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2012/06/20

スマートフォンの所有率がアジア太平洋で上昇しているが、広告主は まだモバイル広告を通じてうまく消費者と関われていない

多くのアジア太平洋市場でスマートフォンが非スマートフォンの所有率を上回る

位置情報サービスは位置情報に基づいたショッピングや利便サービスのチャンスを提示

ニールセン:スマートフォンの所有率がアジア太平洋で上昇しているが、広告主は
まだモバイル広告を通じてうまく消費者と関われていない
多くのアジア太平洋市場でスマートフォンが非スマートフォンの所有率を上回る
位置情報サービスは位置情報に基づいたショッピングや利便サービスのチャンスを提示
(シンガポール報道発表資料抄訳---2012年6月20日)
シンガポール発 – 2012年6月20日–アジア太平洋地域におけるスマートフォン人口の急増によってモバイルメディアの消費が増えていますが、広告主はモバイル広告を介して消費者と効果的に関わる手がかりをまだ見つけていないことが、消費者の視聴行動と購買行動に関する情報と知見の提供において世界のリーダー的存在であるニールセンが行ったグローバル調査で明らかになりました。
世界の39市場(アジア太平洋の13市場を含む)で実施されたニールセンのスマートフォン インサイト調査によれば、近年のアジア太平洋地域におけるスマートフォンの普及が明らかになり、アジア太平洋で最もスマートフォン所有率の高いシンガポール、これに続く韓国、香港および台湾を含む多くの市場でスマートフォンが非スマートフォンの所有率を上回りました(図1)。
スマートフォン所有率の増加にともない、モバイルインターネットの利用が、特にソーシャルネットワーキングとインターネット検索において増加しています。日本では、スマートフォンユーザーの約10人に9人 (86%) が、韓国ではスマートフォンユーザーの80%が、香港ではスマートフォンユーザーの76%が過去1ヶ月の間に携帯電話を使ってインターネットにアクセスしています (図2)。モバイル版ソーシャルネットワーキングは特に香港とマレーシアで人気があり、それぞれスマートフォンユーザーの76%と74%が過去1ヶ月の間にモバイル版ソーシャルネットワーキングを利用しています。
ニールセンの調査ではまた、スマートフォンユーザーがタブレットへの親近感を高めている市場もあることが分かっています。中国、タイやマレーシアといった市場では、スマートフォンユーザーの約3分の1がタブレットを所有しており(それぞれ39%、32%、30%)、この2タイプの機器におけるコンテンツ消費の違いを特定するだけでなく、機器間における相互作用を理解することが重要になっています。
スマートフォンの人気はまたこの地域における位置情報サービス(LBS)の利用を高めており、スマートフォンユーザーによるサービスの利用傾向が顕著です。スマートフォンユーザーの間で最もLBSの利用率が高いのは韓国で(59%)、これに日本(56%) 、香港および台湾(それぞれ 53%)と続いています。
「位置情報サービス、地図やナビゲーションといった位置認識サービスの利用が高まっていることで、サービスによってもたらされる機能性や知見を企業が活用するチャンスが広がっています。特に位置認識サービスは、位置情報に基づいたショッピングや利便サービスに大きな可能性を与えています。現在、位置情報サービスおよび位置認識サービスのどちらも主に韓国、日本、シンガポールや中国といった成熟市場のスマートフォンユーザーに利用されていますが、ソーシャルネットワーキングや検索に利用が集中しているインドネシアやマレーシアなどの他のアジア市場も、位置情報や位置認識サービスの利用可能性が高まればすぐに追い付くでしょう」とAPMEA(アジア太平洋、中東およびアフリカ)地域のニールセン テレコム・インダストリー・グループのマネージング・ディレクター、ヴィシャル・バリは述べています。
今ではスマートフォンユーザーが利用できるアプリは数多くあるので、アジア太平洋におけるアプリの利用率が高いのも不思議ではありません。韓国と日本で過去1ヶ月におけるアプリ利用率が最も高くなっている (81%) 一方で、韓国とシンガポールのスマートフォンユーザーは定期的に利用するアプリ数が最も多く(平均で各55、47ずつ)なっています(図3)。インドネシアで音楽とソーシャルネットワーキングが好まれているのを除くと、ゲームはアジア太平洋地域で最も人気のあるアプリのカテゴリーです。
また、モバイル広告については、「スマートフォンの常時接続状態は広告主が消費者に接触する上で理想的なプラットフォームを提供していますが、これまでスマートフォンユーザーのモバイル広告に対するかなり高い抵抗感が明るみに出ています。それ故、広告主がモバイル広告の受容度を上げ、ROIを向上させるための様々な要因を理解することが重要になっています」とバリは述べています。
バリはその要因として以下のようなものを挙げています:
1. モバイルプラットフォームに合わせた創造的要素またデザイン要素の向上
2. 大量広告よりも的を絞った手法、および異なる画面サイズに合わせた様々な広告形態の提供
3. 位置を特定した上での文脈型広告、およびスマートフォンユーザーが無料でアクセスできるコンテンツを提供する文脈型広告の活用
「マーケターは消費者の反応やブランドとの関与度を高めるために、これらのキーポイントとなる仕掛けを取り込まなければなりません」とバリは結論付けています。
OSのシェアはアジア全体で様々です。北部アジアでアンドロイドが首位に立つ一方、iOS はシンガポールで最も普及しており、シンビアンはベトナム、マレーシア、タイ、インドネシアおよびインドで首位を占めています(図4)。
図1: 16歳から64歳の携帯電話ユーザーの機種 (主に使用している携帯電話について)
 
