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2005/05/01 メルマガ

ポータルサイトの実力を比較してみる

Nielsen//NetRatings REPORTER ご購読者 様
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2005年5月1日号
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■ コラム 【ウェブマーケティング・データライン】
「ポータルサイトの実力を比較してみる 」
(ネットレイティングス マーケティング部 西村総一郎)
■ 配信を停止されたい場合のお手続きについて
■ ネットレイティングスからのお知らせ
1. 無料セミナー開催のお知らせ
2. ネットレイティングスからの新提案
全数ネット視聴率情報「マーケティング・インテリジェンス」
3.リアルタイム・アクセスログ解析サービス「サイトセンサス」
4.『ネットレイティングス・データクロニクル 2000-2004
    -インターネット視聴率でみる日本人のウェブ利用行動全記録』
5.「ネット視聴率トピックス」
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■ コラム <ウェブマーケティング・データライン>
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▼△▼ ポータルサイトの実力を比較してみる ▼△▼
「Yahoo!がライバルです。」こんな発言が最近ニュースでよく聞かれるよう
になった。言っていたのはアノ人だ。少し前であれば、日本のインターネット
界のガリバーであるヤフーに対し、こんな発言を堂々と言う人はいなかった。
確かにライブドアの急成長は目を見張るものがあり、家庭からのアクセスによ
るリーチは3月月間で31%あまりで、トップのヤフーの84%の1/3強にまで迫って
きている。迫ってきているとはいえ、ヤフーがあまりにも強すぎる。第2位の
MSNは51%で、第3位のニフティが48%である。これらと比較すればライブドアの
健闘が良くわかる。このような特殊なポータルサイトの利用事情は世界中で日
本にだけ見られる現象であり、他国では概ね2-3の有力サイトが凌ぎを削ってい
る。リーチとはそのウェブサイトを月間に一度でも利用した人の割合で、母数
はその月のインターネット利用者全体だ。この指標はとても重要で、現状にお
ける当該ウェブサイトの集客力を意味する。ただ、シェアではない。なぜなら
ばインターネット利用者は単一のウェブサイトだけを利用するわけではなく、
常に複数のウェブサイトを利用するからだ。しかし、インターネットの玄関で
あるポータルという意味ではこの指標が重要になってくる。集客力が広告モデ
ルであるポータルサイトの価値を決めていると言っても過言ではない。
ヤフーの強さの要因は簡単に分析できないが、ひとつの要因として、ヤフー
自身がポータル(玄関)であり、ディストネーション(行く先)でもあるこ
とだ。ヤフー内のコンテンツは各カテゴリーにおいて軒並み首位に位置づけ
られている。いわばヤフー自身が日本のミニ・インターネット・ワールドを形
成していると言って良い。一方、ライブドアの場合は、ブログとBBSの利用者
だけでライブドア利用者全体の65%を占めている。裏を返せば、この2つのコ
ンテンツのみがライブドア・ポータルを支えていると言っても良い。しかし、
これは必ずしもネガティブな見方ではない。内容がどうであれ、集客力を持っ
ていることに間違いなく、今後、その他のコンテンツが充実し、ユーザーに
支持されれば、ガリバーに対抗しうる力を持ち得る可能性がある。従来、弱点
であった検索機能にグーグルのエンジンを採用したことも今後プラスに働くだ
ろう。
ということで、少なくとも日本の場合ポータルサイトは単なる玄関ではなく
総合的なキーステーションであると言えるので、今回はあえて、リーチでは
なく、違った指標でポータルサイト(トータルサイトか?あるネット初心者
がこのように言い間違ったが、あながち間違いでもないような気がする)を
