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2006/09/15 メルマガ

地方紙がんばる

Nielsen//NetRatings REPORTER ご購読者 様
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2006年9月15日号
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■ コラム 【ウェブマーケティング・データライン】
「地方紙がんばる」
 (ネットレイティングス マーケティング部 西村総一郎 )
■ 配信を停止されたい場合のお手続きについて
■ ネットレイティングスからのお知らせ
1. 無料セミナー開催のお知らせ(10月20日開催)
2. 新オンライン広告統計レポート「AdRelevance」新発売
3. ネットレイティングスからの新提案
全数ネット視聴率情報「マーケット・インテリジェンス」
4.リアルタイム・アクセスログ解析サービス「サイトセンサス」と
オンライン広告マネジメント「アドインテリジェンス」
5.『検索キーワードランキング 』リニューアル新発売
6.「オンラインディレクトリ集計サービス」リニューアル
7. 新商品 「ネット視聴率トピックス」
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■ コラム <ウェブマーケティング・データライン>
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▼△▼      地方紙がんばる    ▼△▼
8月は毎年このコラムのネタを探すのに苦労する。トピックスが少ない月
なのだ。世の中のニュースも「ハンカチ王子」で沸いた甲子園や陰惨な事件
などが目に付く程度で国民的に盛り上がるような話題はあまりなかったよう
に思える。事実、全国紙新聞社サイトの利用状況をみると、このコラムで敢
えて取り上げるほどの利用者数の伸びはない。夏の高校野球を主催している
朝日新聞はなんとか面子を保つ対前月比8.6%増だ。この増加の要因は間違い
なく高校野球関連ページである。読売新聞も6.5%伸ばしている。これも高校
野球関連ニュースで、特にハンカチ王子が貢献しているようだ。MSN 毎日、
日経はほぼ横ばい。利用者数で他紙に頭ひとつ差をつけられている産経新聞
は 14%と二桁の伸びを示した。この理由については後述するが、それとは別
に産経新聞が立ち上げた新ニュースサイト「イザ!」が利用者数を伸ばしつ
つある。8月は対前月比44%増の60万人の利用があった。まだ母数が小さいの
で何ともいえないが、今後注目していく必要はありそうだ。
さて、そんな中央紙の状況とは逆に 8月は地方紙サイトが大きく利用者数
を伸ばした。元々地方紙サイトの利用者数はそれほど多くないので、増減率
で全てを語れないが、増減率の上位を列記すると北国新聞(265%)、高知新
聞(145%)、徳島新聞(110%)、中国新聞(105%)、信濃毎日新聞(83%)、
西日本新聞 (81%)と凄いことになっている。データを詳しく見る前は、や
はり高校野球の地元チーム情報へのアクセスが貢献しているのか?と思って
いた。そのことは否定できないが、データを見る限りでは必ずしも高校野球
がキードライバーであったわけではない。大きく利用者数を伸ばした各紙の
人気ページを見てみるとローカルニュースが並ぶ。もちろん、全国紙でも取
り挙げられる地元発のニュースであるケースもある。徳島新聞の人気ページ
のトップは「あざらしのナカちゃん死亡」関連ニュースである。これをロー
カルネタというのは徳島県人には失礼かもしれない。一方、対前月比で65万
人も利用者を増やした中国新聞の人気トップは、全国的なニュースとなった
徳山高専での事件を押さえて「黒焦げ弁当再現」というローカルニュースで
ある。ここで書くと長くなるので、黒焦げ弁当に興味のある方は、検索して
ください。
