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2005/04/01 メルマガ

テレビがネットユーザー行動に与えた影響の一例

Nielsen//NetRatings REPORTER ご購読者 様
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│                                │
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2005年4月1日号
====================================================================
■ コラム 【ウェブマーケティング・データライン】
「テレビがネットユーザー行動に与えた影響の一例」
(ネットレイティングス マーケティング部 西村総一郎)
■ 配信を停止されたい場合のお手続きについて
■ ネットレイティングスからのお知らせ
1. 無料セミナー開催のお知らせ
2. ネットレイティングスからの新提案
全数ネット視聴率情報「マーケティング・インテリジェンス」
3.リアルタイム・アクセスログ解析サービス「サイトセンサス」
4.『ネットレイティングス・データクロニクル 2000-2004
    -インターネット視聴率でみる日本人のウェブ利用行動全記録』
5.「ネット視聴率トピックス」
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■ コラム <ウェブマーケティング・データライン>
====================================================================
▼△▼ テレビがネットユーザー行動に与えた影響の一例  ▼△▼
ライブドアのニッポン放送株大量取得による一連の騒動で、ここひと月ほど
私の仕事の15%くらいは、マスコミ各社からの依頼によるライブドア運営サイ
トの利用動向データの作成と提供に忙殺された。前号のメールマガジンでも
取り上げたが、ライブドアの会社概要サイトは前月比300%増の伸びを示した。
週間視聴率でもライブドア社が株の大量取得を発表した2月8日を含む週から
ライブドア運営サイトの利用者が伸び始め、3月14-20日週までに、発表前週
と比較して最高で約97万人の利用者増があった。
さて、この事件(?)のもう一方の主役であるフジテレビのウェブサイト利
用状況はどうだったのか?実は利用者数などに大きな変化は見られなかった。
ニッポン放送も同様である。つまり、ネットだけでいえば、この騒動で利用
者を増やし、メディア価値を上げたのはライブドアだけということになる。
ということは、所詮テレビ局にとってはネットは全く別のものということだ
ろうか?しかし、テレビがネット利用者の行動に明確な影響を与えた例もあ
る。
------------------ 週間利用者数推移(単位:千人)--------------------
集計期間        Livedoor フジテレビ   ニッポン放送
1/30 - 2/ 6         4,880 1,503 -
2/ 7 - 2/13 5,161 1.416 182
2/14 - 2/20 5,531 1,582 175
2/21 - 2/27 5,806 1,444 167
2/28 - 3/ 6 5,476 1,542 176
3/ 7 - 3/13 5,852 1,510 193
3/14 - 3/20 5,431 1,363 173
3/21 - 3/27 5,813 1,410 306
----------------------------------------------------------------------
Source:Nielsen//NetRatings 週間データ 家庭からのアクセス
*「-」はランク外
3月24日にネットレイティングスがテレビ局ウェブサイトの利用動向に関する
ニュースリリースを発表した。それによると、長くトップの座を維持してき
たNHKを日本テレビが追い抜いた。日本テレビは昨年12月時点ではNHK、TBS、
フジテレビについで4位であったが、1月に2位に浮上、そして、2月には25ヵ
月ぶりにトップの座に返り咲いたのだ。その主因は人気ドラマ「ごくせん」
の公式サイトにある。NTVサイト内にある同番組の公式サイトには月間約90万
人が訪問した。ネットレイティングス代表取締役社長萩原雅之は「テレビ番
組の視聴率とテレビ局サイトの番組コンテンツ訪問率は必ずしも一致するわ
けではありませんが、「ごくせん」の場合は高い番組視聴率がネットコンテ
ンツにも反映したケースと言えます。特に検索サイトを経由したアクセスが
多く、ネットレイティングスが毎月まとめている検索語レポートにおいて、
「ごくせん」を検索語として主要検索サイトに入力した数が約52万人、キー
ワードランキングでも9位に入っています。」と解説している。
ネットレイティングスでは日本テレビの急進のもうひとつの一因として「女
性タレントの告白が社会問題となったバラエティ番組「カミングダウト」へ
のアクセスが一時的に増加した」ことも挙げている。
私も偶然その深夜番組を見ていた。所詮バラエティ番組なので目くじらを立
てる必要はないのだが、ある10代の女性タレントが幼少時に万引きをしたエ
ピソードを紹介した。この番組の趣旨はゲストのタレントが告白する意外な
実体験を嘘か、本当かを当てるクイズ番組である。何度も言うが、バラエテ
ィ番組なので、多少の演出がなされていると考えて見るべきであろう。まし
て、そのような趣旨の番組なのだから・・・。
しかし、目くじらを立てた人がいた。かなりの数の抗議電話が放送局に寄せ
られたと言う。結果、警察も関心を示したとか、しないとか・・・
事件(?)そのものに私は興味がないのだが、その後に起こったインター
ネット行動が興味深い。このタレントの所属するプロダクションのウェブサ
イトに前月比約93万人増の141万人が殺到したのだ。プロダクション始まって
以来の集客ではないだろうか。141万人中の半数以上がこの10代タレントのプ
ロフィールのページを閲覧している。面白いことに、比率はかなり落ちるが
数名の10代の女性タレントのプロフィールが閲覧されている。これはこの騒
ぎの主人公の女性タレントが未成年であるために、実名(芸名)が伏せられ
て報道されたため、同世代の女性タレントが疑われたのであろう。それを示
すのは、このプロダクションのウェブサイトへの流入元だ。約半数の45%が
Yahoo!検索、次いで、このニュースを取り上げたYahoo!newsである。他にも
検索系のからの流入が多い。使用された検索サイトはGoogle、MSN、Livedoor
Biglobe、infoseek、niftyと多岐に渡っている。この多岐に渡る検索サイト
からの流入と言うのは珍しい。想像するに、一種の犯人探しゲームがネット
ユーザー個々において行われていたのではないだろうか。結果として半数の
人が事件の主人公を割り出したわけだ。
このゲームへの参加者を年齢別に見ると以外にも40-49歳が約2割を占めト
ップである。しかし、このゾーンはインターネットユーザー人口も厚い層で
あり、構成比指数(そのセグメントの平均からの位置を示す)でみると、平
均よりも20ポイント低くなっている。この構成比指数が高い世代は30-34歳
が最も高く、次いで25-29歳、35-39歳と続く。10代及び、20歳台前半も平均
より高くなっている。男女比では男性がネット平均よりも6ポイントも高くな
っている。働き盛りの男性がこのゲーム参加者の中心だった。
また、この期間の同ウェブサイトの閲覧されたページ数を年代ごとに見て
いくと、13-15歳が全ページビューの25%を占めていた。利用者が多かった40-
49歳はページビューで見ると15%弱に過ぎない。中学生が最も熱心に主人公を
探していたようだ。
このような話題はニュースリリース等で書くことではないが、100万人規模
のユーザーを動員した現象として敢えて取り上げた。ちなみに本コラムでも
この話題の主人公が未成年であるため、敢えて全ての実名を伏せた。
ここで気になる数字の話。「ごくせん」の公式サイト訪問者が90万人、ライ
ブドア週間利用者数の騒動後の利用者増加が97万人、「カミンアウト事件」
で某プロダクション・サイトの利用者増が93万人である。現在のアクティブ
な日本のインターネット人口は月間約3,700万人であるので、話題の質こそ違
えど、何か大きな外的刺激を受けるとネットユーザーの2%強程度が積極的に
反応する。という分析はどうであろうか・・・
(ネットレイティングス マーケティング部 西村総一郎)
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引き続きご愛読賜れば幸いです。
今後とも宜しくお願い申し上げます。
ネットレイティングス株式会社
Nielsen//NetRatings REPORTER 編集部

