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2006年2月15日号

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■ コラム　【ウェブマーケティング・データライン】

「世界一のメガバンク誕生とライブドア事件 」

　（ネットレイティングス　マーケティング部　西村総一郎　）

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■ コラム　＜ウェブマーケティング・データライン＞

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▼△▼ 　世界一のメガバンク誕生とライブドア事件 ▼△▼

今年の元旦にメガバンクがまたひとつ誕生した。昨年10月に金融グループと

して先行して発足した三菱UFJフィナンシャルグループの中核となる 三菱東

京UFJ銀行が東京三菱銀行と UFJ銀行の合併により総資産190兆円の世界最大

の銀行として誕生した。

さて、ここで問題です。日本には世界的なメガバンクと言われる３つの銀行

があります。先頃誕生した三菱東京UFJ銀行は東京三菱銀行とUFJ銀行が合併

したものですが、それでは UFJ銀行はどこと、どこの銀行が母体となって誕

生したものでしょうか？同様にみずほ銀行は何銀行と何銀行の合併により誕

生しましたか？また、もうひとつのメガバンク三井住友銀行は？答えはご自

分で調べてください。ちなみに三井住友銀行は三井銀行と住友銀行の合併で

はありません。

リアルの金融界には莫大な総資産を抱える巨大銀行が誕生したわけだが、ネ

ットの世界ではどうなっているのだろうか？ 合併後の三菱東京UFJ銀行のサ

イト(www.bk.mufg.jpなど)は1月に178万人の利用者を集めた。これは、みず

ほ銀行（mizuhobank.co.jp）の300万人に次ぐ第2位にあたる。しかし、みず

ほ銀行の 300万人は年末ジャンボ宝くじの当選番号を掲載した案内ページ

（www.takarakuji.mizuhobank.co.jp）へのアクセスが大きく貢献している

ので、純粋な銀行サイトの利用状況ということになると三菱東京UFJ銀行が

初登場で第1位に躍り出たことになる。

----------2006年1月銀行サイト月間利用者数（単位：千人）-------------

　　　　　　銀行名　　　　　　　　　　月間利用者数

www.bk.mufg.jp他　　　　　　三菱東京UFJ銀行　　　　　　　　1,784

www.smbc.co.jp他 三井住友銀行　　　　　　　　　 1,490

www.japannetbank.co.jp他　　ジャパンネット銀行　　　　　　 1,320

www.ebank.co.jp他 イーバンク銀行 1,306

www.mizuhobank.co.jp他 みずほ銀行　　　　　　　　　　 1,219

＊みずほ銀行は宝くじ関連ページを除く

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Source：Nielsen//NetRatings 2006年1月 家庭からのアクセス

さて、世界一の銀行誕生という明るい話題の中で、日本の経済界に暗い影を

投げかけたのが「ライブドア事件」である。現在、捜査の過程にあるので、

ライブドアの是非をここで問うことはしないが、事実としてのライブドアの

ネット上における事件の影響だけを報告しておこう。下の表は弊社のネット

視聴率の週間データである。ライブドア本社に地検特捜部の家宅捜索が入っ

た1月16日を含む週と堀江前社長が逮捕された 23日を含む週の利用者数が跳

ね上がっているのがわかる。事件発覚前と比べると約90万人増だ。また、こ

の2週間に限ってはポータルサイトの利用者数ランキングでinfoseekを抜き

Yahoo!、MSNに次ぐ第3位に浮上している。アクセス増の主因は堀江前社長の

ブログへのアクセス増で、過去の記述が掲載されているアーカイブのページ

まで隈なく読まれていた。また、普段はほとんどアクセスのないライブドア

の会社概要ページにもかなりの利用者がいた。しかし、翌週以降は堀江氏の

ブログが更新されなくなったので、利用者数は以前の水準に戻っている。

----------------- Livedoorポータルサイト週間利用者数 ---------------

利用者数(単位：千人）　ぺージビュー（単位：千頁）

1/ 2 - 1/ 8　　　　　　7,777　　　　　　　　166,881

1/ 9 - 1/15　　　　　　7,516 165,322

1/16 - 1/22　　　　　　8,140 166,482

1/23 - 1/29　　　　　　8,415 179,251

1/30 - 2/ 5　　　　　　7,992 159,698

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Source：Nielsen//NetRatings 2006年1月2日ー2月5日 家庭からのアクセス

金融関係ではもうひとつ大きな動きがあった。東京証券取引所のウェブサイ

ト（tse.or.jp）が対前月比 53万人増の85万人という過去最大の利用者を集

めた。これはライブドア事件に伴うコンピュータの処理能力不足に起因する

取引制限等の情報を収集するために投資家が利用したためのようだ。

（ネットレイティングス　マーケティング部　西村総一郎）

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