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2014/10/09

Nielsen Watch Weekly 2014年 9月29日~10月3日号

WATCH WEEKLY

2014年9月29日~10月3日号


 

注目ニュース

米で高まるラジオ需要
大方のアメリカ人にとって、ラジオは日常生活に不可欠なもの。ニールセンの Audio Today レポートによると、12歳以上のアメリカ人2億4400万人が毎週ラジオを聴取しているが、これはアメリカの人口のほぼ 92% に相当する。デジタル化の普及により、今日のラジオ聴取者は様々な方法でラジオを楽しめるようになったが、コンテンツクリエイターや広告主にとっても数年前には存在しなかった方法でラジオ聴取者とのエンゲージメントを獲得できるようになった。6月24日に開催されたニールセン主催「Nielsen’s Consumer 360」カンファレンスにて発表された Audio Demand Landscape 調査の報告では、アメリカにおけるラジオ聴取者を6つのセグメントに分類、各セグメントの特徴を踏まえた新たなインサイトを提示している。 
http://bit.ly/1q9Rqfi
米におけるウェアラブルデバイスの利用実態
アメリカの一般世帯における「ウェアラブル」の普及拡大により、ウェアラブルデバイスは進化を続けている。これに伴い、ウェアラブルデバイス利用者によるデータプランの利用も拡大傾向にある。ニールセンが新たに実施した分析によると、アンドロイド対応ウェアラブルデバイス所有者はスマートフォンに対するエンゲージメントが強く、平均的なアンドロイド利用者に比べてアクセスするアプリケーションの種類やデータ利用量が多い。当分析には2013年9月から2014年2月まで、Electronic Mobile Measurement (EMM)を用いて測定されたBluetooth を利用したアンドロイド対応ウェアラブルデバイスの利用実態データが用いられた。
http://bit.ly/1pEnLxk
米におけるヒスパニック系ミレニアル世代の攻略
アメリカにおける18歳から29歳のヒスパニック系人口の 38% は英語とスペイン語を母国語とするバイリンガルで、その人口は過去10年間で 73% 増加している。10代後半から20代のヒスパニック系バイリンガルの人口や消費力、影響力が強くなる中、多くの企業はこのグループの攻略を優先事項として掲げている。ニールセン、Univision Communications と Starcom MediaVest Group の多文化部門が共同で実施した最新の脳科学調査では、バイリンガルのヒスパニック系ミレニアル世代に対して同じ広告を英語とスペイン語で提示し、広告における言語の影響を測定した。調査結果によると、概ね結果が優れていたのはスペイン語の広告だった。
http://bit.ly/1qr4w9Q

秋の気配がただよう米のラジオ聴取トレンド

秋の訪れに伴い、アメリカではラジオ聴取トレンドが変化する。秋から冬にかけてはラジオ聴取者数が増加する傾向にあり、季節の移り変わりは聴取される音楽フォーマットにも反映される。

http://bit.ly/1vIFJOP

 

ニールセン MUSIC 360 調査 - アメリカで最も人気のエンターテインメントは「音楽」

メディアの細分化が進行し、消費者の習慣はテクノロジーの進化によって大きく変化する中、音楽は依然としてアメリカ人の日々の生活に最も密着したエンターテインメントとなっている。ニールセンが 2012年からアメリカで毎年実施している音楽聴取者の実態調査、Music 360 2014 によると、アメリカの人口の 93% は音楽を日常的に聴取しており、聴取時間は週に 25時間以上となっている。

http://bit.ly/1vHd8Ie

 


 

業界ニュース

SNL Financial (経済ニュース提供サービス)
ニールセン CEO 談 – 「C7」指標にシフトする米のテレビ業界
9月30日に開催された Advertising Week のキーノートセッションに登場したニールセンの CEO (最高経営責任者)、Mitch Barns (ミッチ・バーンズ)は、テレビ視聴測定は「C7」(放送日プラス 7日間のテレビコマーシャル視聴者数測定)指標にシフトしているとコメントした。バーンズは現在のテレビ広告料金体系のベースとなっているのは「C3」(放送日プラス3日間のテレビコマーシャル視聴者数測定)指標であるものの、「C7」指標を採用することでさらに視聴者数が増加することを指摘。マルチスクリーン視聴の普及に伴い、ニールセンは今後、様々なスクリーンでのテレビ視聴者測定を目指す。

Ad Age (アド・エイジ誌)
AD AGE が選ぶ「2014年メディアの顔」
ニールセンの Steve Hasker (スティーブ・ハスカー)は、メディア業界で最も重要な役割を担っている。グローバル製品リーダーシップ担当社長として同社の市場拡張を推進すると同時に、メディア視聴者測定手法や広告投資対効果の向上に取り組んでいる。

