2007/03/01 メルマガ
ポータル度
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2007年3月1日号
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■ コラム 【ウェブマーケティング・データライン】
「ポータル度」
(ネットレイティングス マーケティング部 西村総一郎 )
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■ コラム <ウェブマーケティング・データライン>
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▼△▼ ポータル度 ▼△▼
ポータルサイトというと商用のメガサイトと同意に捉えがちであるが、本
来は読んで字の如く「玄関サイト」のことである。インターネットユーザー
がネットサーフィン行動を開始するサイトということだ。それは検索サイト
であったり、コンテンツのディレクトリー集サイトであったりする。場合に
よってはブログサイトをネットサーフィンの起点にしている人もいる。それ
は必ずしも外部サイトへのナビゲーションの役割だけでなく、Yahoo!JAPANの
ように多くのユーザーを自社サイト内のコンテンツに誘導しているケースも
ある。
ということで、今回は日本の商用メガサイトのポータル度を検証してみる
ことにした。検証方法は商用サイト全体に占めるトップページ利用者の割合
で検証した。トップページ利用者が占める割合が高いほどポータル度が高く
逆にトップページ以外のコンテンツの利用者比率が高いほどポータル度は低
く、目的サイトとなっているという仮説だ。
-------- 商用メガサイトのTopページ利用率 ---------
(単位:千人)
Topページ利用者数 サイト全体利用者数 Topページ利用率
Yahoo! 31,690 39,203 80.8%
Google 7,304 18,126 40.3%
MSN/Windows Live 7,372 18,335 40.2%
Rakuten 6,103 20,621 29.6%
goo 3,130 16,804 18.6%
BIGLOBE 2,517 17,968 14.0%
infoseek 1,945 15,719 12.4%
@Nifty 2,097 19,594 10.7%
livedoor 1,531 16,464 9.3%
Excite 634 11,677 5.4%
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Source:Nielsen//NetRatings 2007年1月NetView & Potal Contents View
家庭からのアクセス
上表を見れば、Yahoo!が圧倒的にポータル度が高いことがわかる。Yahoo!
全利用者の8割がトップページを利用しており、名実共にポータルサイトと言
えよう。Google、MSN/Windows Liveもそれぞれ4割の利用者がトップページを
利用しているのでポータル度が高いと言って良いだろう。また、ポータルサ
イトとは趣を異にするが楽天市場のトップページ利用率は約3割で、ショッピ
ング・ポータルとしての役割を充分果たしていることがわかる。上記以外の
サイトのトップページ利用率は10%台以下であり、ポータルと言うよりもサイ
ト内のコンテンツ利用のほうが多いことがわかる。つまり、トップページを
経由しないでコンテンツにダイレクトにアクセスされているということだ。
言い方を変えれば、他の玄関から利用者はやって来る。
上表でGoogleのトップページ利用率に違和感を抱く人がいるかもしれない。
検索サイトとしての色合いが濃いGoogleのトップページ利用率が低すぎるの
ではないかと感じるはずだ。逆に最近コンテンツを充実させてきたGoogleマ
ップやニュース等々のコンテンツにダイレクトにアクセスする人が多いのか
というと、そうでもない。Google検索の利用者数は約1500万人いる。それな
のにトップページの利用者数は約半分の730万人だ。実は Googleツールバー
の利用者が 617万人いる。( 2007年1月、家庭のPCからの利用)その他にも
Googleのトップページ以外から検索サービスを利用している人が意外と多い
ということだ。Googleがトップページの構成やデザインにあまり重きを置か
ない理由のひとつかも知れない。
ちなみに、米国Yahoo!のトッページ利用率は55.7%、米国MSN/Windows Live
は47.3%であるので、Yahoo! JAPANはポータル度でも世界的に見て顕著なウェ
ブサイトとなっていることがわかる。
次に日本の4大検索サイトの検索サービス利用率を見た。これもある意味
ポータル度を測るひとつの基準となるだろう。
-------- 検索サイトの検索サービス利用率 ---------
(単位:千人)
検索サービス利用者数 サイト全体利用者数 検索利用率
Yahoo! 30,159 39,203 76.9%
Google 15,651 18,126 86.3%
MSN/Windows Live 8,651 18,335 47.2%
goo 3,471 16,804 20.7%
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Source:Nielsen//NetRatings 2007年1月 NetView & Potal Contents View
家庭からのアクセス
さすがに検索サービスの利用率のみをみるとGoogleが強いが、検索利用者
数ではYahoo!が圧倒していることがわかるし、利用率も8割近くに達してお
りYahoo!の強さをあらためて実感できる。
(ネットレイティングス マーケティング部 西村総一郎)
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