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2014/11/06

Nielsen Watch Weekly 2014年 10月27日~10月31日号

WATCH WEEKLY

2014年10月27日~10月31日号


注目ニュース

米で高まるラジオ需要
大方のアメリカ人にとって、ラジオは日常生活に不可欠なもの。ニールセンの Audio Today レポートによると、12歳以上のアメリカ人2億4400万人が毎週ラジオを聴取しているが、これはアメリカの人口のほぼ 92% に相当する。デジタル化の普及により、今日のラジオ聴取者は様々な方法でラジオを楽しめるようになったが、コンテンツクリエイターや広告主にとっても数年前には存在しなかった方法でラジオ聴取者とのエンゲージメントを獲得できるようになった。6月24日に開催されたニールセン主催「Nielsen’s Consumer 360」カンファレンスにて発表された Audio Demand Landscape 調査の報告では、アメリカにおけるラジオ聴取者を6つのセグメントに分類、各セグメントの特徴を踏まえた新たなインサイトを提示している。 
http://bit.ly/1q9Rqfi
米におけるウェアラブルデバイスの利用実態
アメリカの一般世帯における「ウェアラブル」の普及拡大により、ウェアラブルデバイスは進化を続けている。これに伴い、ウェアラブルデバイス利用者によるデータプランの利用も拡大傾向にある。ニールセンが新たに実施した分析によると、アンドロイド対応ウェアラブルデバイス所有者はスマートフォンに対するエンゲージメントが強く、平均的なアンドロイド利用者に比べてアクセスするアプリケーションの種類やデータ利用量が多い。当分析には2013年9月から2014年2月まで、Electronic Mobile Measurement (EMM)を用いて測定されたBluetooth を利用したアンドロイド対応ウェアラブルデバイスの利用実態データが用いられた。
http://bit.ly/1pEnLxk
米におけるヒスパニック系ミレニアル世代の攻略
アメリカにおける18歳から29歳のヒスパニック系人口の 38% は英語とスペイン語を母国語とするバイリンガルで、その人口は過去10年間で 73% 増加している。10代後半から20代のヒスパニック系バイリンガルの人口や消費力、影響力が強くなる中、多くの企業はこのグループの攻略を優先事項として掲げている。ニールセン、Univision Communications と Starcom MediaVest Group の多文化部門が共同で実施した最新の脳科学調査では、バイリンガルのヒスパニック系ミレニアル世代に対して同じ広告を英語とスペイン語で提示し、広告における言語の影響を測定した。調査結果によると、概ね結果が優れていたのはスペイン語の広告だった。
http://bit.ly/1qr4w9Q

増加傾向にある米でのモバイルアプリ視聴時間

今週金曜日のハロウィーンに向けて、アメリカではハロウィーンの伝統行事、 Trick or Treat に備えたお菓子の需要が高まっている。とはいえ、今日のアメリカの消費者にとってお菓子以上に魅力的なのはモバイルアプリ。ニールセンの 2014年第2四半期(4-6月期) Cross-Platform Report によると、アメリカの18歳以上の成人の月平均モバイルコンテンツ視聴時間(アプリまたはウェブブラウザー経由)は 43時間 31分で、昨年同時期の 33時間48分を上回った。Trick or Treat でお菓子をあげる立場の大人はお菓子を多めに購入する傾向にあるが、この傾向はアメリカで英語を話すモバイルアプリ消費者にも当てはまる。これら消費者の平均ダウンロードアプリ数は 42 であるのに対し、87% は日々利用するアプリ数は 10 未満と回答している。

 http://bit.ly/1rTHeVz

ハロウィーンで盛り上がる米でのホラー映画視聴

ハロウィーンを祝うカボチャや仮装コスチューム、お菓子に加え、忘れてはならないのがホラー映画。アメリカではハロウィーンとホラー映画はセットとして見られており、ハロウィーンが行われる 10月は毎年、ホラー映画の視聴が増加傾向にある。ニールセンが Nielsen VideoScan、Nielsen MarketNavigator および Nielsen Entertainment Tracking Omnibus Survey (2014年10月6日週実査)から集計したデータによると、アメリカの成人の 46% が10月にホラー映画を視聴する可能性が高いと回答している。

http://bit.ly/1unsfup

米での10月のラジオ視聴、スポーツが記録的な上昇

アメリカにおける 10月のラジオ視聴トレンドを見ると、アメリカ人はアメリカンフットボールや野球(ただし、ペナント争いを行っているチームの本拠地が中心)のシーズンを待ち焦がれていたことが分かる。既に上昇傾向にあったスポーツラジオ聴取は 10月に大幅な上昇となり、ニールセンの PPM (ポータブル・ピープルメーター)測定導入以来となる新記録を樹立した。

http://bit.ly/13AuBKx

他音楽ジャンルとのクロスオーバーによりラジオ聴取者を増やしている米のカントリーミュージック

過去50年を振り返ると、カントリーミュージックはアメリカのポップチャートに何度もランクインしている。今日のカントリーミュージックは Taylor Swift や Sam Hunt に代表されるような、他の音楽ジャンルとの「ハイブリッド」に進化している。カントリー音楽のクロスオーバーはラップやヒップホップ等、音楽チャートの上位に並ぶジャンルに影響を受ける新たなファン世代の支持獲得に貢献している。

http://bit.ly/10fGDXH


 