図 2: モバイルインターネットの利用状況 (過去30日間)
*モバイルインターネット:携帯電話機から直接サイトに接続し、インターネット閲覧、検索を行うこと
 
図 3: アプリ利用率(過去30日間)およびアプリの平均利用数 
図 4: スマートフォンユーザーにおけるOSシェア
 
ニールセン グローバルスマートフォンインサイトについて
ニールセンの「2012年 グローバルスマートフォンインサイト」調査は、2012年第1四半期にアジア太平洋、ヨーロッパ、ラテンアメリカおよび北米の23カ国で35,000人以上の携帯電話ユーザーを対象に、オンライン調査または対面調査で実施されました。携帯電話およびスマートフォンの普及率は国によって異なるため、サンプル数は携帯電話ユーザー統計をベースに各国別に割り当てられ、スマートフォンおよびスマートフォン以外の携帯電話を利用する消費者を代表するように割り付けられています。
ニールセンについて
ニールセン・ホールディングス N.V.(NYSE:NLSN)は世界的な情報・調査企業で、マーケティング及び消費者情報、テレビ等のメディア情報、オンライン情報、モバイル情報、トレードショーやそれに関連した分野でリーダー的地位を確立しています。アメリカ・ニューヨークとオランダ・ディーメンに本社を持ち、世界 100 カ国以上でビジネスを展開しています。詳細は、ホームページ
(www.nielsen.com)をご覧ください。

(シンガポール報道発表資料抄訳---2012年6月20日)

シンガポール発 – 2012年6月20日–アジア太平洋地域におけるスマートフォン人口の急増によってモバイルメディアの消費が増えていますが、広告主はモバイル広告を介して消費者と効果的に関わる手がかりをまだ見つけていないことが、消費者の視聴行動と購買行動に関する情報と知見の提供において世界のリーダー的存在であるニールセンが行ったグローバル調査で明らかになりました。

世界の39市場(アジア太平洋の13市場を含む)で実施されたニールセンのスマートフォン インサイト調査によれば、近年のアジア太平洋地域におけるスマートフォンの普及が明らかになり、アジア太平洋で最もスマートフォン所有率の高いシンガポール、これに続く韓国、香港および台湾を含む多くの市場でスマートフォンが非スマートフォンの所有率を上回りました(図1)。

スマートフォン所有率の増加にともない、モバイルインターネットの利用が、特にソーシャルネットワーキングとインターネット検索において増加しています。日本では、スマートフォンユーザーの約10人に9人 (86%) が、韓国ではスマートフォンユーザーの80%が、香港ではスマートフォンユーザーの76%が過去1ヶ月の間に携帯電話を使ってインターネットにアクセスしています (図2)。モバイル版ソーシャルネットワーキングは特に香港とマレーシアで人気があり、それぞれスマートフォンユーザーの76%と74%が過去1ヶ月の間にモバイル版ソーシャルネットワーキングを利用しています。

ニールセンの調査ではまた、スマートフォンユーザーがタブレットへの親近感を高めている市場もあることが分かっています。中国、タイやマレーシアといった市場では、スマートフォンユーザーの約3分の1がタブレットを所有しており(それぞれ39%、32%、30%)、この2タイプの機器におけるコンテンツ消費の違いを特定するだけでなく、機器間における相互作用を理解することが重要になっています。

