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2014/07/23
Nielsen Watch Weekly 2014年 7月18日号
WATCH WEEKLY
2014年7月18日号
注目ニュース
米で高まるラジオ需要
大方のアメリカ人にとって、ラジオは日常生活に不可欠なもの。ニールセンの Audio Today レポートによると、12歳以上のアメリカ人2億4400万人が毎週ラジオを聴取しているが、これはアメリカの人口のほぼ 92% に相当する。デジタル化の普及により、今日のラジオ聴取者は様々な方法でラジオを楽しめるようになったが、コンテンツクリエイターや広告主にとっても数年前には存在しなかった方法でラジオ聴取者とのエンゲージメントを獲得できるようになった。6月24日に開催されたニールセン主催「Nielsen's Consumer 360」カンファレンスにて発表された Audio Demand Landscape 調査の報告では、アメリカにおけるラジオ聴取者を6つのセグメントに分類、各セグメントの特徴を踏まえた新たなインサイトを提示している。
http://bit.ly/1q9Rqfi
米におけるウェアラブルデバイスの利用実態
アメリカの一般世帯における「ウェアラブル」の普及拡大により、ウェアラブルデバイスは進化を続けている。これに伴い、ウェアラブルデバイス利用者によるデータプランの利用も拡大傾向にある。ニールセンが新たに実施した分析によると、アンドロイド対応ウェアラブルデバイス所有者はスマートフォンに対するエンゲージメントが強く、平均的なアンドロイド利用者に比べてアクセスするアプリケーションの種類やデータ利用量が多い。当分析には2013年9月から2014年2月まで、Electronic Mobile Measurement (EMM)を用いて測定されたBluetooth を利用したアンドロイド対応ウェアラブルデバイスの利用実態データが用いられた。
http://bit.ly/1pEnLxk
米におけるヒスパニック系ミレニアル世代の攻略
アメリカにおける18歳から29歳のヒスパニック系人口の 38% は英語とスペイン語を母国語とするバイリンガルで、その人口は過去10年間で 73% 増加している。10代後半から20代のヒスパニック系バイリンガルの人口や消費力、影響力が強くなる中、多くの企業はこのグループの攻略を優先事項として掲げている。ニールセン、Univision Communications と Starcom MediaVest Group の多文化部門が共同で実施した最新の脳科学調査では、バイリンガルのヒスパニック系ミレニアル世代に対して同じ広告を英語とスペイン語で提示し、広告における言語の影響を測定した。調査結果によると、概ね結果が優れていたのはスペイン語の広告だった。
http://bit.ly/1qr4w9Q
ソーシャルネットワークを介した「ブランドアンバサダー」の重要性
今日のアメリカにおいて、テレビ番組に関する大きな話題は瞬時に携帯電話、タブレットやパーソナルコンピューター経由で頻繁に共有・拡散されている。2014年度1月から4月の4か月間では 1700万人がテレビ番組に関するツイート 3億6100万件を投稿した。テレビで宣伝されるブランドに対するツイートの同時期、同人数による件数は 2億1500万件(対象は Nielsen Social が測定する約 700 ブランド)。ニールセンが提供する Nielsen Social (ソーシャルテレビ解析・ソリューション)を利用した最新調査は、テレビとブランドに関するツイートを投稿する人口の重複を分析、分析を通じてソーシャルテレビ視聴者の重要性を証明する4つのインサイトが発掘された。
米のエンターテインメント業界に活況をもたらすワールドカップ人気
4年に 1度開催される FIFA ワールドカップは、全世界で大きな話題を獲得している。サッカーファンが増加傾向にあるアメリカでも、2014年ワールドカップブラジル大会の人気により、ワールドカップが人気スポーツとして定着することが予測されている。ブラジル大会終了後、アメリカではワールドカップ関連のエンターテインメント、特に音楽やテレビゲームが好況となっている。
米における自動車購入とラジオ聴取の相関関係
