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2011/12/06 メルマガ

2011年 ソーシャルメディア上の流行語大賞は「復興」

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2011年12月6日号
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■ コラム 【ウェブマーケティング・データライン】
2011年 ソーシャルメディア上の流行語大賞は「復興」
(ネットレイティングス アナリスト 高木 史朗)
■ 配信を停止されたい場合のお手続きについて
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それぞれオンラインサーベイとインターネット視聴率から把握し、包括的に
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Vol.3では、「広告のクリック経験」に関する分析を追加し、広告に対する
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■ コラム <ウェブマーケティング・データライン>
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▼△▼  2011年 ソーシャルメディア上の流行語大賞は「復興」   ▼△▼
早いもので今年も残すところひと月をきり、気忙しい師走となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
本年最後のメールマガジンということで、今回は2011年の流行語を分析することで、今年一年を振り返り、12年の予測もしてみたいと思います。
■2011年流行語書き込み数大賞は?
12月1日、今年のユーキャン新語・流行語大賞が「なでしこジャパン」に決まりました。もともと、候補として挙がっていた60個の言葉の中では震災に関連する言葉が多くなっていましたが、大賞としては女子W杯で優勝し日本に元気を与えた「なでしこジャパン」が選ばれる結果となりました。
この賞では、その一年の世相を表し、多くの人々の話題に上った言葉が選定されていますが、
ソーシャルメディア上に書き込まれた数を一指標として見たときに、その結果はどうだったのでしょうか(図表1、図表2)。
<図表1>
<図表2>
結果として、ソーシャルメディア上では、大賞とは異なる「復興」という言葉が最も多くなっていました。
月々の書き込み数のトレンドを見ると、震災のあった3月では、書き込み数で2位の「節電」と4位の「計画停電」という言葉が「復興」よりも多く語られていますが、4月以降は減少していきます。一方、「復興」という言葉は、4月以降も継続して多くの人に語られているのがうかがえます。
震災後の復興は、短期間で解決できない日本全体の大きな課題です。そのため、多くの人が長期にわたり「復興」という言葉を話題とした結果が、書き込み数に表れているのではないでしょうか。
そのほかにも書き込み数でみると、「脱原発」「放射線量」「シーベルト」「風評被害」「内部被爆」「メルトダウン」「除染」といった、原発/放射能関係の言葉がTOP20に含まれており、震災に関連した言葉が上位を占める結果となりました(図表1にて震災関連の言葉は青色)。
そのような中、書き込み数3位に「スマートフォン」、5位に「タブレット」、10位に「ソーシャルメディア」がランクインしています。年間のトレンドでも、「スマートフォン」は右肩上がりに増加しており、今後も継続して話題になるのではないかと推測されます。
なお、流行語大賞を受賞した「なでしこジャパン」は書き込み数では20位に位置していました。トレンドを見ると、優勝した7月に盛り上がったのち、五輪出場決定を決めた9月に再度盛り上がっているものの書き込み数は減少傾向にあり、一時の盛り上がりは落ち着いてきている様子です。
■震災直後/半年後の「復興」とは?
さて、ノミネートされた中で、今年最も多く語られていた流行語は「復興」という言葉でしたが、では、この「復興」という言葉はソーシャルメディアではどのように語られていたのでしょうか。
震災以降も継続して多くの人に語られている「復興」という言葉と共に語られている言葉から、話題の移り変わりを見てみましょう(図表3)。
<図表3>
「復興」と共に語られている言葉の上位6つは、震災直後2カ月と、半年後の2カ月で順位の違いこそあれ、同じ言葉となりました。半年で話題が変化した点としては、震災直後には、被災地の方々を見舞う思いや、被害にあわれた方の冥福を祈る気持ちなどに関する言葉が復興と共に語られているのに対し、半年後には、復興を指揮する政府やその財源に関するより具体的な言葉が共に語られていることがわかります。
