Home > ニュース > Nielsen watch weekly > Nielsen Watch Weekly 2014年 9月1日~5日号

2014/09/11

Nielsen Watch Weekly 2014年 9月1日~5日号

WATCH WEEKLY

2014年9月1日~5日号


 

注目ニュース

米で高まるラジオ需要
大方のアメリカ人にとって、ラジオは日常生活に不可欠なもの。ニールセンの Audio Today レポートによると、12歳以上のアメリカ人2億4400万人が毎週ラジオを聴取しているが、これはアメリカの人口のほぼ 92% に相当する。デジタル化の普及により、今日のラジオ聴取者は様々な方法でラジオを楽しめるようになったが、コンテンツクリエイターや広告主にとっても数年前には存在しなかった方法でラジオ聴取者とのエンゲージメントを獲得できるようになった。6月24日に開催されたニールセン主催「Nielsen’s Consumer 360」カンファレンスにて発表された Audio Demand Landscape 調査の報告では、アメリカにおけるラジオ聴取者を6つのセグメントに分類、各セグメントの特徴を踏まえた新たなインサイトを提示している。 
http://bit.ly/1q9Rqfi
米におけるウェアラブルデバイスの利用実態
アメリカの一般世帯における「ウェアラブル」の普及拡大により、ウェアラブルデバイスは進化を続けている。これに伴い、ウェアラブルデバイス利用者によるデータプランの利用も拡大傾向にある。ニールセンが新たに実施した分析によると、アンドロイド対応ウェアラブルデバイス所有者はスマートフォンに対するエンゲージメントが強く、平均的なアンドロイド利用者に比べてアクセスするアプリケーションの種類やデータ利用量が多い。当分析には2013年9月から2014年2月まで、Electronic Mobile Measurement (EMM)を用いて測定されたBluetooth を利用したアンドロイド対応ウェアラブルデバイスの利用実態データが用いられた。
http://bit.ly/1pEnLxk
米におけるヒスパニック系ミレニアル世代の攻略
アメリカにおける18歳から29歳のヒスパニック系人口の 38% は英語とスペイン語を母国語とするバイリンガルで、その人口は過去10年間で 73% 増加している。10代後半から20代のヒスパニック系バイリンガルの人口や消費力、影響力が強くなる中、多くの企業はこのグループの攻略を優先事項として掲げている。ニールセン、Univision Communications と Starcom MediaVest Group の多文化部門が共同で実施した最新の脳科学調査では、バイリンガルのヒスパニック系ミレニアル世代に対して同じ広告を英語とスペイン語で提示し、広告における言語の影響を測定した。調査結果によると、概ね結果が優れていたのはスペイン語の広告だった。
http://bit.ly/1qr4w9Q

米でのスクリーン視聴時間増を牽引するデジタル動画と質の高いコンテンツ

映画「フィールド・オブ・ドリームス」(Field of Dreams)では、農家を営む主人公が「If you build it, they will come」(ここに何かを建てれば人が集まってくる)という謎の声を聞き、トウモロコシ畑を切り開いて野球場を作る。この台詞は、今日の動画視聴環境にも当てはまる。以前はテレビ=全動画、という図式が成り立っていたが、デジタル動画の普及によりこの図式は崩れつつある。事実、ニールセン発行の 2014年第2四半期(4-6月期) Cross-Platform Report を見ると、アメリカの視聴者全年齢層のデジタル動画の視聴時間は明らかに増加傾向にある。

http://bit.ly/1tF4M6D

米のモバイルミレニアル(ジェネレーション Y)世代、85% 以上がスマートフォンを保有

アメリカでは、生活者のスマートフォンへの依存度は高まるばかりだ。人口の 71% に相当する 1億7150万人がスマートフォンを保有、保有者は日々の生活の中で電子メールをチェックし、ソーシャルネットワークを介してコミュニケーションを取り、直近のスポーツゲームに関するツイートを発信している。「ミレニアル世代(ジェネレーション Y)」はベビーブーマー世代同様、アメリカの人口動態においてかなりの人口を占める世代(7700万人)。2014年第2四半期(4-6月期)、18歳から24歳までのミレニアル世代におけるスマートフォンの保有率は 85%で、25歳から34歳における保有率は 86%、前年同時期(77% と 80%)から増加している。

http://bit.ly/1rviNOk

最新広告トレンドに関するニールセンとのインタビュー

様々なデジタルチャネルを通じた「共有」サービスを提供するアメリカの ShareThis は、ニールセンのグローバル広告分析部門責任者、Randall Beard (ランダル・ビアード)とのインタビューを実施。インタビューの内容はマルチスクリーンの利用、ビッグデータ、プログラマティックバイイングや消費行動全容の把握の重要性など、最新の広告トレンドを網羅している。

http://bit.ly/1ufYRnl

若いリスナーを獲得している米のネットワークラジオ

アメリカでは、ラジオ放送がかつて無いほど多様化している。音楽番組、スポーツ中継やトーク番組など番組の種類に加え、番組に登場するパーソナリティや放送の視点など、多様化するラジオはアメリカ全国に存在する様々な年齢層のリスナーに支持されている。毎週ネットワークラジオを聴取する 1億8100万人の12歳以上のアメリカ人を測定対象とするニールセンの最新 Audio Today Report によると、18歳から34歳までのミレニアル世代の聴取者数は 5110 万人にのぼり、アメリカ全国のネットワークラジオ聴取人口の 4分の1強を占めている。

http://bit.ly/1uGug0K

 


