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2014/07/31

Nielsen Watch Weekly 2014年 7月25日号

WATCH WEEKLY

2014年7月25日号


注目ニュース

米で高まるラジオ需要

大方のアメリカ人にとって、ラジオは日常生活に不可欠なもの。ニールセンの Audio Today レポートによると、12歳以上のアメリカ人2億4400万人が毎週ラジオを聴取しているが、これはアメリカの人口のほぼ 92% に相当する。デジタル化の普及により、今日のラジオ聴取者は様々な方法でラジオを楽しめるようになったが、コンテンツクリエイターや広告主にとっても数年前には存在しなかった方法でラジオ聴取者とのエンゲージメントを獲得できるようになった。6月24日に開催されたニールセン主催「Nielsen's Consumer 360」カンファレンスにて発表された Audio Demand Landscape 調査の報告では、アメリカにおけるラジオ聴取者を6つのセグメントに分類、各セグメントの特徴を踏まえた新たなインサイトを提示している。

http://bit.ly/1q9Rqfi

米におけるウェアラブルデバイスの利用実態

アメリカの一般世帯における「ウェアラブル」の普及拡大により、ウェアラブルデバイスは進化を続けている。これに伴い、ウェアラブルデバイス利用者によるデータプランの利用も拡大傾向にある。ニールセンが新たに実施した分析によると、アンドロイド対応ウェアラブルデバイス所有者はスマートフォンに対するエンゲージメントが強く、平均的なアンドロイド利用者に比べてアクセスするアプリケーションの種類やデータ利用量が多い。当分析には2013年9月から2014年2月まで、Electronic Mobile Measurement (EMM)を用いて測定されたBluetooth を利用したアンドロイド対応ウェアラブルデバイスの利用実態データが用いられた。

http://bit.ly/1pEnLxk

米におけるヒスパニック系ミレニアル世代の攻略

アメリカにおける18歳から29歳のヒスパニック系人口の 38% は英語とスペイン語を母国語とするバイリンガルで、その人口は過去10年間で 73% 増加している。10代後半から20代のヒスパニック系バイリンガルの人口や消費力、影響力が強くなる中、多くの企業はこのグループの攻略を優先事項として掲げている。ニールセン、Univision Communications と Starcom MediaVest Group の多文化部門が共同で実施した最新の脳科学調査では、バイリンガルのヒスパニック系ミレニアル世代に対して同じ広告を英語とスペイン語で提示し、広告における言語の影響を測定した。調査結果によると、概ね結果が優れていたのはスペイン語の広告だった。

http://bit.ly/1qr4w9Q

2014年第2四半期(4-6月期)の世界の消費者景況感(Global consumer confidence) 、2007年以来最高水準

ニールセンが発表した消費者景況感に関するファインディングスによると、2014年第2四半期(4-6月期)の世界の消費者景況感(Global consumer confidence)は 1 ポイント上昇して 97 となり、2007年第1四半期(1-3月期)以来の最高水準となった。消費者景況感が3つの四半期において 94 に留まっていた 2013年度に対し、上昇傾向が確認された。ニールセンの消費者景況感は各市場での雇用見通し、個人資産の運用・管理、即時購入意向に基づき 100 を基準値として算出。基準値を上回ると消費者は先行きに「楽観的」、下回ると「悲観的」であることを示す。指数の上昇が最も顕著だったのは北米(103)と欧州(77)で、指数が最も高かったのはアジアパシフィック地域(106)。先進諸国の指数を見るとアメリカが第1四半期から 6 ポイント上昇の 104、中国は横ばいで 111、日本は 8 ポイント低下の 73、ドイツも 3 ポイント低下し 96、フランスとイギリスはそれぞれ 1 ポイントと 3 ポイントの上昇を記録した。

http://bit.ly/1kiZH0E


業界ニュース

The Wall Street Journal (ウォールストリート・ジャーナル紙)