採点してみることにした。その指標は従来からあるページビューではない。
ページビューはサイトの内容や構成により増減するので、今回は時間という
概念で見ることにする。時間はインターネット人口が増減しようが、最大値
でひとり1日あたり24時間である。今後、インターネットメディアも静止画か
ら動画にシフトしていくということが既定の流れなので、利用時間のシェア
が重要な指標になってくるだろう。今回は各ポータルサイトの1ヵ月間の総利
用時間と一人あたりの利用時間という指標で評価する。
-------------主なポータルサイトの月間総利用時間----------------------
  ひとりあたりの利用時間    総利用時間
ヤフー           3時間07分37秒   94,227,344時間53分20秒
MSN               30分39秒    9,779,904時間10分00秒
ニフティ             26分01秒    7,672,315時間00分00秒
インフォシーク          24分37秒    6,449,600時間33分20秒
ビッグローブ           17分34秒    4,331,647時間13分20秒
OCN               13分36秒    2,949,613時間20分00秒
goo               21分57秒    4,634,742時間30分00秒
ライブドア            22分44秒    4,434,515時間33分20秒
エキサイト            22分15秒    3,460,987時間30分00秒
インターネット全体     16時間04分49秒   598,749,143時間03分20秒
---------------------------------------------------------------------
Source:Nielsen//NetRatings 2005年3月 家庭からのアクセス
この指標で見るとやはり圧倒的にヤフーの強さが目立つ。2位のMSNの9.6倍だ。
3月の月間インターネット総利用時間が598,749,143時間3分20秒であるので、
総利用時間の16%をヤフーが占めていることになる。このシェアは極めて高く
日本独特のインターネット・メディア事情を象徴している。米国を比較対照に
挙げると、米国の3強であるYahoo!、Microsoft、TimeWarnerの総利用時間が
インターネット全体の総利用時間に占めるシェアはそれぞれ、6%、4%、3%に
過ぎない。
--------米国の主なポータルサイトの月間総利用時間---------------------
  ひとりあたりの利用時間    総利用時間
Yahoo!           1時間38分38秒   129,311,587時間46分40秒
Microsoft            54分24秒   72,810,733時間02分26秒
TimeWarner            53分37秒   65,709,012時間13分20秒
インターネット全体     14時間38分54秒  2,047,002,045時間00分00秒
---------------------------------------------------------------------
Source:米国Nielsen//NetRatings 2005年3月 家庭からのアクセス
また、利用者数では8位であるライブドアは総利用時間では6位に付けており、
5位のgooをキャッチアップ直前と言った状況だ。もちろん総利用時間の全て
が広告スペースになるわけでも課金対象のサービスになるわけでもない。し
かし、潜在的なメディア・パワーと考えると、ライブドア侮り難しである。
(ネットレイティングス マーケティング部 西村総一郎)
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引き続きご愛読賜れば幸いです。
今後とも宜しくお願い申し上げます。
ネットレイティングス株式会社
Nielsen//NetRatings REPORTER 編集部