 

業界ニュース

The Wall Street Journal (ウォールストリート・ジャーナル紙)
米のテレビネットワークに対して強気の NFL
NFL (National Football League)はアメリカのテレビネットワークに対し、木曜日の夜に行われる Thursday Night Football (サーズデーナイト・フットボール) 2014年シーズン 8ゲームの放送権の入札を実施した。条件は 1年契約で、放送権の対象となる 8ゲームは NFL が所有するケーブルテレビチャンネルでも同時放送される。さらには放送権を獲得するネットワークは、2014年シーズンに放送される全 16 ゲーム分(土曜日放送 2ゲームを含む)の制作費を負担するというもの。入札には大手メディア企業がこぞって参加、入札に勝った CBS は約 3億ドルを提示した模様。今回の入札は、オンライン動画サービスの台頭や有料テレビ放送加入の鈍化等に苦しむテレビネットワークが NFL に頼らざるを得ないことを露呈した。

MediaPost.com (広告メディアニュースサイト)
世界のスマートフォン市場、2014年度は 24% 成長の見込
調査会社 IDC は、今年 2月に発表した世界のスマートフォン市場の成長予測を上方修正した。2月に発表した 2014年度の世界のスマートフォンの出荷成長予測 19.3% に対し、同社は最新の出荷予測台数を 12億5000台、成長率予測は 23.8% と発表した。

Media Post (広告メディアニュースサイト)
ニールセン発表 - デジタルメディアターゲットの細分化により、オンライン広告キャンペーンのターゲット到達率が低下
ニールセンが 9月2日に発表した最新 Online Campaign Ratings Benchmarks Report によると、デジタルメディアにおけるターゲットオーディエンスは細分化の傾向にある。テレビに対し、広告主はデジタルメディアのターゲットを狭く設定していることが、オンライン広告キャンペーンのターゲット到達率低下につながっている。昨年度の全キャンペーンインプレッション数におけるターゲット到達率 69% に対し、本年度の到達率は 59% となっている。

The New York Times (ニューヨーク・タイムズ紙)
「ザ・シンプソンズ」の全話放送で躍進した米の新ケーブルチャンネル FXX
25 年前、コメディーアニメ番組「ザ・シンプソンズ」(The Simpsons)は当時開設間もない Fox ネットワークを全米4位に躍進させた。8月22日から12日に渡った「ザ・シンプソンズ」全 552 話放送は、開設から 1年しか経っていないケーブルチャンネル、FXX をケーブル放送視聴率トップの座へと押し上げた。同放送の視聴率は FXX の役員が想定した視聴率の約3倍となり、ニールセンが測定対象としている 105 ケーブルネットワークにおいて、18歳から49歳までの視聴者層でトップ視聴率を獲得した。

All Access Music Group (ラジオ業界・音楽ニュースサイト)
ニールセン、米のネットワークラジオに関する最新レポートを発行
ニールセンはアメリカのネットワークラジオに着目した最新レポート、State of the Media: Audio Today. A Focus On Network Radio を発表した。レポートによると、アメリカ総人口の 90% 以上は毎週ラジオに接触しており、ほぼ 70% の聴取者はネットワークラジオのコンテンツを利用している。

The Wall Street Journal's “Digits” Blog (ウォールストリート・ジャーナル紙ブログ)
「万国のスマートフォン中毒者よ、団結せよ!」
イギリスで 4000人を対象に実施されたスマートフォン利用実態調査によると、イギリスの全スマートフォン利用者の 3分の1に相当する1100万人は起床から 5分以内にスマートフォンをチェックしていることが明らかになった。依存症と思われる行動は日中も続き、成人利用者の 6人に 1人は 1日 50回以上、自らが所有するスマートフォンに接触している。スマートフォンへの依存傾向は他の先進諸国でも確認されており、世界各国の多くの生活者における携帯電話への依存が高まっていると言える。


今週のデジタル用語

コンバージョン (CONVERSION)

「コンバージョン」とは、商用目的のウェブサイトに訪問者を誘導し、購入を獲得するプロセスを指す。ウェブサイトへのアクセスなど、利用者の行動総数をクリック数またはインプレッション数で割ったものがコンバージョン率となる。




業界インサイト

デジタルインサイト
ニールセンの最新 Cross-Platform Report によると、2014年第2四半期(4-6月期)のアメリカの成人におけるテレビのリアルタイム視聴時間は 1日平均 4時間30分以上で、タイムシフト視聴時間の平均は 30分以上となり、テレビの人気を裏付ける結果となった。アメリカ全国の世帯におけるテレビの保有率は 96% で、テレビ保有全世帯の 3分の1以上が 4台以上のテレビを保有している。また、過去 2年でスマートフォンの 1日当たりの利用時間も大幅に上昇している。2012年第2四半期(4-6月期)の成人におけるスマートフォンの 1日平均利用時間 48分に対し、2014年同時期の 1日平均利用時間はほぼ 1時間30分となり、77% の増加が確認されている。

NWW20140905.jpg


 

お問い合わせ

広報、プレスリリース等 に関するお問い合わせ
広報担当宛
TEL:03-6837-6500(代表)
E-Mail:press@netratings.co.jp