Home > ニュース > メルマガ > 「Yahoo!ニュース・雑誌」に雑誌の底力を見た!!
2012/09/28 メルマガ
「Yahoo!ニュース・雑誌」に雑誌の底力を見た!!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■コラム【ウェブマーケティング・データライン】
「Yahoo!ニュース・雑誌」に雑誌の底力を見た!!
~ 訪問者数だけでなく、訪問回数も増加している優良コンテンツ ~
(ニールセン株式会社 アナリスト 山田 嶺)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■Yahoo!のコンテンツ中で訪問者数が右肩上がりの「Yahoo!ニュース・雑誌」
皆さんは普段、雑誌をお読みでしょうか。定期購読の人、興味を持って手に取る人、元から読まない人等、人によって雑誌とのかかわり方は様々だと思われます。しかしここ数年、雑誌とのかかわり方に新しい形が現れています。それは、Yahoo!を訪問した人が、雑誌であることを意識せず、雑誌記事タイトルをクリックし、記事を読んでいるという現象です。今回取り上げる「Yahoo!ニュース・雑誌」が近年右肩上がりで訪問者数を伸ばしており、2012年7月時点で約1,300万人に到達したことからもうかがえます (図表1)。
「Yahoo!ニュース・雑誌」が取り扱っている記事は、女性自身、プレジデント、週刊朝日等々の雑誌サイトの注目を集めている話題やコラムなどです。記事は、主にYahoo!トップページのトピックス枠や、トピックス枠の下に位置するスポットライト枠に掲載されています。
図表1. 「Yahoo!ニュース・雑誌」と「Yahoo!」の訪問者数の推移(月別)
■女性自身、NEWSポストセブンの記事にアクセスが集まる
2012年7月度「Yahoo!ニュース・雑誌」内の雑誌サイト毎のページビューランキングをみると最もアクセス数が多かったのは女性自身、次いでNEWSポストセブン※であり、以下プレジデント、週刊朝日がつづいています(図表2)。雑誌カテゴリ別でみると週刊誌やビジネス・マネー誌が上位にランクインしており、ゴシップ記事や経済情報の記事がよく読まれる傾向があることがわかります。
※NEWS ポストセブンは小学館が発行する「週刊ポスト」「女性セブン」「SAPIO」「マネーポスト」4誌を統合したサイト
<図表2>
「Yahoo!ニュース・雑誌」雑誌毎のページビューランキングTOP.10
出典:Nielsen NetView 2012年7月度 家庭と職場PCからのアクセス
※雑誌カテゴリは筆者の独自調査、判断によるもの
■雑誌数の増加が訪問者数の伸びに比例
「Yahoo!ニュース・雑誌」内で視聴率が確認できた雑誌数の月別トレンドをみると、前述の訪問者数の増加同様、「Yahoo!ニュース・雑誌」が取り扱う雑誌数も徐々にその数が増加していました(図表3)。このトレンドデータは、その時期に出版社から記事が提供されている雑誌数に近いと考えられるデータです。つまり閲覧できる雑誌の増加が訪問者数の増加に貢献していることがいることがうかがえます。
図表3. 「Yahoo!ニュース・雑誌」で視聴率が確認できた雑誌数のトレンド(月別)
■一人あたりの訪問回数も増加
また、「Yahoo!ニュース・雑誌」が特筆すべきは、訪問者数だけでなく、一人あたりの訪問回数も右肩上がりで増加している点です(図表4)。サイトによっては訪問者数が増加すると、その分、一見さんの割合も高くなり、一人あたりの訪問回数が下がる傾向が見られることがあります。しかし「Yahoo!ニュース・雑誌」は、図表4から再訪問する人が増えていることが分かり、前述の雑誌数の増加と併せて考えますと、いろいろな雑誌記事が増加することで訪問者の興味を持続・増幅させているというコンテンツとして優秀さが分かります。
図表4. 「Yahoo!ニュース・雑誌」の訪問者数と一人あたりの訪問回数のトレンド(月別)
■雑誌記事のコンテンツ力
「Yahoo!ニュース・雑誌」の視聴率トレンドから、雑誌数を増やすことで人が集まってくること、再訪問率が高くなることが分かりました。PC(Yahoo!)経由で多くの人の目に触れられ、雑誌記事のコンテンツ力が発揮されたといえるのではないでしょうか。
サイト上で雑誌の記事が読まれることのメリットは、ブランディング(認知の向上)、雑誌サイト自体への送客等が考えられ、デメリットは、ネットで掲載された記事を読んで満足して雑誌自体は購読されないといった可能性が考えられます。
近年、雑誌の休廃刊、発行部数の減少といったいわゆる"雑誌離れ"のニュースを目にするようになりましたが、出版社は前述のようなメリット・デメリットを念頭に置きつつ、雑誌のコンテンツ力をどう雑誌自体の売り上げに生かすかが重要となりそうです。
今回は、「Yahoo!ニュース・雑誌」を取り上げて右肩上がりの成長の理由を分析しました。訪問者数だけでなく、一人あたりの訪問回数も併せて考えることでコンテンツの優秀さが見えてきました。自社サイトの訪問者数とともに再訪問率も高めたいと考えている方にとって、競合サイトの状況を知ることは有益な情報をもたらすことがあります。例えば競合がどのような理由で訪問者数や一人あたりの訪問回数を伸ばしているかを分析することで自社のサイトロイヤルティアップのための施策の材料を発見できる可能性もあるのではないでしょうか。
(ニールセン アナリスト 山田 嶺)
―PR ★New!★―――――――――――――――――――――――――――
スマートフォン・メディア利用実態調査レポート(2012年9月版) 発売中!