そうした政府の対応に関する言葉が並ぶ半年後、17位に「クリック」という毛色の異なる言葉がランクしています。この言葉は、株式会社ディ・エフ・エフが運営するクリック募金に関連して、多く語られていました。クリック募金とは、サイト訪問者が指定のクリックボタンを押すと、1クリックにつき1円募金されるというものです。募金は、CSRの一環で協力している企業が、クリックした人の代わりに支払う仕組みとなっています。クリック募金した感想などをツイートできるため、多くの人が「復興」という言葉と一緒にツイートした結果、上位にランクしていました。
■「スマホ」と「Facebook」はサイト訪問者数も好調?
世相を表す指標として流行語を見てきましたが、その年売れたヒット商品もまた流行のトレンドを表す指標の一つですね。日経トレンディ(日経BP社)が選ぶ2011年ヒット商品では、1位が「スマートフォン」、2位が「Facebook」となりました。書き込み数でも「スマホ」「ソーシャルメディア」が上位にランクしていたように、震災に次ぐ今年の大きなトピックはこの2つだったと言ってもよいかもしれません。
そこで、話題に上った結果として、「スマートフォン」と「Facebook」という言葉に関連したWEBサイトへの訪問者数がどのように変化をしたのかを見てみましょう(図表4、図表5)。
<図表4>
スマートフォンに関連するサイトとしては、普及に伴いアクセスが増加すると想定されるアプリケーション紹介サイト(OctobaとAppBank)を選定しました。これらのサイトへの訪問者数と「スマートフォン」という言葉の書き込み数を比較すると、書き込み数が右肩上がりに上昇するのにあわせて、今年に入ってからOctobaへの訪問者数も右肩上がりに増加しているのがわかります。一方、iPhone アプリの紹介サイトであるAppBankは、書き込み数とは連動せず、iPhone 4Sが発売された10月に訪問者数が急増しています。
<図表5>
8月に訪問者数が1,000万人を超えたFacebookも、書き込み数の増加と並んで右肩上がりで訪問者数が増加しているのがうかがえます。しかし、7月以降書き込み数が安定し、訪問者数の伸び率も緩やかになってきています。今後の訪問者数の増加は、話題数を増加させるような新たなアクションにかかっているのかもしれません。
■2012年 トレンド予想
簡単ではありますが、流行語の書き込み数から今年のトピックを見てきました。最後は、来年のトレンドを少し予想してみようかと思います。
先述の日経トレンディ選定の2012年ヒット予想商品20個の書き込み数のトレンドを見ることで、どの商品が今注目されているのかを見てみたいと思います(図表6)。
<図表6>
今年一年の書き込み数では、世界最高の燃費性能(40km/l)として話題のトヨタの新型ハイブリット「アクア」と「PHV(プラグインハイブリット)」が最も多く、「スカイツリー」が続きます。ただし、今年の前半5ヶ月間と後半5ヶ月間の書き込み数を比較すると、「アクア&PHV」も「スカイツリー」も今年の後半の方が書き込み数は少なく、事前の盛り上がりが実物の登場を前にやや落ち着いてきているのかもしれません。一方、書き込み数は、1位2位には及びませんが、「ノンアル酒場」や「全録レコーダー」は後半の方が書き込み数は増えており、生活者の話題が盛り上がってきている様子がうかがえます。
書き込み数が多く、多くの人に注目されている「アクア&PHV」や「スカイツリー」は実物が登場した後の盛り上がり次第で、来年のヒット商品に残るかが決まりそうです。一方、今年ノンアルコールカクテルがヒットしたことを考えると、「ノンアル酒場」は来年注目の商品といえるのかもしれません。私自身はアルコールがないとだめですが、今後の展開に期待したいと思います。
「震災」で多くの犠牲と被害を受けた2011年でしたが、あらためて人と人とのつながり/絆を認識させられました。また、被害時の連絡手段として、ソーシャルメディアが大きな役割を果たすこともわかりました。こうしたソーシャルメディア上での書き込みや、インターネット視聴率を分析することで、人々の関心を集めている事柄の色々な一面が見えてきます。来年以降も、本メールマガジンでは、時代のトレンドを切り取ってお届けしていきたいと思いますので、ぜひご期待ください。
最後になりましたが、あらためまして、この度の東日本大震災の被災者の皆さまに、謹んでお見舞い申し上げます。また、皆さまがよいお年を迎えられることを、心からお祈り申し上げます。
(ネットレイティングス アナリスト 高木 史朗)
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ネットパネルから、最新の高度なユーザー行動測定技術でリアルタイムにオン
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Nielsen Online REPORTER 編集部
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■2011年流行語書き込み数大賞は?