それでは、なぜ各地方紙は大きく利用者数を伸ばしたのか?というと、そ
の答えはヤフーデイリーニュースにある。ヤフーのトップページにあるニュ
ースのトピックスだ。大きく利用者を伸ばしている地方紙サイトは例外に無
くここからの流入が多く、概ね総流入量の 5-6割を占める。このヤフートピ
ックスに取り上げられるか否かが大きな分かれ目のようだ。実は対前月比で
14%増と中央紙の中で気を吐いた産経新聞も総流入量の34%がここからの流入
であった。読売新聞はもともとニュースサイトとしてのブランド力が高く、
ロイヤルユーザーを多く獲得しているので、ヤフートピックスかの流入は全
体の10% 台だ。朝日新聞も同様の理由で、しかも、ヤフーにニュースを提供
していないので、ここからの流入はほとんど無い。 8月は全体的にニュース
性に事欠いていたので、ヤフーもローカルネタにまで手を広げてトピックス
に取り上げていたということが正解のようだ。また、地方紙が特色を活かし
た魅力あるローカルニュースを提供しているということだろう。
----------------  新聞社・通信社系サイト利用状況  ---------------
8月利用者数 増減 前月比  Y!トピックスからの流入%
(単位:千人)(千人) 増減率
読売新聞    5,511   337   6.5%     17%
MSN毎日     5,393 -337 -5.9% 11%
朝日新聞 5,131 406 8.6% 1%
日本経済新聞 3,521 79 2.3% 0%
産経新聞 1,717 215 14.3% 34%
神戸新聞 1,503 439 41.3% 68%
中国新聞 1,279 654 104.6% 65%
朝鮮日報 1,140 -597 -34.4% 51%
東奥日報 888 -90 -9.2% 71%
中日新聞 861 214 33.1% 0%
西日本新聞 803 359 80.9% 39%
産経新聞IZA 599 182 43.6% 38%
北海道新聞 572 123 27.4% 0%
東京新聞 546 92 20.3% 1%
信濃毎日新聞 519 236 83.4% 66%
中央日報 482 -15 -3.0% 25%
徳島新聞 449 235 109.8% 43%
共同通信社 449 -91 -16.9% 0%
岩手日報 444 145 48.5% 46%
京都新聞 407 -138 -25.3% 3%
日刊ゲンダイ 385 -43 -10.0% 0%
北国新聞 332 241 264.8% 61%
四国新聞 316 38 13.7% 40%
高知新聞 289 171 144.9% 57%
秋田魁新報    262    0  0.0% 6%
沖縄タイムス 235 -59 -20.1% 56%
山陽新聞 219 21 10.6% 24%
南日本新聞 219 -54 -19.8% 51%
--------------------------------------------------------------------
Source:Nielsen//NetRatings NetView AMS 家庭からのアクセス
さて、地方紙の躍進に貢献したヤフートピックスであるが、このチャネル
自体の利用者数を見ると、8月は微増の1,802万人である。新聞社トップの読
売新聞の 3倍強の利用者がいることからも、新聞社サイトへの影響力の強さ
がわかる。ちなみに、ヤフートピックスの参照ページランキングのトップは
プロボクシング亀田興毅関連ニュース、次いで 2,3,5位と芸能関連ニュース
が続き、 4位には高校野球関連ニュースがランクインしている。このチャネ
ルで政治、経済ネタが上位にくることはほとんどない。
(ネットレイティングス マーケティング部 西村総一郎)
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今後とも宜しくお願い申し上げます。
ネットレイティングス株式会社
Nielsen//NetRatings REPORTER 編集部