―――――――――――――――――――――――――――――――――
利用シーン、利用コンテンツ、利用時間などを、パソコンとスマートフォン
それぞれのデバイスで利用実態を分析したレポート「スマートフォンメディア
利用実態レポートVol.6(2012年9月版) 」を発売中です。
― PR ―――――――――――――――――――――――――――――
ニールセン 消費者購買行動分析部門 メールマガジンのご案内
――――――――――――――――――――――――――――――――
◆ニールセン メールマガジン
ニールセン メールマガジンは、世界のニールセンから発信される消費者購買行動についての最新ニュースやレポート、日本発のプレスリリースなどの情報を月に1回、無料でご紹介しています。ご購読お申し込みの際には、「1.氏名 2.ご所属(組織名、部署名)
3.メールアドレス 4.メールマガジンを知ったきっかけ」を記載の上、
consumer-insight.japan@nielsen.com までお知らせください。
◆ニールセン メディカルリサーチ チーム発行のメールマガジン
ニールセン メディカルリサーチ(メディテック)チーム発行のメールマガジン、「Medical Insight」は、国内外の医薬系最新ニュースやレポート、プレスリリースなどの情報を2カ月に1回、無料でご紹介しています。基本的にHTML形式の配信ですが、ご希望によりPDFにてお送りすることも可能です。ご購読お申し込みの際には、「1.氏名 2.ご所属(貴社名、部署名)3.メールアドレス 4.メールマガジンを知ったきっかけ 5.PDF形式での配信希望の有無」を記載の上、Med_Newsletter_JP@nielsen.com までお知らせください。
====================================================================
■ 配信を停止されたい場合のお手続きについて
====================================================================
ご購読を希望されない場合は、たいへんご手数をおかけいたしますが、下記
URL にアクセスし購読中止の手続きをお願い申し上げます。
--------------------------------------------------------------------
配信停止手続ページ
https://csp2.netratings.co.jp/nnr2/magazines/quitnnc
--------------------------------------------------------------------
■本メールの取り扱いについて
本メールの転送は自由に行って構いませんが、掲載された情報の無断転載を禁
止します。
■個人情報の取り扱いについて
皆様の個人情報を正しく扱うためにニールセンでは2005年3月に(財)日本情報
処理開発協会より、個人情報の適切な取り扱いを行う事業所に付与されるプラ
イバシーマークの付与認定を受けています。お客様の個人情報は弊社の定める
個人情報保護方針にもとづき適切に取り扱います。なお、メールからリンクさ
れている各サイトへのアクセス情報を解析し今後のメール配信に役立たせてい
ただきます。あらかじめご了承くださいませ。
ニールセン株式会社 個人情報保護方針
http://www.netratings.co.jp/company/ips.html
■発行元
ニールセン株式会社
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷3-25-18渋谷ガーデンフロント9階
TEL: 03-4363-4200 FAX: 03-4363-4210
・サービスに関するお問い合わせ : jpw_ClientServices@nielsen.com
・取材に関するお問い合わせ(広報担当): jpw_press@nielsen.com
・ニールセン株式会社HP : http://www.netratings.co.jp
・Nielsen HP : http://www.nielsen.com
※このメールは送信専用アドレスから送信されています。
メールでのお問い合わせは jpw_press@nielsen.com までお願いします。
Copyright (c)2012 The Nielsen Company. All rights reserved. Nielsen and the Nielsen logo are trademarks or registered trademarks of CZT/ACN Trademarks, L.L.C.