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「テレビがネットユーザー行動に与えた影響の一例」

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▼△▼ テレビがネットユーザー行動に与えた影響の一例  ▼△▼

ライブドアのニッポン放送株大量取得による一連の騒動で、ここひと月ほど

私の仕事の15%くらいは、マスコミ各社からの依頼によるライブドア運営サイ

トの利用動向データの作成と提供に忙殺された。前号のメールマガジンでも

取り上げたが、ライブドアの会社概要サイトは前月比300%増の伸びを示した。

週間視聴率でもライブドア社が株の大量取得を発表した2月8日を含む週から

ライブドア運営サイトの利用者が伸び始め、3月14-20日週までに、発表前週

と比較して最高で約97万人の利用者増があった。

さて、この事件(?)のもう一方の主役であるフジテレビのウェブサイト利

用状況はどうだったのか?実は利用者数などに大きな変化は見られなかった。

ニッポン放送も同様である。つまり、ネットだけでいえば、この騒動で利用

者を増やし、メディア価値を上げたのはライブドアだけということになる。

ということは、所詮テレビ局にとってはネットは全く別のものということだ

ろうか?しかし、テレビがネット利用者の行動に明確な影響を与えた例もあ

る。

------------------ 週間利用者数推移(単位:千人)--------------------

集計期間        Livedoor フジテレビ   ニッポン放送

1/30 - 2/ 6         4,880 1,503 -

2/ 7 - 2/13 5,161 1.416 182

2/14 - 2/20 5,531 1,582 175

2/21 - 2/27 5,806 1,444 167

2/28 - 3/ 6 5,476 1,542 176

3/ 7 - 3/13 5,852 1,510 193

3/14 - 3/20 5,431 1,363 173

3/21 - 3/27 5,813 1,410 306

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Source:Nielsen//NetRatings 週間データ 家庭からのアクセス