Inside Radio (ラジオ業界誌)
米のメディアシフトを牽引する若年層
ニールセンのCEO (最高経営責任者)、 Mitch Barns (ミッチ・バーンズ)によると、アメリカでモバイルデバイスを利用した動画視聴、オーディオ聴取やテキスト閲覧を牽引しているのは若年層。

Variety (バラエティ誌) 
米での秋の新番組、初週高視聴率を獲得 
アメリカの 2014 年度シーズン開幕から 1週間が経ち、大手テレビネットワークの新番組は軒並み高視聴率を記録した(ニールセン調べ)。第2週の直前に、第1週の視聴データから得られる示唆と今後予想される展開をまとめる。

Rapid TV News (テレビ業界ニュース・情報サイト)
ニールセンデータ – 米での多様なヒスパニック市場が消費行動に影響を及ぼす理由
ニールセンによると、アメリカのヒスパニック系テレビ視聴者は「ヒスパニック系」という大きなくくりで見られる傾向にあるが、ブランドにとってはヒスパニック市場のサブセグメントの違いや特徴を理解することが重要となる。同社の調べでは、アメリカにおけるヒスパニック系消費者の購買力は約 1.4 兆ドルに達しており、ヒスパニック系消費者は複数のサブグループに分類される。これらサブグループの特徴は、アメリカにおける一般的な消費行動や消費者とのエンゲージメント機会に影響を及ぼしている。

Ad Age (アド・エイジ誌) 
CMO 向け米の秋のテレビ視聴測定特集
テレビ広告を行う企業の悩みは、テレビ視聴者の細分化に伴うタイムシフト視聴やマルチスクリーン視聴の浸透が効果測定をますます難しくしているということ。ニールセンが秋に導入する新たなテレビ視聴測定指標やテレビネットワークによる視聴率の取扱いは、広告主にさらなる混乱をもたらす可能性がある。秋の新テレビシーズンの開幕を迎え、企業のマーケターにとって有用なテレビ視聴測定情報をまとめた。

Adweek (アド・ウィーク誌) 
広告業界を席巻する可能性を秘めたモバイル
モバイルは長年、可能性は十分にあるもののいずれは衰退するメディアとして見られてきた。モバイルが日常生活から切り離せない存在となった今でも、モバイルに特化したマーケティングや測定指標は主流ではない。しかしネイティブやプログラマティック、ロケーションベースの広告が次々と導入される中、モバイル広告は他のメディアを凌駕するか、という議論が湧き上がってくる。メディア業界ではスマートフォンやタブレットがテレビを抜いて主流となる可能性を否定する向きがあるものの、一部ではモバイルが今後主流スクリーンとなることを予測する関係者も存在する。

International Business Times (アイビータイムズ) 
米の2014年テレビ新シーズン開幕、視聴率が証明するテレビシーズンの意義
アメリカではテレビの新シーズンが開幕を迎えた。ごく一部を除き、新シーズンを飾る新旧テレビ番組は概ね高視聴率を獲得。視聴者の細分化やマルチプラットフォームの台頭により「ネットワークシーズンモデル」を疑問視する向きはあるものの、開幕初週の視聴率はこのモデルがすぐには無くならないことを実証したと言える。


今週のデジタル用語

プログラマティック・バイイング(PROGRAMMATIC BUYING)

プログラマティック・バイイングとはオンライン広告の在庫に対し、デマンドサイド・ソフトウェア(DSP)のインターフェイスやアルゴリズムを通じて予約や出稿スケジューリング、分析や最適化が可能となる広告枠の自動買い付けを意味する。プログラマティック・バイイングではリアルタイムシステムや規則、アルゴリズムの利用により、広告枠の買い付けが自動化されている。




業界インサイト

エンターテインメントインサイト

音楽が日々の生活に欠かせない理由として、音楽が日常生活に密着していることが挙げられる。自動車を運転しながらの音楽聴取は週平均の音楽聴取時間のほぼ 25% に相当、仕事中や自宅で家事をしながらの聴取は約 15% に相当する。音楽の聴取方法のトップはラジオで、音楽聴取者の 59% は毎週 AM/FM ラジオやインターネットラジオストリーミングを利用して好みのアーティストやバンドの音楽を楽しんでいる。ラジオ以外では個人的な音楽ライブラリー(48%)、Sportify、YouTube や Vevo 等の音楽のオンデマンドストリーミング配信サービス(41%)、Pandora や iTunes Radio のようなキュレーション型音楽ストリーミングサービス(36%)が上位を占めている。このような新テクノロジーは音楽の売上にも貢献しており、インターネットやモバイルデバイスを通じてデジタル音楽を聴取する消費者の内、18% がストリーミング中に音楽を購入している。

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