回発行は5月15日です。

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