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「ポータルサイトの実力を比較してみる 」

(ネットレイティングス マーケティング部 西村総一郎)

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■ コラム <ウェブマーケティング・データライン>

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▼△▼ ポータルサイトの実力を比較してみる ▼△▼

「Yahoo!がライバルです。」こんな発言が最近ニュースでよく聞かれるよう

になった。言っていたのはアノ人だ。少し前であれば、日本のインターネット

界のガリバーであるヤフーに対し、こんな発言を堂々と言う人はいなかった。

確かにライブドアの急成長は目を見張るものがあり、家庭からのアクセスによ

るリーチは3月月間で31%あまりで、トップのヤフーの84%の1/3強にまで迫って

きている。迫ってきているとはいえ、ヤフーがあまりにも強すぎる。

第2位のMSNは51%で、第3位のニフティが48%である。これらと比較す

ればライブドアの健闘が良くわかる。このような特殊なポータルサイトの利用

事情は世界中で日本にだけ見られる現象であり、他国では概ね2-3の有力

サイトが凌ぎを削っている。リーチとはそのウェブサイトを月間に一度でも利用

した人の割合で、母数はその月のインターネット利用者全体だ。この指標は

とても重要で、現状における当該ウェブサイトの集客力を意味する。ただ、

シェアではない。なぜならばインターネット利用者は単一のウェブサイトだけ

を利用するわけではなく、常に複数のウェブサイトを利用するからだ。

しかし、インターネットの玄関であるポータルという意味ではこの指標が

重要になってくる。集客力が広告モデルであるポータルサイトの価値を

決めていると言っても過言ではない。

ヤフーの強さの要因は簡単に分析できないが、ひとつの要因として、ヤフー

自身がポータル(玄関)であり、ディストネーション(行く先)でもあるこ

とだ。ヤフー内のコンテンツは各カテゴリーにおいて軒並み首位に位置づけ

られている。いわばヤフー自身が日本のミニ・インターネット・ワールドを形

成していると言って良い。一方、ライブドアの場合は、ブログとBBSの利用者

だけでライブドア利用者全体の65%を占めている。裏を返せば、この2つのコ

ンテンツのみがライブドア・ポータルを支えていると言っても良い。しかし、

これは必ずしもネガティブな見方ではない。内容がどうであれ、集客力を持っ

ていることに間違いなく、今後、その他のコンテンツが充実し、ユーザーに

支持されれば、ガリバーに対抗しうる力を持ち得る可能性がある。従来、弱点

であった検索機能にグーグルのエンジンを採用したことも今後プラスに働くだ

ろう。

ということで、少なくとも日本の場合ポータルサイトは単なる玄関ではなく

総合的なキーステーションであると言えるので、今回はあえて、リーチでは

なく、違った指標でポータルサイト(トータルサイトか?あるネット初心者

がこのように言い間違ったが、あながち間違いでもないような気がする)を

採点してみることにした。その指標は従来からあるページビューではない。

ページビューはサイトの内容や構成により増減するので、今回は時間という

概念で見ることにする。時間はインターネット人口が増減しようが、最大値

でひとり1日あたり24時間である。今後、インターネットメディアも静止画か

ら動画にシフトしていくということが既定の流れなので、利用時間のシェア

が重要な指標になってくるだろう。今回は各ポータルサイトの1ヵ月間の総利

用時間と一人あたりの利用時間という指標で評価する。

-------------主なポータルサイトの月間総利用時間----------------------

  ひとりあたりの利用時間    総利用時間

ヤフー           3時間07分37秒   94,227,344時間53分20秒

MSN               30分39秒    9,779,904時間10分00秒

ニフティ             26分01秒    7,672,315時間00分00秒

インフォシーク          24分37秒    6,449,600時間33分20秒

ビッグローブ           17分34秒    4,331,647時間13分20秒

OCN               13分36秒    2,949,613時間20分00秒

goo               21分57秒    4,634,742時間30分00秒

ライブドア            22分44秒    4,434,515時間33分20秒

エキサイト            22分15秒    3,460,987時間30分00秒

インターネット全体     16時間04分49秒   598,749,143時間03分20秒

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Source:Nielsen//NetRatings 2005年3月 家庭からのアクセス

この指標で見るとやはり圧倒的にヤフーの強さが目立つ。2位のMSNの9.6倍だ。

3月の月間インターネット総利用時間が598,749,143時間3分20秒であるので、

総利用時間の16%をヤフーが占めていることになる。このシェアは極めて高く

日本独特のインターネット・メディア事情を象徴している。米国を比較対照に

挙げると、米国の3強であるYahoo!、Microsoft、TimeWarnerの総利用時間が

インターネット全体の総利用時間に占めるシェアはそれぞれ、6%、4%、3%に

過ぎない。

--------米国の主なポータルサイトの月間総利用時間---------------------

  ひとりあたりの利用時間    総利用時間

Yahoo!           1時間38分38秒   129,311,587時間46分40秒

Microsoft            54分24秒   72,810,733時間02分26秒

TimeWarner            53分37秒   65,709,012時間13分20秒

インターネット全体     14時間38分54秒  2,047,002,045時間00分00秒

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Source:米国Nielsen//NetRatings 2005年3月 家庭からのアクセス

また、利用者数では8位であるライブドアは総利用時間では6位に付けており、

5位のgooをキャッチアップ直前と言った状況だ。もちろん総利用時間の全て

が広告スペースになるわけでも課金対象のサービスになるわけでもない。し

かし、潜在的なメディア・パワーと考えると、ライブドア侮り難しである。

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