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MEDIA WEEKLY 2021年7月20日~8月10日                     

TOPICS

AI技術は、広告主にクリエイティブの最適化のためのデータに基づく実用的なインサイトを提供し、より良いパフォーマンスとビジネス必須の目標を実現

リアルタイム広告クリエイティブ分析ソリューションのPudding.aiは、クリエイティブデータ分析の機能を加速・進化させるため、ニールセンとの戦略的関係を構築したことを発表しました。Pudding.aiとニールセンは、データに基づいた広告判断のためのソリューションを提供することで、クライアントとオーディエンスの距離を縮めることに努めます。このAI技術は、広告主が、どのクリエイティブ要素が機能し、どの要素が機能しないのか、なぜ、どのように強化すればパフォーマンスが向上するのかをよりよく理解するのに役立ちます。


ソーシャルメディアプラットフォーム、テレビやストリーミングチャネルに配信されるデジタル広告と広告主が狙うオーディエンスの距離を縮めるためには、クリエイティブアウトプットの深い最適化が求められます。Pudding.ai は設定されたKPIのパフォーマンスに影響を及ぼすイメージ、動画やコピーを構成する要素を識別するテクノロジーを提供します。ニールセンと Pudding.ai は、機械学習を活用して広告主に真のデータを提供し、キャンペーン目標達成を支援します。


ビッグデータ分析能力は、グローバルビジネスの遂行に不可欠となっています。ブランド強化やコンバージョンの増加に加え、顧客は Pudding.ai のデータを活用して、自社の社会的価値がデジタルキャンペーンに反映されているかどうか確認することができます。広告のビジュアル、メッセージ、キャンペーンコンセプトに配慮ある多様性を反映するという広告主のグローバルな責任遂行支援がPudding.ai とニールセンが共同で取り組んでいる目的です。

「クリエイティブは、キャンペーンのメッセージングやコンバージョンに大きな役割を果たします。視聴者が反応するコンポーネントを認識することは、メディアチャネルを問わず、広告主にとって不可欠です。ニールセンとのパートナーシップにより、ビッグデータを用いてAIをさらに進化させることができます。広告コンセプトや業界別のメディアトレンドを認識することで、当社のリアルタイム広告クリエイティブインテリジェンスを次のレベルに引き上げることができます。」とPudding.aiのCEO兼共同設立者であるAnastasia Logvinenkoは述べています。


Pudding.ai が提供するサービスの一部は、以下の通りです。


- クリエイティブパフォーマンスデータへのリアルタイムアクセス
- 設定されたKPIに基づくデータ分析
- クリエイティブベースのインサイトの提供および提案
- KPIベースのクリエイティブ重要要素の特定
- フィルタリング、セグメンテーション機能
- キャンペーンファネル分析
- オーディエンス及びクリエイティブ効果の低下判定
- 自動化された広告クリエイティブレポート
- 予測分析
- 配慮ある多様性に関するレポート [ベータ版]


2020年、Pudding.ai はアーリーステージインキュベーターで投資ファンドの Nielsen Innovative Fund の支援を受けました。同ファンドからのファーストラウンド投資により、Pudding.aiは全デジタルプラットフォームで展開される広告クリエイティブの分析を行う AI ソリューションの開発を進めることができました。現在、あらゆる規模の企業がPudding AIプラットフォームを活用し、Facebook、Instagram、Google、YouTube、InStream、TikTokの広告クリエイティブを分析しています。





INDUSTRY NEWS

MediaPost (広告メディア専門ニュースサイト)

米ニールセンの新指標 Gauge、Netflix、Disney+ やケーブルテレビのオーディエンス割合の微増を計測

ニールセンの新指標 Gauge、Netflix、Disney+ やケーブルテレビのオーディエンス割合の微増をレポート。
地上波、ストリーミングとケーブルテレビ放送の月間総利用を計測するニールセンの新指標、The Gauge を見ると、5月から6月にかけて Netflix、Disney+、ケーブルテレビネットワークのオーディエンスシェアが微増した。これについて、ニールセンは地上波テレビのプライムタイムシーズンが終了したこと、またストリーミング配信サービスが人気テレビ番組シリーズや大型映画コンテンツを投入したことを主な理由として挙げている。ニールセンの製品戦略担当 SVP、Brian Fuhrer は動画ブログを通じて、最近最も視聴されたストリーミング配信コンテンツにはNetflix が配信したNBCのテレビドラマ『Manifest』(邦題『MANIFEST/マニフェスト』)の再放送、Disney+ の新ストリーミング配信映画『Raya and the Last Dragon』(邦題『ラーヤと龍の王国』)が含まれると語った。しかし、コンテンツの力だけでは、視聴割合は変わらない。同氏は「コンテンツの力は、消費者による能動的なコンテンツ検索や配信プラットフォームの探求を誘発し、関連コンテンツへのクロスプロモーションの機会をもたらすことにある」とコメントしている。


