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2014/10/01

Nielsen Watch Weekly 2014年 9月22日~26日号

WATCH WEEKLY

2014年9月22日~26日号


 

注目ニュース

米で高まるラジオ需要
大方のアメリカ人にとって、ラジオは日常生活に不可欠なもの。ニールセンの Audio Today レポートによると、12歳以上のアメリカ人2億4400万人が毎週ラジオを聴取しているが、これはアメリカの人口のほぼ 92% に相当する。デジタル化の普及により、今日のラジオ聴取者は様々な方法でラジオを楽しめるようになったが、コンテンツクリエイターや広告主にとっても数年前には存在しなかった方法でラジオ聴取者とのエンゲージメントを獲得できるようになった。6月24日に開催されたニールセン主催「Nielsen’s Consumer 360」カンファレンスにて発表された Audio Demand Landscape 調査の報告では、アメリカにおけるラジオ聴取者を6つのセグメントに分類、各セグメントの特徴を踏まえた新たなインサイトを提示している。 
http://bit.ly/1q9Rqfi
米におけるウェアラブルデバイスの利用実態
アメリカの一般世帯における「ウェアラブル」の普及拡大により、ウェアラブルデバイスは進化を続けている。これに伴い、ウェアラブルデバイス利用者によるデータプランの利用も拡大傾向にある。ニールセンが新たに実施した分析によると、アンドロイド対応ウェアラブルデバイス所有者はスマートフォンに対するエンゲージメントが強く、平均的なアンドロイド利用者に比べてアクセスするアプリケーションの種類やデータ利用量が多い。当分析には2013年9月から2014年2月まで、Electronic Mobile Measurement (EMM)を用いて測定されたBluetooth を利用したアンドロイド対応ウェアラブルデバイスの利用実態データが用いられた。
http://bit.ly/1pEnLxk
米におけるヒスパニック系ミレニアル世代の攻略
アメリカにおける18歳から29歳のヒスパニック系人口の 38% は英語とスペイン語を母国語とするバイリンガルで、その人口は過去10年間で 73% 増加している。10代後半から20代のヒスパニック系バイリンガルの人口や消費力、影響力が強くなる中、多くの企業はこのグループの攻略を優先事項として掲げている。ニールセン、Univision Communications と Starcom MediaVest Group の多文化部門が共同で実施した最新の脳科学調査では、バイリンガルのヒスパニック系ミレニアル世代に対して同じ広告を英語とスペイン語で提示し、広告における言語の影響を測定した。調査結果によると、概ね結果が優れていたのはスペイン語の広告だった。
http://bit.ly/1qr4w9Q

米での電子商取引、消耗品カテゴリーに成長の兆し

消耗品の買い物には「接触」行為がつきものだ。トイレットペーパーの柔らかさを指で押して確認したり、花の匂いを嗅いだり、卵パックに割れた卵が混ざっていないか確認するなど、多くの買い物客は五感に頼った行動をとる傾向にある。事実、ニールセンが最近実施したオンライン調査結果によると、オンラインでの購入意向が最も上昇している製品カテゴリーは電子書籍、イベントのチケット、ソフトウェア、スポーツ用品や音楽となっている。食料雑貨類や日用品のオンライン購入は規模が小さいものの、成長の兆しは見えている。今後の成長の鍵は利用者に対する「利便性」、「コストパフォーマンス」、そして「安全性」の担保にある。

http://bit.ly/1ryzmwM

 

米で存在感を増すアフリカ系アメリカ人女性

アフリカ系アメリカ人女性はトレンドセッターであると同時にソーシャルの達人。家庭では世帯主で、ビジネスの世界や地域社会においてはリーダーとして活躍している。健康、エンターテインメントや広告における多様性について進歩的な考えを持ち、貯蓄や支出、投資についての知識も豊富だ。このようなプロフィールを持つアフリカ系アメリカ人女性は多くのブランドにとって、またとないビジネス機会をもたらす存在だ。

http://bit.ly/1qOYj1Z

 


 