12月1日、今年のユーキャン新語・流行語大賞が「なでしこジャパン」に決まりました。もともと、候補として挙がっていた60個の言葉の中では震災に関連する言葉が多くなっていましたが、大賞としては女子W杯で優勝し日本に元気を与えた「なでしこジャパン」が選ばれる結果となりました。

この賞では、その一年の世相を表し、多くの人々の話題に上った言葉が選定されていますが、ソーシャルメディア上に書き込まれた数を一指標として見たときに、その結果はどうだったのでしょうか(図表1、図表2)。

<図表1>

20111206_図1.gif

<図表2>

20111206_図2.gif

結果として、ソーシャルメディア上では、大賞とは異なる「復興」という言葉が最も多くなっていました。

月々の書き込み数のトレンドを見ると、震災のあった3月では、書き込み数で2位の「節電」と4位の「計画停電」という言葉が「復興」よりも多く語られていますが、4月以降は減少していきます。一方、「復興」という言葉は、4月以降も継続して多くの人に語られているのがうかがえます。

震災後の復興は、短期間で解決できない日本全体の大きな課題です。そのため、多くの人が長期にわたり「復興」という言葉を話題とした結果が、書き込み数に表れているのではないでしょうか。

そのほかにも書き込み数でみると、「脱原発」「放射線量」「シーベルト」「風評被害」「内部被爆」「メルトダウン」「除染」といった、原発/放射能関係の言葉がTOP20に含まれており、震災に関連した言葉が上位を占める結果となりました(図表1にて震災関連の言葉は青色)。

そのような中、書き込み数3位に「スマートフォン」、5位に「タブレット」、10位に「ソーシャルメディア」がランクインしています。年間のトレンドでも、「スマートフォン」は右肩上がりに増加しており、今後も継続して話題になるのではないかと推測されます。

なお、流行語大賞を受賞した「なでしこジャパン」は書き込み数では20位に位置していました。トレンドを見ると、優勝した7月に盛り上がったのち、五輪出場決定を決めた9月に再度盛り上がっているものの書き込み数は減少傾向にあり、一時の盛り上がりは落ち着いてきている様子です。

■震災直後/半年後の「復興」とは?

さて、ノミネートされた中で、今年最も多く語られていた流行語は「復興」という言葉でしたが、では、この「復興」という言葉はソーシャルメディアではどのように語られていたのでしょうか。

震災以降も継続して多くの人に語られている「復興」という言葉と共に語られている言葉から、話題の移り変わりを見てみましょう(図表3)。

<図表3>

20111206_図3.gif

「復興」と共に語られている言葉の上位6つは、震災直後2カ月と、半年後の2カ月で順位の違いこそあれ、同じ言葉となりました。半年で話題が変化した点としては、震災直後には、被災地の方々を見舞う思いや、被害にあわれた方の冥福を祈る気持ちなどに関する言葉が復興と共に語られているのに対し、半年後には、復興を指揮する政府やその財源に関するより具体的な言葉が共に語られていることがわかります。

そうした政府の対応に関する言葉が並ぶ半年後、17位に「クリック」という毛色の異なる言葉がランクしています。この言葉は、株式会社ディ・エフ・エフが運営するクリック募金に関連して、多く語られていました。クリック募金とは、サイト訪問者が指定のクリックボタンを押すと、1クリックにつき1円募金されるというものです。募金は、CSRの一環で協力している企業が、クリックした人の代わりに支払う仕組みとなっています。クリック募金した感想などをツイートできるため、多くの人が「復興」という言葉と一緒にツイートした結果、上位にランクしていました。

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そこで、話題に上った結果として、「スマートフォン」と「Facebook」という言葉に関連したWEBサイトへの訪問者数がどのように変化をしたのかを見てみましょう(図表4、図表5)。

<図表4>

20111206_図4.gif

スマートフォンに関連するサイトとしては、普及に伴いアクセスが増加すると想定されるアプリケーション紹介サイト(OctobaとAppBank)を選定しました。これらのサイトへの訪問者数と「スマートフォン」という言葉の書き込み数を比較すると、書き込み数が右肩上がりに上昇するのにあわせて、今年に入ってからOctobaへの訪問者数も右肩上がりに増加しているのがわかります。一方、iPhone アプリの紹介サイトであるAppBankは、書き込み数とは連動せず、iPhone 4Sが発売された10月に訪問者数が急増しています。

<図表5>

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8月に訪問者数が1,000万人を超えたFacebookも、書き込み数の増加と並んで右肩上がりで訪問者数が増加しているのがうかがえます。しかし、7月以降書き込み数が安定し、訪問者数の伸び率も緩やかになってきています。今後の訪問者数の増加は、話題数を増加させるような新たなアクションにかかっているのかもしれません。

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