CNBC (ニュース専門放送局)
米Google、広告収入が対前年比 69%増

Google の持株会社、Alphabet Inc. は新型コロナからのリバウンドにより、米国金融界の予想を大幅に上回る劇的な広告売上増を記録した。YouTube の広告収益は70億ドル超となり、対前年比+83%、Netflixの四半期広告収益73.4億ドルに迫る勢いとなった。同社の株価は、時間外取引で3%以上上昇した。



Ad Age (マーケティング業界誌)
ニールセン、クッキーを使用しないメディア計測ソリューションを発表

ニールセンにとって、クッキーレス時代のソリューションは、数多くのコンテキストからの手掛かりを機械学習させるという複雑なクッキー回避策を用いて、ブランドやパブリッシャーのデータベースにログインしていないユーザーの追跡や分類を可能にするもの。
7月27日、ニールセンは同社が採用する前述のアプローチにより、今後、Nielsen Oneはリアルな消費者行動にもとづいてブランドやパブリッシャーのファーストパーティサーバーデータを検証する唯一のプラットフォームになるというコメントを発表した。同社のデジタル広告視聴率(DAR)は、米国におけるデジタル動画広告費のほぼ90%を計測していることを踏まえると、同社の動きはメディア計測に多大な影響を与える可能性がある。ニールセンによると、DAR計測の60%は既にGoogle Chromeやその他ブラウザーにおけるサードパーティ識別子消失への対応力があり、今回発表されたソリューションは完全な対応をもたらすという。



Marketing Dive (デジタルマーケティングニュース)
ニールセン、「脆い識別子」からクッキーレス計測に移行

ニールセンは、同社が米国で実施するオーディエンスやアウトカムの計測において、サードパーティクッキーへの依存から脱却する。同社は今後、ハッシュ化されたメールアドレス、検証された自己申告デモグラフィック情報、クッキーを代替するUnified ID 2.0. など、顧客が提供する識別子やファーストパーティデータを用いて認証トラフィックを計測する。ログアウト後のトラフィックや代替識別子をサポートしないサイト等からのトラフィックなど、認証されていないトラフィックの計測には機械学習テクノロジー、時間やブラウザー、コンテンツやデバイス情報などの文脈データシグナル、さらには Google の連合学習技術を用いたウェブトラッキング手法、Federated Learning of Cohorts (FloC)によるグループ作成を組み合わせて活用する。



Campaign Asia (アジアパシフィック地域メディア・マーケティング業界ニュース)
米Spotify、オーディエンス計測にニールセンのデモグラフィック情報を活用

Podcast のオーディエンス計測は、今まで番組エピソードのダウンロード数に限られていたため、パブリッシャーはオーディエンス聴取の詳細を把握できずにいた。8月6日、Spotify が所有するMegaphoneは、聴取者とニールセンのデモグラフィック情報の紐づけを可能にする新ツールを発表した。同ツールは、Megaphone上で番組をホスティングする2万以上のポッドキャストパブリッシャーに提供される。Spotify は昨年11月、ポッドキャストのホスティング会社であるMegaphoneを2億3500万ドルで買収した。同ツールは計測機能も持ち合わせており、パブリッシャーは自らの番組聴取者をプラットフォームを問わず、計測することができる。



MediaPost (広告メディア専門ニュースサイト)
米ニールセン、新たなウェアラブルメーターを導入して「低コンプライアンス」パネリストに対応

新たに導入される「ウェアラブル」により、ニールセンは同社のポータブルピープルメーター(PPM)を進化させ、同社が推進する完全クロスメディア計測プラットフォームNielsen One サービスを支援する。ウェアラブル PPM は時計のように手首に装着することができ、ペンダントやクリップのように首から下げることも可能。今回導入したウェアラブルテクノロジーは年齢の若い層など、一部のパネリストのコンプライアンス改善を狙いとする。


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