スマートフォンの人気はまたこの地域における位置情報サービス(LBS)の利用を高めており、スマートフォンユーザーによるサービスの利用傾向が顕著です。スマートフォンユーザーの間で最もLBSの利用率が高いのは韓国で(59%)、これに日本(56%) 、香港および台湾(それぞれ 53%)と続いています。

「位置情報サービス、地図やナビゲーションといった位置認識サービスの利用が高まっていることで、サービスによってもたらされる機能性や知見を企業が活用するチャンスが広がっています。特に位置認識サービスは、位置情報に基づいたショッピングや利便サービスに大きな可能性を与えています。現在、位置情報サービスおよび位置認識サービスのどちらも主に韓国、日本、シンガポールや中国といった成熟市場のスマートフォンユーザーに利用されていますが、ソーシャルネットワーキングや検索に利用が集中しているインドネシアやマレーシアなどの他のアジア市場も、位置情報や位置認識サービスの利用可能性が高まればすぐに追い付くでしょう」とAPMEA(アジア太平洋、中東およびアフリカ)地域のニールセン テレコム・インダストリー・グループのマネージング・ディレクター、ヴィシャル・バリは述べています。

今ではスマートフォンユーザーが利用できるアプリは数多くあるので、アジア太平洋におけるアプリの利用率が高いのも不思議ではありません。韓国と日本で過去1ヶ月におけるアプリ利用率が最も高くなっている (81%) 一方で、韓国とシンガポールのスマートフォンユーザーは定期的に利用するアプリ数が最も多く(平均で各55、47ずつ)なっています(図3)。インドネシアで音楽とソーシャルネットワーキングが好まれているのを除くと、ゲームはアジア太平洋地域で最も人気のあるアプリのカテゴリーです。

また、モバイル広告については、「スマートフォンの常時接続状態は広告主が消費者に接触する上で理想的なプラットフォームを提供していますが、これまでスマートフォンユーザーのモバイル広告に対するかなり高い抵抗感が明るみに出ています。それ故、広告主がモバイル広告の受容度を上げ、ROIを向上させるための様々な要因を理解することが重要になっています」とバリは述べています。

バリはその要因として以下のようなものを挙げています:

1. モバイルプラットフォームに合わせた創造的要素またデザイン要素の向上

2. 大量広告よりも的を絞った手法、および異なる画面サイズに合わせた様々な広告形態の提供

3. 位置を特定した上での文脈型広告、およびスマートフォンユーザーが無料でアクセスできるコンテンツを提供する文脈型広告の活用

「マーケターは消費者の反応やブランドとの関与度を高めるために、これらのキーポイントとなる仕掛けを取り込まなければなりません」とバリは結論付けています。

OSのシェアはアジア全体で様々です。北部アジアでアンドロイドが首位に立つ一方、iOS はシンガポールで最も普及しており、シンビアンはベトナム、マレーシア、タイ、インドネシアおよびインドで首位を占めています(図4)。

図1: 16歳から64歳の携帯電話ユーザーの機種 (主に使用している携帯電話について)

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図 2: モバイルインターネットの利用状況 (過去30日間)

*モバイルインターネット:携帯電話機から直接サイトに接続し、インターネット閲覧、検索を行うこと

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図 3: アプリ利用率(過去30日間)およびアプリの平均利用数 

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図 4: スマートフォンユーザーにおけるOSシェア

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ニールセン グローバルスマートフォンインサイトについて

ニールセンの「2012年 グローバルスマートフォンインサイト」調査は、2012年第1四半期にアジア太平洋、ヨーロッパ、ラテンアメリカおよび北米の23カ国で35,000人以上の携帯電話ユーザーを対象に、オンライン調査または対面調査で実施されました。携帯電話およびスマートフォンの普及率は国によって異なるため、サンプル数は携帯電話ユーザー統計をベースに各国別に割り当てられ、スマートフォンおよびスマートフォン以外の携帯電話を利用する消費者を代表するように割り付けられています。

ニールセンについて

ニールセン・ホールディングス N.V.(NYSE:NLSN)は世界的な情報・調査企業で、マーケティング及び消費者情報、テレビ等のメディア情報、オンライン情報、モバイル情報、トレードショーやそれに関連した分野でリーダー的地位を確立しています。アメリカ・ニューヨークとオランダ・ディーメンに本社を持ち、世界 100 カ国以上でビジネスを展開しています。詳細は、ホームページ

www.nielsen.com)をご覧ください。

 

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ニールセン・カンパニー合同会社 コミュニケーションズ

Eメール:JPNwebmaster@nielsen.com

東京都港区白金台5-12-7 MG 白金台ビル

http://www.jp.nielsen.com

 

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