業界ニュース

The New York Times (ニューヨーク・タイムズ紙)
米で放送開始の秋の新テレビ番組、初回高視聴率を獲得
アメリカで 9月に開始した新テレビシーズンは、好調なスタートをきった。ニールセンが 9月22日に発表した新番組の初回視聴率は概ね高く、「視聴者は質の高い番組で獲得できる」、というテレビ業界の定説が実証された形となった。

Bloomberg (ブルームバーグ)
米のテレビネットワーク、「広告とばし」防止策としてオンデマンド配信を増加
アメリカの CBS、Fox (FOXA)やその他テレビ放送局は、それぞれの会員制有料サービスを通じて放送番組のオンデマンド配信を増加させている。好きな時に好きな番組が視聴できるオンデマンドサービスを強化することで、視聴者を広告とばしが可能なタイムシフト視聴(録画して観る、という視聴スタイル)から引き離すことが狙い。

The Chicago Tribune (シカゴ・トリビューン紙)
ニールセン発表 - 米で上昇著しいアフリカ系アメリカ人の購買力
ニールセンが 9月26日に発表したアフリカ系アメリカ人の購買力に関するレポートから、今日のアフリカ系アメリカ人消費者の実態が明らかになった。アフリカ系アメリカ人は自らの文化が肯定的なイメージを持つことを望み、アフリカ系アメリカ人が経営している事業を優先的に支援し、さらには広告やタレントによる製品エンドースメントにより多くのアフリカ系アメリカ人が採用されることに価値を見出している。

Entertainment Weekly’s Shelf Life (エンターテインメント誌 書籍コラム) 
米でブームのグラフィックノベル
ニールセン Bookscan が発表した 2014年度のレポートによると、アメリカにおける 2014年のグラフィックノベルの売り上げ数は 561 万 9000 冊で、対前年 10% 増を記録した。

The New York Times (ニューヨーク・タイムズ紙)
話題性が徐々に薄れている米の新テレビシーズン
アメリカでは 9月22日の週からテレビの新シーズン開幕を告げる新番組が放送を開始し、盛り上がりを見せている。ただし業界の一部では新シーズンの存在そのものを疑問視する向きもある。あるメディアバイイング企業の役員は、「モバイルデバイスやオンデマンド視聴の普及拡大により、新シーズンの開幕は多くの視聴者、特に若い視聴者にとって意味がなくなっている」、と指摘する。21 世紀におけるテレビ視聴は「好きな時に好きな番組を観る」、という視聴者の「自由」を象徴しているからだ。

Bloomberg (ブルームバーグ) 
NFL 選手による DV 事件、NFL テレビ視聴率への影響はなし
レイ・ライスなど、アメリカのプロフットボールリーグ、NFL のスター選手が相次いで起こしたドメスティックバイオレンス(DV)事件への対応が批判され始めてから 2週が経過したが、今のところ NFL のテレビ視聴率には影響を及ぼしていない。


今週のデジタル用語

COST PER ACTION (CPA)

Cost per action とは、広告に反応してサイトを訪れた人が商品を購入するなど、予め定められた何らかの「成果」が上がった場合に、その人数あたりの費用を指す。「成果」の例は商品の購入や会員登録など。




業界インサイト

電子商取引インサイト

60 カ国でオンラインにアクセス可能な生活者を対象に行われたニールセンの電子商取引に関するオンライン調査によると、オンラインでクレジットカード情報を送信することに慎重な姿勢を見せている調査対象者(48%)は、プライバシーとセキュリティを理由に挙げている。懸念を払拭するためには、チェックアウトの段階でセキュリティ情報を提示し、利用者の個人情報は機密情報として扱われることを伝えるのが得策だろう。オンライン購入に懐疑的な理由として「送料」(38%)と「まぎらわしいウェブサイト」(33%)も挙げられているが、これらの理由に対しては送料無料サービスや製品情報を分かりやすく提示することで懸念を払拭できる。

消費者とのデジタルでのエンゲージメントを強化したい小売業者は「実店舗よりも安い価格」、「質の高い選択肢」、そして「安心感」というニーズを満たさなければならない。全世界に存在するオンライン買い物客と絆を作るためには、ナビゲーションしやすく、多くの製品の情報や写真を簡単に閲覧することが可能で、チェックアウトの段階で適切なセキュリティを保証するウェブサイトを作成・運用することが必須となる。

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