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2020/09/29 [データ]

複数のマンガサービスの利用者が約5割、主にマンガアプリを利用~ニールセン スマートフォンからのマンガサービスの利用状況を発表~

視聴行動分析サービスを提供するニールセン デジタル株式会社(東京都港区、代表取締役社長 宮本淳)は、「ニールセン モバイルネットビュー」の8月データをもとに、スマートフォンにおけるマンガサービスの利用状況を分析し、結果を発表しました。

2020年8月時点で、月間100万人以上がスマートフォンから利用しているマンガサービスは16サービスありました(20188月時点では10サービス)。上位10サービスの利用者数は2,173万人で、この2年間に83%増加していました(20188月時点では、上位10サービス利用者数は1,189万人)。

このようにデジタルでマーケットが拡大しているマンガ業界において、サービス提供会社が利用者を獲得し、利用を促進していくためには、ユーザーがどのようにマンガサービスを利用しているのかを理解する必要があります。

複数のマンガサービス併用者が約50%
マンガにはさまざまなジャンルがあり、それぞれ特定の読者層をターゲットにしています。また発行頻度も出版社によって異なります。オンラインのマンガサービスは、これらの特徴を引き継ぎ、利用者に多様なオプションを提供しています。 一方、利用者は、多数のマンガサービスの中から自分のペースで読みたいコンテンツを提供してくれるサービスを見つけて利用しています。そのため、毎日更新するサービスと週刊のサービスの両方を併用するなど、複数のサービスを利用する傾向があります。

実際、2020年8月時点で2サービス以上を併用している利用者は全体の49%を占めており、マンガサービス利用者全体で見ると、1か月に1人あたり平均で2つのマンガサービスを利用していたことが分かります(図表1)。

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ブラウザサービスよりマンガアプリの利用が頻繫に
次に、マンガサービスのブラウザとアプリからの利用状況を見ると、利用者はブラウザよりもマンガアプリを頻繁に利用している実態がうかがえます。その要因としては、以下の2点が考えられます。

まずマンガアプリの場合、自分の好みによる機能のカスタマイズがしやすく、個人の書棚を作る感覚で好きなコンテンツの絞り込みや、保存も比較的簡単にできます。2つ目の要因としては、アプリはコンテンツの更新やおすすめに関するプッシュ通知などを配信するのに適しているという点が挙げられます。これらの特徴は、サービス利用を習慣化させることができ、ロイヤルティーの高いユーザー層を形成する可能性が高いと考えられます。

2020年8月時点では、ブラウザサービスの1か月あたりの平均利用回数が5回であるのに対し、アプリでは30回と、ほぼ毎日利用されていることがわかりました。また、1回あたりの利用時間でも、ブラウザサービスが4分であるのに対し、アプリからの利用では13分と、3倍以上長く利用されていました(図表2)。

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当社アナリストのマ・ピンチュアンは、次のように述べています。「オンラインのマンガマーケットは近年、拡大傾向にありますが、参入サービスが多数ある中、サービスの提供側は、常に利用者に注目してもらう方法を考える必要があります。ロイヤルティーの高い利用者を確保するには、コンテンツとユーザーエクスペリエンスの両方を改良していくことが求められます。ターゲットの利用者がどのようにサービスを併用し、それぞれのマンガサービスでどのようなコンテンツを消費しているのかを把握し、その理解に基づいて、コンテンツの拡充と更新頻度の調整やアプリ開発の検討など、ユーザーエクスペリエンス全体の改善に臨むことが重要です。」

ニールセン モバイル ネットビュー(Nielsen Mobile NetView)について
ニールセン モバイル ネットビューは日本全国の8,000名(iOSAndroid4,000名)の調査協力モニターから取得するアクセスログ情報を元に作成されます。従来のアンケート調査とは異なり、実際のユーザーのアクセス記録に基づくデータであり、アプリやウェブサイトの利用時間や利用頻度などの正確な利用動向データの提供が可能です。また、利用者属性情報を含むパネル調査であるため、属性別の利用状況を把握できます。データは、ウェブサイトの訪問、アプリの利用もしくはスマートフォン全体での利用状況を参照することができ、また、利用者属性、OS、電話会社、デバイスなどのフィルターを使用してデータを抽出することもできます。サービスの詳細は、ウェブサイトでもご覧いただけます。
https://www.netratings.co.jp/solution/nielsen_mobile_netview.html

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【ニールセン デジタル株式会社 会社概要】
社名:  ニールセン デジタル株式会社  英文社名: Nielsen Digital Co., Ltd.
本社所在地: 〒107-0052 東京都港区赤坂2-17-7 赤坂溜池タワー11階
資本金:  1億円
設立: 1999年5月
代表者:  代表取締役社長 宮本 淳
主要株主:  米国ニールセン・カンパニー(The Nielsen Company)、株式会社ビデオリサーチ

ニールセン デジタル株式会社は、ニールセン・グローバル・メディアの日本法人として、視聴者分析と広告分析およびメディア分析のソリューションを通じて、お客様のビジネスにおける重要な意思決定を支援するデータ、分析、インサイトを提供しています。製品やサービス、および分析結果のインサイトについては、広告主企業、メディア運営企業、Eコマース企業、広告会社より高い評価をいただいています。ニールセン デジタル株式会社のサービス概要、および会社概要はwww.netratings.co.jp でご覧いただけます。

ニールセンについて
Nielsen Holdings plc(NYSE: NLSN)は世界最大級のマーケティング調査&データ分析の会社として、世界規模の消費者と市場における最も完全で信頼されたインサイトを提供しています。ニールセンは二つのビジネスユニットから成り、ニールセン・グローバル・メディアは、広告市場・メディア市場が機能するために必要である業界の共通の理解を生み出す、公正で信頼できる測定基準を提供しています。ニールセン・グローバル・コネクトは、メーカーおよび流通企業に対し、正確で実行可能な情報、インサイト、そして、複雑に進化を続ける市場の全体像を提供しています。私たちのアプローチは独自のニールセンデータと他のデータソースを結び付けることで、今何が起こり、今後何が起こるのか、そしてこの知識に基づいてどの様に行動するのがベストなのかを世界中の顧客が見つけるお手伝いをします。S&P 500企業として、世界人口の90%を網羅する100ヵ国以上に拠点を有しています。詳細は当社ウェブサイトをご覧ください: www.nielsen.com

ニールセン デジタル株式会社が提供しているソリューションと主な製品サービス
視聴者分析ソリューション
ニールセン デジタルコンテンツ視聴率 Nielsen Digital Content Ratings
インターネット視聴率データ ニールセン ネットビュー Nielsen NetView
スマートフォン視聴率データ ニールセン モバイルネットビュー Nielsen Mobile NetView
インターネットユーザーデータベースサービス ネットビューライフスタイル パワードバイビデオリサーチインタラクティブ など

広告分析ソリューション
ニールセン デジタル広告視聴率 Nielsen Digital Ad Ratings
ブランディング効果測定サービス Brand Lift Plus
広告効果分析サービス ニールセン デジタルブランドエフェクト Nielsen Digital Brand Effect など

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広報担当:西村総一郎
Eメール:jpw_press@nielsen.com 電話: 03-6837-6500

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