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2014/11/20

Nielsen Watch Weekly 2014年 11月10日~11月14日号

WATCH WEEKLY

2014年11月10日~11月14日号


注目ニュース

米で高まるラジオ需要
大方のアメリカ人にとって、ラジオは日常生活に不可欠なもの。ニールセンの Audio Today レポートによると、12歳以上のアメリカ人2億4400万人が毎週ラジオを聴取しているが、これはアメリカの人口のほぼ 92% に相当する。デジタル化の普及により、今日のラジオ聴取者は様々な方法でラジオを楽しめるようになったが、コンテンツクリエイターや広告主にとっても数年前には存在しなかった方法でラジオ聴取者とのエンゲージメントを獲得できるようになった。6月24日に開催されたニールセン主催「Nielsen’s Consumer 360」カンファレンスにて発表された Audio Demand Landscape 調査の報告では、アメリカにおけるラジオ聴取者を6つのセグメントに分類、各セグメントの特徴を踏まえた新たなインサイトを提示している。 
http://bit.ly/1q9Rqfi
米におけるウェアラブルデバイスの利用実態
アメリカの一般世帯における「ウェアラブル」の普及拡大により、ウェアラブルデバイスは進化を続けている。これに伴い、ウェアラブルデバイス利用者によるデータプランの利用も拡大傾向にある。ニールセンが新たに実施した分析によると、アンドロイド対応ウェアラブルデバイス所有者はスマートフォンに対するエンゲージメントが強く、平均的なアンドロイド利用者に比べてアクセスするアプリケーションの種類やデータ利用量が多い。当分析には2013年9月から2014年2月まで、Electronic Mobile Measurement (EMM)を用いて測定されたBluetooth を利用したアンドロイド対応ウェアラブルデバイスの利用実態データが用いられた。
http://bit.ly/1pEnLxk
米におけるヒスパニック系ミレニアル世代の攻略
アメリカにおける18歳から29歳のヒスパニック系人口の 38% は英語とスペイン語を母国語とするバイリンガルで、その人口は過去10年間で 73% 増加している。10代後半から20代のヒスパニック系バイリンガルの人口や消費力、影響力が強くなる中、多くの企業はこのグループの攻略を優先事項として掲げている。ニールセン、Univision Communications と Starcom MediaVest Group の多文化部門が共同で実施した最新の脳科学調査では、バイリンガルのヒスパニック系ミレニアル世代に対して同じ広告を英語とスペイン語で提示し、広告における言語の影響を測定した。調査結果によると、概ね結果が優れていたのはスペイン語の広告だった。
http://bit.ly/1qr4w9Q

常識を覆し、「破壊」という波を乗りこなすには

ニールセンの CEO (最高経営責任者)、Mitch Barns (ミッチ・バーンズ)によるブログ記事。同記事で筆者は 11月3日の週にサンフランシスコで開催された TIBCO 主催のアニュアルカンファレンス、TIBCO NOW で行った自身によるキーノートスピーチに触れ、カンファレンスのテーマとなった破壊的イノベーション(disruptive innovation)に対する自身の見解をまとめている。

 http://bit.ly/1xQy2I4

無料音楽ストリーミングに関する考察

今週、アメリカのカントリーミュージック歌手、Taylor Swift (テイラー・スウィフト)の最新音楽アルバム「1989」が発売初週にアメリカで 130万枚のセールスを記録したことが話題となった。今年リリースされた音楽アルバムで 100万枚売れたものは皆無であったことを考えると、これはすごい数字である。セールス以外で注目に値するのはわずか 1曲を除き、アルバム「1989」に収録された全曲が定額制音楽ストリーミングサービス Spotify から削除されたという事実だ。

http://bit.ly/1xJ4tr5

 


 

業界ニュース

MediaPost (広告メディアニュースサイト)
ニールセン、新たなテレビ視聴測定視聴の採用を提唱
ニールセンの EVP でグローバル製品リーダー、Megan Clarken (メーガン・クラーケン)による解説記事。同氏はアメリカにおける従来のテレビ視聴率下降の原因として既存の視聴測定基準と視聴者行動のギャップを挙げ、テレビ業界に対し新たな視聴測定基準の採用を呼び掛けている。

Media Life Magazine (広告媒体業界誌)  
米における昨今のテレビ視聴率低下、原因はニールセンにあらず
アメリカでは昨今、テレビ視聴率の低下が業界内で問題視されている。大手テレビネットワークはテレビ視聴率を提供するニールセンに矛先を向け、同社の視聴測定を時代遅れと非難しているが、これは非の無い関係者に罪をなすりつけるようなものだ。

Variety (バラエティ誌) 
米 CBS、定額制動画配信サービス「オールアクセス」のプロモーションを近々開始 
アメリカの大手ネットワーク放送局 CBS は 12月に向けて、新たに発表した同局の定額制動画配信(VOD)サービス、「オールアクセス」のプロモーションの準備を進めている。テレビ以外のデバイスでの同局の番組視聴を促進する最先端のメディアビークルとなる。

MediaPost (広告メディアニュースサイト)
米YAHOO、6億4000万ドルでの BRIGHTROLL 買収により動画広告のプログラマティックバイイングを強化
アメリカの Yahoo は 11月11日、BrightRoll を 6億4000万ドルで買収したと発表した。買収により Yahoo のPCやモバイル動画広告枠と BrightRoll の所有する動画広告のプログラマティックバイイングプラットフォームの統合が可能となり、Yahoo はアメリカ市場最大のデジタル動画広告ネットワークを手に入れることとなる。買収は 2015年第1四半期(1-3月期)に完了する予定。

24/7 Wall St. (株式投資家向けニュース情報サイト)
ニールセン、無料音楽配信の有無がファンに与える影響を分析
ニールセンは最近実施した調査を通じ、欲しい楽曲が無料音楽配信で提供されないことがファンに与える影響を分析した。同社の見解は、ファンへの影響度合いは視聴者の種類により、最も重要となる要素は視聴者の種類と消費傾向としている。


今週のデジタル用語

フリーククエンシーキャッピング (FREQUENCY CAPPING)

フリークエンシーキャッピングとは、同一のクッキーに対して 1セッションまたは特定の期間内で同一の広告が表示される回数を制限すること。



業界インサイト

音楽インサイト

音楽がストリーミングされない場合、非難の的となるのはどこか。フラストしたファンの怒りの矛先はアーティストではなく、ストリーミングサービス提供者に向けられることが多い。消費者全体で見ると、好みのアーティストの楽曲がストリーミングサービスで提供されないことに対し、アーティストとサービス提供者の両方に一定の理解を示し、辛抱強く待つという姿勢の消費者が多く存在する。ニールセンがアメリカで実施した Nielsen Music 360 U.S. Study によると、アメリカの音楽リスナーの 72% は利用する音楽ストリーミングサービスで欲しい曲が提供されないことについて「問題がない」と回答している。ただし Taylor Swift という多大な人気を誇るアーティストが音楽ストリーミングサービスからアルバムを削除したことは、「理解と忍耐」という消費者の感情を逆なでするかもしれない。


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