クルマ社会のアメリカでは、自動車とラジオは長年密接な関係にある。最近実施された大規模な市場調査により、自動車の購入と聴取されるラジオ番組の関係が明らかにされた。自動車の購入とラジオ聴取傾向の相関関係を明らかにするため、市場調査はニールセンの Local Insights サービスを利用。アメリカのラジオ3大市場(ニューヨーク、ロサンゼルス、シカゴ)でポータブル・ピープルメーター(PPM)を用いて計測されたラジオ聴取データが Polk 社の自動車データから得られたインサイトと組み合わされ、各市場の独自性や特定の自動車カテゴリーを好む消費者へのリーチが獲得できるラジオフォーマットが解明された。
業界ニュース
The Financial Times (フィナンシャル・タイムズ紙)
米 Coca-Cola、2020年までメキシコに年間 10億ドルを投資
大企業の投資が活性化しているメキシコに対し、アメリカの Coca-Cola は 2020年までに年間 10億ドルを投入すると発表した。メキシコ国内で既にボトリンググループ 8社、ジュース、乳製品、ソーダや水事業を展開している同社は、2014年から2020年までに 84億ドル以上の投資を行う。6月末には自動車の Daimler と日産がメキシコに 10億ユーロを投じてラグジュアリーカーの生産工場を建設、さらには BMW が 10億ドルを投じて生産工場を建設することが発表され、景気が低迷しているメキシコは製造業に救われる形となっている。
Variety (バラエティ誌)
米 GOOGLE、GOOGLE PLAY オンラインストアで CBS と VIACOM のテレビ番組の販売を開始
アメリカの Google は CBS と Viacom とコンテンツ契約を締結、両社のテレビ番組を Google Play オンラインストアで販売する。コンテンツ契約により、同社は Apple や Amazon.com など競合への対応を加速する。
MediaPost (広告メディアニュースサイト)
米のヒスパニック系消費者の攻略の鍵は戦略のカスタマイズ
アメリカにおいて 1兆ドル規模の購買力と消費財総売上の 12% を占めるヒスパニック系消費者を攻略するには、大手ブランドはより効果的なターゲティングを行う必要がある。しかしながら IRI が発行した最新レポートによると、多くのブランドは未だに型にはまった計画や戦略に頼っており、その原因として不正確な指標が挙げられている。ウェビナーとしても提供された同レポートでは、ヒスパニック系消費者人口の急激な増加も大手ブランドを混乱させる原因として指摘されている。
The Wall Street Journal (ウォールストリート・ジャーナル紙)
米AOL、新テレビ広告サービスの特許を取得
プログラマティックバイイングへの参入を推進するアメリカの AOL は、同社の新広告サービスに対する特許を取得した。規模が小さく、ダイレクトレスポンス志向のブランドを対象とする新広告サービスでは、テレビ広告のウェブ、電話または来店に対する貢献の測定が可能となり、広告主は同社の自動システムを利用して広告を掲載する仕組み。
Los Angeles Times (ロサンゼルス・タイムズ紙)
米 FACEBOOK、利用者のテレビ視聴の追跡を開始
アメリカの Facebook は、今年の秋から携帯電話やタブレットでテレビ番組を視聴するFacebook 利用者の情報を取得する予定。テレビ番組のオンライン視聴者の属性を明らかにすることが狙いで、取得された視聴者情報を用いて同社のデータベースがスキャンされ、視聴者の年齢や性別がニールセンに送信される。
今週のデジタル用語
タグ付け(タギング、TAGGING)
タグ付けとは、デジタルのエコシステム上で利用者や利用者の行動を判別するために用いられる手法。タグ付けにより、広告主は自らが規定するターゲット層のターゲティングを精緻化し、よりターゲットに合致したコンテンツを提供することが可能になる。広告測定におけるタグ付けは、広告の露出やリーチするオーディエンスを判別するために用いられる。
業界インサイト
米における自動車購入とラジオ聴取の相関関係
クルマ社会のアメリカでは、自動車とラジオは長年密接な関係にある。最近実施された大規模な市場調査により、自動車の購入と聴取されるラジオ番組の関係が明らかにされた。自動車の購入とラジオ聴取傾向の相関関係を明らかにするため、市場調査はニールセンの Local Insights サービスを利用。アメリカのラジオ3大市場(ニューヨーク、ロサンゼルス、シカゴ)でポータブル・ピープルメーター(PPM)を用いて計測されたラジオ聴取データが Polk 社の自動車データから得られたインサイトと組み合わされ、各市場の独自性や特定の自動車カテゴリーを好む消費者へのリーチが獲得できるラジオフォーマットが解明された。