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2006年9月15日号

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■ コラム 【ウェブマーケティング・データライン】

「地方紙がんばる」

 (ネットレイティングス マーケティング部 西村総一郎 )

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■ コラム <ウェブマーケティング・データライン>

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▼△▼      地方紙がんばる    ▼△▼

8月は毎年このコラムのネタを探すのに苦労する。トピックスが少ない月

なのだ。世の中のニュースも「ハンカチ王子」で沸いた甲子園や陰惨な事件

などが目に付く程度で国民的に盛り上がるような話題はあまりなかったよう

に思える。事実、全国紙新聞社サイトの利用状況をみると、このコラムで敢

えて取り上げるほどの利用者数の伸びはない。夏の高校野球を主催している

朝日新聞はなんとか面子を保つ対前月比8.6%増だ。この増加の要因は間違い

なく高校野球関連ページである。読売新聞も6.5%伸ばしている。これも高校

野球関連ニュースで、特にハンカチ王子が貢献しているようだ。MSN 毎日、

日経はほぼ横ばい。利用者数で他紙に頭ひとつ差をつけられている産経新聞

は 14%と二桁の伸びを示した。この理由については後述するが、それとは別

に産経新聞が立ち上げた新ニュースサイト「イザ!」が利用者数を伸ばしつ

つある。8月は対前月比44%増の60万人の利用があった。まだ母数が小さいの

で何ともいえないが、今後注目していく必要はありそうだ。

さて、そんな中央紙の状況とは逆に 8月は地方紙サイトが大きく利用者数

を伸ばした。元々地方紙サイトの利用者数はそれほど多くないので、増減率

で全てを語れないが、増減率の上位を列記すると北国新聞(265%)、高知新

聞(145%)、徳島新聞(110%)、中国新聞(105%)、信濃毎日新聞(83%)、

西日本新聞 (81%)と凄いことになっている。データを詳しく見る前は、や

はり高校野球の地元チーム情報へのアクセスが貢献しているのか?と思って

いた。そのことは否定できないが、データを見る限りでは必ずしも高校野球

がキードライバーであったわけではない。大きく利用者数を伸ばした各紙の

人気ページを見てみるとローカルニュースが並ぶ。もちろん、全国紙でも取

り挙げられる地元発のニュースであるケースもある。徳島新聞の人気ページ

のトップは「あざらしのナカちゃん死亡」関連ニュースである。これをロー

カルネタというのは徳島県人には失礼かもしれない。一方、対前月比で65万

人も利用者を増やした中国新聞の人気トップは、全国的なニュースとなった

徳山高専での事件を押さえて「黒焦げ弁当再現」というローカルニュースで

ある。ここで書くと長くなるので、黒焦げ弁当に興味のある方は、検索して

ください。

それでは、なぜ各地方紙は大きく利用者数を伸ばしたのか?というと、そ

の答えはヤフーデイリーニュースにある。ヤフーのトップページにあるニュ

ースのトピックスだ。大きく利用者を伸ばしている地方紙サイトは例外に無

くここからの流入が多く、概ね総流入量の 5-6割を占める。このヤフートピ

ックスに取り上げられるか否かが大きな分かれ目のようだ。実は対前月比で

14%増と中央紙の中で気を吐いた産経新聞も総流入量の34%がここからの流入

であった。読売新聞はもともとニュースサイトとしてのブランド力が高く、

ロイヤルユーザーを多く獲得しているので、ヤフートピックスかの流入は全

体の10% 台だ。朝日新聞も同様の理由で、しかも、ヤフーにニュースを提供

していないので、ここからの流入はほとんど無い。 8月は全体的にニュース

性に事欠いていたので、ヤフーもローカルネタにまで手を広げてトピックス

に取り上げていたということが正解のようだ。また、地方紙が特色を活かし

た魅力あるローカルニュースを提供しているということだろう。

----------------  新聞社・通信社系サイト利用状況  ---------------

8月利用者数 増減 前月比  Y!トピックスからの流入%

(単位:千人)(千人) 増減率

読売新聞    5,511   337   6.5%     17%

MSN毎日     5,393 -337 -5.9% 11%

朝日新聞 5,131 406 8.6% 1%

日本経済新聞 3,521 79 2.3% 0%

産経新聞 1,717 215 14.3% 34%

神戸新聞 1,503 439 41.3% 68%

中国新聞 1,279 654 104.6% 65%

朝鮮日報 1,140 -597 -34.4% 51%

東奥日報 888 -90 -9.2% 71%

中日新聞 861 214 33.1% 0%

西日本新聞 803 359 80.9% 39%

産経新聞IZA 599 182 43.6% 38%

北海道新聞 572 123 27.4% 0%

東京新聞 546 92 20.3% 1%

信濃毎日新聞 519 236 83.4% 66%

中央日報 482 -15 -3.0% 25%

徳島新聞 449 235 109.8% 43%

共同通信社 449 -91 -16.9% 0%

岩手日報 444 145 48.5% 46%

京都新聞 407 -138 -25.3% 3%

日刊ゲンダイ 385 -43 -10.0% 0%

北国新聞 332 241 264.8% 61%

四国新聞 316 38 13.7% 40%

高知新聞 289 171 144.9% 57%

秋田魁新報    262    0  0.0% 6%

沖縄タイムス 235 -59 -20.1% 56%

山陽新聞 219 21 10.6% 24%

南日本新聞 219 -54 -19.8% 51%

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Source:Nielsen//NetRatings NetView AMS 家庭からのアクセス

さて、地方紙の躍進に貢献したヤフートピックスであるが、このチャネル

自体の利用者数を見ると、8月は微増の1,802万人である。新聞社トップの読

売新聞の 3倍強の利用者がいることからも、新聞社サイトへの影響力の強さ

がわかる。ちなみに、ヤフートピックスの参照ページランキングのトップは

プロボクシング亀田興毅関連ニュース、次いで 2,3,5位と芸能関連ニュース

が続き、 4位には高校野球関連ニュースがランクインしている。このチャネ

ルで政治、経済ネタが上位にくることはほとんどない。

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