業界ニュース

USA Today (USAトゥデイ紙)
米での2014年ホリデーシーズン商戦、主役はマイノリティ
アメリカ経済の復調により、アメリカにおける 2014年ホリデーシーズン(クリスマス)商戦の消費はヒスパニック系やアフリカ系、アジア系アメリカ人などの「マイノリティ」が牽引することが予測される。ニールセンが当紙に独占で発表した 2014 Holiday Sales Forecast (2014年ホリデーシーズン販売予測)によると、アメリカ全体ではホリデーギフトに費やす予定の金額は対前年比 +10% であるが、アフリカ系アメリカ人は対前年比 +17%、アジア系やヒスパニック系は対前年比 +13% となっている。

The Wall Street Journal (ウォールストリート・ジャーナル紙) 
米 YOUTUBE、有料の「広告なし」動画視聴サービスを検討
アメリカの YouTube は広告を一切表示させない動画視聴を有料契約の対象とするビジネスモデルを検討している。新たなビジネスモデルは広告収入を得ることで世界有数の動画共有サービスに成長した同社にとって、大胆な方向転換を意味する。

Ad Age (アド・エイジ誌) 
テレビ広告 ROI -テレビ広告は売上に直結するか?
テレビ広告ターゲティングの進歩と入手可能なデータの大幅な増加により、テレビ広告の ROI (投資対効果)測定がいよいよ現実となるかもしれない。アドレサブルテクノロジーが進歩し、広告主はテレビ広告を性別・年齢以外の属性で規定されるターゲット視聴者世帯に限定して掲載することができるようになったからだ。アメリカでは現在、約4000万世帯がリニア型テレビや VOD 経由で世帯ターゲット広告を受信することが可能。

Media Post (広告メディアニュースサイト) 
ニールセン、2014年ホリデーシーズンの消費 1.9% 増を予測
アメリカにおける消費意欲が高まりを見せる中、ニールセンは2014年ホリデーシーズンの消費が 1.9% 増加すると予測。人種別に見るとアフリカ系アメリカ人、ヒスパニック系やアジア系アメリカ人による消費増が見込まれている。ニールセンの予測はアメリカの 2万5000世帯を対象とし、これら世帯の食品、飲料やギフトなどの購入予定に基づいている。

The New York Times (ニューヨーク・タイムズ紙)
10月にクリスマス向け放送を開始した米のラジオ局
ハロウィーンの 2週間前、ニュージャージー州ケープメイ郡のイージーリスニングラジオ局、WEZW-FM がクリスマス向け放送を開始した。これを受けて WEZW-FM のライバル局 2局がクリスマス向け音楽放送を先週開始、12月には約 500 のラジオ局がクリスマス放送を開始すると予測される。Pandora や Sportify などのインターネット音楽サービスが主流になったとはいえ、アメリカのラジオ局にとってクリスマス向け放送は最も息が長く、収益をもたらすフォーマットとなっている。


今週のデジタル用語

CPTM (COST PER TARGETED THOSAND IMPRESSIONS、ターゲット千人当たり広告費)

CPM (千人当たり広告費)に対し、CPTM はデモグラフィック属性やその他特徴によって定義される特定のターゲット層(例 18-25歳の男性ゴルフ愛好家)千人当たりの広告費を指す。CPM はグロスのインプレッション数を対象としているのに対し、CPTM はターゲット層のインプレッション数が対象となる。



業界インサイト

ラジオインサイト

新たなファン層を獲得しているものの、カントリーミュージック自体はアメリカの幅広い層にとって魅力的な音楽ジャンルだ。50歳から64歳のベビーブーマー世代にとって、カントリーミュージックは全国的に最も人気のあるニュース・トーク番組に次いで人気のラジオフォーマット。そのため、カントリーとポップミュージックのクロスオーバーは、従来のファン層以外の聴取者を惹きつけている。若い聴取者層の獲得によってカントリーミュージックは今やアメリカで最も人気のあるラジオフォーマットとなり、聴取者数は 2006年から 17% 増加している。2014年春時点、カントリーミュージックの聴取シェアは 15.2% で、これはアメリカでは毎週 6970 万人がラジオでカントリーミュージックを聴いていることを意味する。

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