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2014/09/19

Nielsen Watch Weekly 2014年 9月8日~12日号

WATCH WEEKLY

2014年9月8日~12日号


 

注目ニュース

米で高まるラジオ需要
大方のアメリカ人にとって、ラジオは日常生活に不可欠なもの。ニールセンの Audio Today レポートによると、12歳以上のアメリカ人2億4400万人が毎週ラジオを聴取しているが、これはアメリカの人口のほぼ 92% に相当する。デジタル化の普及により、今日のラジオ聴取者は様々な方法でラジオを楽しめるようになったが、コンテンツクリエイターや広告主にとっても数年前には存在しなかった方法でラジオ聴取者とのエンゲージメントを獲得できるようになった。6月24日に開催されたニールセン主催「Nielsen’s Consumer 360」カンファレンスにて発表された Audio Demand Landscape 調査の報告では、アメリカにおけるラジオ聴取者を6つのセグメントに分類、各セグメントの特徴を踏まえた新たなインサイトを提示している。 
http://bit.ly/1q9Rqfi
米におけるウェアラブルデバイスの利用実態
アメリカの一般世帯における「ウェアラブル」の普及拡大により、ウェアラブルデバイスは進化を続けている。これに伴い、ウェアラブルデバイス利用者によるデータプランの利用も拡大傾向にある。ニールセンが新たに実施した分析によると、アンドロイド対応ウェアラブルデバイス所有者はスマートフォンに対するエンゲージメントが強く、平均的なアンドロイド利用者に比べてアクセスするアプリケーションの種類やデータ利用量が多い。当分析には2013年9月から2014年2月まで、Electronic Mobile Measurement (EMM)を用いて測定されたBluetooth を利用したアンドロイド対応ウェアラブルデバイスの利用実態データが用いられた。
http://bit.ly/1pEnLxk
米におけるヒスパニック系ミレニアル世代の攻略
アメリカにおける18歳から29歳のヒスパニック系人口の 38% は英語とスペイン語を母国語とするバイリンガルで、その人口は過去10年間で 73% 増加している。10代後半から20代のヒスパニック系バイリンガルの人口や消費力、影響力が強くなる中、多くの企業はこのグループの攻略を優先事項として掲げている。ニールセン、Univision Communications と Starcom MediaVest Group の多文化部門が共同で実施した最新の脳科学調査では、バイリンガルのヒスパニック系ミレニアル世代に対して同じ広告を英語とスペイン語で提示し、広告における言語の影響を測定した。調査結果によると、概ね結果が優れていたのはスペイン語の広告だった。
http://bit.ly/1qr4w9Q

「イスラム国」に関するオバマ大統領演説、3400万人が視聴

2014年9月10日水曜日、アメリカのオバマ大統領はイスラム教過激組織「イスラム国(Islamic State of Iraq and Syria、略称 ISIS)」に対するアメリカの役割について演説を行った。演説はアメリカ東部時間の午後9時から9時15分まで、14のテレビネットワークを通じて生中継され、14ネットワーク合計の平均視聴者数は 3400万人強、合算世帯視聴率は 21.8 を記録した。演説に関するツイートは 23万4000件に上り、ツイート閲覧者は420万人となった。

http://bit.ly/1uOEfAX

ソーシャルテレビ視聴者がもたらす効果

ソーシャルメディアの普及により、自宅でテレビを観るという行為はパブリックビューイングへと進化している。ニールセンの 2014年 Nielsen Digital Consumer Report によると、アメリカのスマートフォンやタブレット所有者の 84% はテレビを観ながらセカンドスクリーンを利用している。これらのモバイルデバイスは、テレビを観ている視聴者間のソーシャルメディアを介した会話を急増させている。テレビを観ながらソーシャルで会話をする、という「ソーシャルテレビ」視聴が当たり前となりつつあるアメリカでは、ソーシャルテレビ視聴者はテレビネットワークや広告主にとって貴重なブランドアンバサダーとして捉えられている。ソーシャルでのコネクションを通じてテレビ番組の内容、番組に仕込まれたブランド・製品や広告についてこれらの視聴者は自発的に拡散してくれるからだ。

http://bit.ly/1sY07LA

年齢によって温度差があるオンラインショッピング意向

全世界で拡大傾向にある電子商取引(eコマース)について、ニールセンが調査対象とした 22 の製品カテゴリーに関する全世界でのオンライン購入意向は 2011年から 2014年の間で倍増、一部では 3倍にまで拡大している。ただし、オンラインショッピング意向は年齢によって温度差があることが確認された。購入意向が最も高いのは、デジタル時代に育った 21歳から 34歳までの「ミレニアル世代」。

http://bit.ly/1uDDFqP

 


