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2014/07/17
Nielsen Watch Weekly 2014年 7月11日号
WATCH WEEKLY
2014年7月11日号
注目ニュース
米で高まるラジオ需要
大方のアメリカ人にとって、ラジオは日常生活に不可欠なもの。ニールセンの Audio Today レポートによると、12歳以上のアメリカ人2億4400万人が毎週ラジオを聴取しているが、これはアメリカの人口のほぼ 92% に相当する。デジタル化の普及により、今日のラジオ聴取者は様々な方法でラジオを楽しめるようになったが、コンテンツクリエイターや広告主にとっても数年前には存在しなかった方法でラジオ聴取者とのエンゲージメントを獲得できるようになった。6月24日に開催されたニールセン主催「Nielsen’s Consumer 360」カンファレンスにて発表された Audio Demand Landscape 調査の報告では、アメリカにおけるラジオ聴取者を6つのセグメントに分類、各セグメントの特徴を踏まえた新たなインサイトを提示している。
http://bit.ly/1q9Rqfi
米におけるウェアラブルデバイスの利用実態
アメリカの一般世帯における「ウェアラブル」の普及拡大により、ウェアラブルデバイスは進化を続けている。これに伴い、ウェアラブルデバイス利用者によるデータプランの利用も拡大傾向にある。ニールセンが新たに実施した分析によると、アンドロイド対応ウェアラブルデバイス所有者はスマートフォンに対するエンゲージメントが強く、平均的なアンドロイド利用者に比べてアクセスするアプリケーションの種類やデータ利用量が多い。当分析には2013年9月から2014年2月まで、Electronic Mobile Measurement （EMM）を用いて測定されたBluetooth を利用したアンドロイド対応ウェアラブルデバイスの利用実態データが用いられた。
http://bit.ly/1pEnLxk
米におけるヒスパニック系ミレニアル世代の攻略
アメリカにおける18歳から29歳のヒスパニック系人口の 38% は英語とスペイン語を母国語とするバイリンガルで、その人口は過去10年間で 73% 増加している。10代後半から20代のヒスパニック系バイリンガルの人口や消費力、影響力が強くなる中、多くの企業はこのグループの攻略を優先事項として掲げている。ニールセン、Univision Communications と Starcom MediaVest Group の多文化部門が共同で実施した最新の脳科学調査では、バイリンガルのヒスパニック系ミレニアル世代に対して同じ広告を英語とスペイン語で提示し、広告における言語の影響を測定した。調査結果によると、概ね結果が優れていたのはスペイン語の広告だった。
http://bit.ly/1qr4w9Q
米で普及するモバイル・ペイメント
デジタルコネクティビティの向上・拡大により、デジタルという手段は生活者の日々の生活に着実に浸透している。最近の傾向として注目されているのが、日常生活における支払のデジタル化で、モバイルペイメントテクノロジーの利用者の意識上では「当たり前」となっている。ニールセン発行の2014年第2四半期「Mobile Wallet Report」によると、モバイルウォレット利用者の 40% が主な支払手段としてモバイルでの支払を挙げている。アメリカでのモバイル支払者人口の男女比はほぼ同等（47% 対 53%）、年齢は 18歳から34歳が半数以上（55%）を占めている。興味深いことにモバイル支払者は全所得層に存在し、最も多いのが年収 5万ドル以下（32%）と10万ドル以上（29%）。
業界ニュース
The Hollywood Reporter （エンターテインメント業界ニュースサイト）
ニールセン、今年の秋にテレビ番組のモバイル視聴率測定を開始
アメリカの視聴者が新たなテレビ視聴プラットフォームやサービス提供者を模索する中、ニールセンはテレビ業界や広告主からの要望に応えるべく、今年の秋にモバイル視聴率測定を開始する。同社の役員の談話によると、タブレットや携帯電話でのテレビ番組視聴者数が少ないことやタイムシフト視聴の増加により、モバイルでのテレビ視聴率の組込がテレビ視聴率全体に与える影響は当初は少ないと予測される。
Inside Radio （ラジオ業界ニュースサイト）
ニールセン、ラジオ聴取者データと購入データのリンクを計画
ニールセンはラジオ戦略の一環として、従来の年齢・性別などのデモグラフィック属性に加え、新たな方法でラジオ聴取者のプロフィールを把握しようとしている。同社が測定するラジオ聴取データを購入データとリンクすることにより、各ラジオ局は自らの聴取者を特定のブランドや製品カテゴリーと紐づけることが可能になる。
Forbes （フォーブス誌）
ニールセンの中間報告で明らかになった音楽配信の消滅危機
ニールセン・サウンドスキャン（Nielsen SoundScan）とニールセン BDS が共同で発表した2014年度「Mid-Year Music Industry Report」を見ると、本誌が長年予測していた事態が現実となっていることが明らかになった。それは音楽配信（デジタルダウンロード）の消滅だ。同レポートによると、デジタル音楽販売は2013年度上期（1-6月期）の6億8220万ドルから 13% 減少、対してストリーミングは対前年同時期比で 42% 上昇した。
New Pittsburgh Courier （アフリカ系アメリカ人向け週刊新聞サイト）
ニールセン最新レポート - 米でビデオオンデマンドの需要が最も高いのはアフリカ系アメリカ人
ニールセンが最近実施した調査によると、アメリカでビデオコンテンツをライブ視聴する傾向が最も強いのはアフリカ系アメリカ人。他の人種層に比べタイムシフト視聴が少ないことから、アフリカ系アメリカ人は広告主のメッセージを視聴する確率が最も高いと言える。同社の調査ではリアルタイム視聴について質問しているが、リアルタイム視聴をすると回答したアフリカ系アメリカ人は 76%、他の人種層の回答率（ヒスパニック系 63%、アジア系 52%、非ヒスパニック系白人層 65%）を上回った。
今週のデジタル用語
ページビュー（PAGE IMPRESSION）
「ページビュー」（またはページインプレッション）とは、ウェブページやそのパーツ（埋め込み広告等）のアクセス数の単位。利用者のブラウザーから出されるページリクエストに対するウェブサーバーのレスポンスが測定対象となる。測定結果からロボット（クローラー）からのアクセスやエラーコードが除外され、利用者がページを閲覧する機会に極力近いポイントで記録される。
業界インサイト
モバイルインサイト
多様であることが日々の生活に変化を与えるとすれば、アメリカにおけるデジタル支払手段はケイジャン料理のジャンバラヤのように多様化している。利用者は PayPal、Google Wallet、Passbook や MasterCard PayPass などの革新的な支払方法に加え、豊富な種類の支払い方法から都合に合う方法を選択することができる。チェックアウトを例として見ると、スマートフォンを利用する支払い者の 45% がバーコードや QR コードを利用している。