*「-」はランク外

3月24日にネットレイティングスがテレビ局ウェブサイトの利用動向に関する

ニュースリリースを発表した。それによると、長くトップの座を維持してき

たNHKを日本テレビが追い抜いた。日本テレビは昨年12月時点ではNHK、TBS、

フジテレビについで4位であったが、1月に2位に浮上、そして、2月には25ヵ

月ぶりにトップの座に返り咲いたのだ。その主因は人気ドラマ「ごくせん」

の公式サイトにある。NTVサイト内にある同番組の公式サイトには月間約90万

人が訪問した。ネットレイティングス代表取締役社長萩原雅之は「テレビ番

組の視聴率とテレビ局サイトの番組コンテンツ訪問率は必ずしも一致するわ

けではありませんが、「ごくせん」の場合は高い番組視聴率がネットコンテ

ンツにも反映したケースと言えます。特に検索サイトを経由したアクセスが

多く、ネットレイティングスが毎月まとめている検索語レポートにおいて、

「ごくせん」を検索語として主要検索サイトに入力した数が約52万人、キー

ワードランキングでも9位に入っています。」と解説している。

ネットレイティングスでは日本テレビの急進のもうひとつの一因として「女

性タレントの告白が社会問題となったバラエティ番組「カミングダウト」へ

のアクセスが一時的に増加した」ことも挙げている。

私も偶然その深夜番組を見ていた。所詮バラエティ番組なので目くじらを立

てる必要はないのだが、ある10代の女性タレントが幼少時に万引きをしたエ

ピソードを紹介した。この番組の趣旨はゲストのタレントが告白する意外な

実体験を嘘か、本当かを当てるクイズ番組である。何度も言うが、バラエテ

ィ番組なので、多少の演出がなされていると考えて見るべきであろう。まし

て、そのような趣旨の番組なのだから・・・。

しかし、目くじらを立てた人がいた。かなりの数の抗議電話が放送局に寄せ

られたと言う。結果、警察も関心を示したとか、しないとか・・・

事件(?)そのものに私は興味がないのだが、その後に起こったインター

ネット行動が興味深い。このタレントの所属するプロダクションのウェブサ

イトに前月比約93万人増の141万人が殺到したのだ。プロダクション始まって

以来の集客ではないだろうか。141万人中の半数以上がこの10代タレントのプ

ロフィールのページを閲覧している。面白いことに、比率はかなり落ちるが

数名の10代の女性タレントのプロフィールが閲覧されている。これはこの騒

ぎの主人公の女性タレントが未成年であるために、実名(芸名)が伏せられ

て報道されたため、同世代の女性タレントが疑われたのであろう。それを示

すのは、このプロダクションのウェブサイトへの流入元だ。約半数の45%が

Yahoo!検索、次いで、このニュースを取り上げたYahoo!newsである。他にも

検索系のからの流入が多い。使用された検索サイトはGoogle、MSN、Livedoor

Biglobe、infoseek、niftyと多岐に渡っている。この多岐に渡る検索サイト

からの流入と言うのは珍しい。想像するに、一種の犯人探しゲームがネット

ユーザー個々において行われていたのではないだろうか。結果として半数の

人が事件の主人公を割り出したわけだ。

このゲームへの参加者を年齢別に見ると以外にも40-49歳が約2割を占めト

ップである。しかし、このゾーンはインターネットユーザー人口も厚い層で

あり、構成比指数(そのセグメントの平均からの位置を示す)でみると、平

均よりも20ポイント低くなっている。この構成比指数が高い世代は30-34歳

が最も高く、次いで25-29歳、35-39歳と続く。10代及び、20歳台前半も平均

より高くなっている。男女比では男性がネット平均よりも6ポイントも高くな

っている。働き盛りの男性がこのゲーム参加者の中心だった。

また、この期間の同ウェブサイトの閲覧されたページ数を年代ごとに見て

いくと、13-15歳が全ページビューの25%を占めていた。利用者が多かった40-

49歳はページビューで見ると15%弱に過ぎない。中学生が最も熱心に主人公を

探していたようだ。

このような話題はニュースリリース等で書くことではないが、100万人規模

のユーザーを動員した現象として敢えて取り上げた。ちなみに本コラムでも

この話題の主人公が未成年であるため、敢えて全ての実名を伏せた。

ここで気になる数字の話。「ごくせん」の公式サイト訪問者が90万人、ライ

ブドア週間利用者数の騒動後の利用者増加が97万人、「カミンアウト事件」

で某プロダクション・サイトの利用者増が93万人である。現在のアクティブ

な日本のインターネット人口は月間約3,700万人であるので、話題の質こそ違

えど、何か大きな外的刺激を受けるとネットユーザーの2%強程度が積極的に

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