利用者拡大に見合わない米でのモバイル広告費の上昇

アメリカにおけるモバイル広告費は今年、新聞やラジオを抜いて約 180億ドルになることが見込まれる。しかしながらアメリカ人のモバイルデバイス接触時間を考慮すると、モバイル広告費はもっと上昇してもおかしくない。利用者拡大に見合わないモバイル広告費の上昇の理由として、モバイル広告効果が広告主によって疑問視されていることが挙げられる。ニールセンのグローバル広告分析部門責任者、Randall Beard (ランダル・ビアード)は、「広告主にとって重要なのはオンライン、テレビ、タブレット、スマートフォン等、多様化する広告媒体にどう予算を分配するか、ということ。広告主の問いかけに対し説得力をもって回答するためには、リーチするオーディエンスを深く理解していなければならない」、とコメントしている。
http://goo.gl/ZOkyCo

MediaPost (広告メディアニュースサイト)

ラジオ聴取嗜好と自家用車のモデルとの相関関係

ニールセンのローカルメディアリーダーシップ担当シニアVP、Farshad Family (ファーシャド・ファミリー)は Marketing Daily 対し、ニールセンは今年から外部機関を利用してラジオ聴取データと消費者データをリンクし、性別・年齢などの従来のデモグラフィック属性よりも具体的な消費者像を明らかにすると説明。「地元の見込み客を獲得したい自動車ディーラーは、見込み客とつながる方法を模索している。つながるきっかけの 1つとして、ラジオの重要性が認識されている。」
http://goo.gl/MWhrAE

The New York Times (ニューヨーク・タイムズ紙)

大手ケーブルネットワークの合併に備え、生き残り路線を模索する米の小規模ケーブルネットワーク

Comcast と Time Warner Cable、AT&T と DirecTV に代表されるアメリカの大手ケーブルネットワークの合併によって交渉力の低下が懸念されるAMC、Discovery Communications などの小規模ケーブルネットワークは独自の路線を開拓、業界での生き残りをかけている。
http://goo.gl/5cSTLG

Reuters (ロイター通信)

ニールセン発表 - 世界の消費者の半数以上が雇用見通しに楽観的

ニールセンが 5月12日から30日の間に測定した世界の消費者信頼指数は2014年第2四半期に 1 ポイント上昇、97 となった。指数が基準値の 100 に近づいたことにより、世界の消費者は先行きに対して楽観的であることが明らかになった。

Forbes (フォーブス誌)

米で普及拡大するモバイル支払い

まだ黎明期にあるものの、モバイル支払いは過去数年で飛躍的に拡大している。2012年度のモバイル支払い額は全世界で 1631億ドル規模だったが、翌2013年の年度末には 2354億ドルに膨れ上がった。ニールセンが最近発行したモバイル支払い業界に関するレポートは、拡大傾向にあるモバイル支払いの特異性を浮き彫りにしている。同レポートが提示する最も興味深いポイントは、モバイル支払者は QR コードを好んで利用している、ということ。http://goo.gl/XEl4eU


今週のデジタル用語

アドエクスチェンジ(AD EXCHANGE)

アドエクスチェンジとは、媒体社と広告ネットワーク間の販売チャネルで、広告主にとっては広告枠が集約された目録となる。広告主にとっては広告枠をリアルタイムで入札、購入する市場であり、広告枠の価格は需要と供給のバランスで決定される仕組み。アドエクスチェンジに採用されているビジネスモデルや慣習はアドネットワークと類似しており、Google のDoubleclick や Yahoo のRightmedia 等が例に挙げられる。


業界インサイト

Nielsen Global Consumer Confidence Trend Tracker

2014年度第2四半期(4-6月期)の消費者景況感に関するファインディングスに加え、ニールセンは過去 9年間の消費者景況感を今までにない形式で発表しました。Nielsen Global Consumer Confidence Trend Tracker は地域、国、期間別に消費者景況感の歴史を動的に可視化するツールで、利用者はクリックするだけで消費者トレンドの把握や市場の比較、さらにはインサイトを発見することができます。データのアクセスや分析の簡易化を狙いとして開発された Nielsen Global Consumer Confidence Trend Tracker、ここをクリックして是非お試しください。

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