 

業界ニュース

The New York Times (ニューヨーク・タイムズ紙)
ニールセン最新データ – 米における50歳以上に浸透し始めたデジタル動画
子供や若年層に普及しているデジタル動画は、年齢の高い層にも普及し始めている。ニールセンが 9月8日月曜日に発表したレポートによると、2014年第2四半期(4-6月期)の50歳から64歳によるデジタル動画の1日平均視聴時間は 19分となり、前年同時期の 11分を上回った。50歳から64歳の1日平均テレビ視聴時間は前年同時期から 6分減少し、6時間12分。

Multichannel News (ケーブルテレビ・通信業界ニュースサイト)
ニールセン発表 - 米でのデジタル動画視聴が拡大
ニールセンの最新 Cross-Platform Report によると2014年第2四半期(4-6月期)、アメリカにおけるテレビ視聴時間は若干下がり、オンライン動画視聴時間は急上昇した。総合すると、メディアコンテンツ全体の接触時間は増加傾向にある。

MediaPost.com (広告メディアニュースサイト)
数理モデルの採用を発表したニールセン、新手法はクライアントの承認後展開
アメリカにおけるテレビ全国視聴率の約半数の推定に数理モデルを導入する計画を発表してから 2日後、ニールセンの担当役員が計画について Media Daily News に語った。同社のローカルメディアリーダーシップ担当シニアVP、Farshad Family (ファーシャド・ファミリー)はインタビューにて、新手法はクライアントのレビュー・承認を経て展開されるとコメントした。

Broadcasting & Cable (放送業界ニュース・情報誌)
米 VIACOM のデータ専門家による消費トレンド予測
アメリカの Viacom Media Networks の副社長兼最高調査責任者(Chief Research Officer)はクロスプラットフォーム測定の改善に向け、業界全体を巻き込んだ動きを始めている。

Adweek (アドウィーク誌)
APPLE の最新 IPHONE とWATCH のマーケティング活用方法
アメリカの Apple が 9月9日に発表した最新デバイスについて、企業は既に活用方法を検討している。過去の iPhone に比べてスクリーンが大型化した iPhone 6 は従来よりもサイズの大きい広告フォーマットや動画、対して小型スクリーンの Apple Watch は視聴者にとってぶしつけではない方法で製品やブランドを差し挟むなど、企業や広告代理店に新たなキャンペーン機会がもたらされる。

The New York Times (ニューヨーク・タイムズ紙)
オバマ米大統領のイスラム国に関するテレビ演説、3400万人が視聴
9月10日の夜に行われたアメリカのオバマ大統領によるテロリスト集団、「イスラム国(ISIS)」に関するテレビ演説の視聴者数は 3400万人であることがニールセンによって明らかになった14 のテレビネットワークによってライブ中継された演説のオーディエンス数は過去 2回の演説を上回ったものの、視聴者数は 2009年に行われた 2回のテレビ演説を下回った。


今週のデジタル用語

コンパニオン広告 (COMPANION AD)

コンパニオン広告とは、リニアビデオ広告とノンリニアビデオ広告のオプションとして組み合わせて表示する広告。テキスト、ディスプレイ広告、リッチメディアや動画体験を囲むスキンを動画または広告コンテンツ、あるいは両方と並べて表示することができる。コンパニオン広告の主な目的は、動画視聴体験を通じて広告スポンサーの視認性を確保することにあり、クリックスルーによるインタラクティビティやリッチメディア(拡大する広告)の実施も可能。




業界インサイト

ソーシャルインサイト
ブランドのカテゴリーに関してソーシャルで会話をするソーシャルテレビ視聴者を理解するために、ニールセンソーシャルはテレビネットワークと 3つのブランドカテゴリーの親和性(アフィニティ)を分析。各カテゴリーと最も親和性の高いネットワークを見ると、各カテゴリーに関してソーシャルで会話をする視聴者層はカテゴリーによって異なることが明らかになった。無線ネットワークカテゴリーを例に取ると、NFL Network、WGN America や NBA TV など、スポーツ番組を放送するネットワークとの親和性が高くなっている。対してパーソナルケアのブランドは Adult Swim、Nick and Teen Nick などヤングアダルト層を中心に視聴されるネットワークと親和性が高く、家庭用品ブランドは A&E、VH1、E! などリアリティ番組を定期的に放送するネットワークと親和性が高い。

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