INSIGHT
米国市場で急速拡大するスマートスピーカー、多機能製品にも関わらず主な用途は音楽
過去数十年を振り返ると、テクノロジーは急速なペースで進化を遂げ、アメリカ人の生活に入り込んでいる。イノベーションの賜物と言える最新テクノロジーは、アメリカの生活者にはコンテンツの楽しみ方の多様化や新たなメディア接触習慣を、そしてマーケティングを実践する企業やブランドには消費者にリーチするための新たなツールをもたらしている。最先端デバイスが提供する最新機能は今後訪れる未来の社会を予感させるが、一方で大方の生活者はこれらデバイスの利用にあたり、過去の経験や実績を重視するという傾向を自らの行動を通じて明らかにしている。スマートスピーカー利用者の場合、音楽やニュース、情報など音声情報の取得が日常生活において最も頻繁な利用習慣となっている。
ニールセンが四半期毎に実施するメディア接触に影響を及ぼす最先端デバイスやサービスの消費者イメージ追跡調査、Nielsen MediaTech Tender Surveyのファインディングスを見ると、Amazon EchoやGoogle Homeに代表されるスマートスピーカーは急速に伸びているインタラクティブテクノロジーで、利用者に最先端かつ便利な機能を提供している。最新の調査によると、スマートスピーカーを最低 1台保有しているアメリカの世帯において、10世帯中4世帯が2台以上のスマートスピーカーを保有している。またスマートスピーカー所有者の62%が過去6か月以内に利用を開始、45%が家庭用に追加購入を検討している。
スマートスピーカーの利用実態を見ると、圧倒的に多いのは音声情報の取得だが、利用者はスマートスピーカーが提供する革新的なテクノロジーを見過ごしている訳ではない。スマートスピーカーの主要機能である音声コマンドはかなり利用されており、利用者の約81%は日常的に音声コマンドを利用して天気や渋滞情報などのリアルタイム情報を検索、75%はトリビアの答えや歴史的な事実など、事実情報の検索に同機能を利用している。さらに68%はスマートスピーカーに搭載された音声アシスタントとの会話そのものを楽しんでいる。
スマートスピーカーで音楽を聴くこと自体に目新しさはないが、第2四半期(4-6月期)の調査結果は利用者による音楽へのアクセス方法の複雑化を指摘している。スマートスピーカーは多くのデバイスとの同期や様々なアプリの利用が可能なため、利用者は自らのニーズに適したメディア接触習慣を選択することができるからだ。 もっと見る
INDUSTRY NEWS
Seeking Alpha (株式市場インサイト、財務分析情報サイト) ニールセン、米Rakuten Intelligenceと業務提携、米国における日用消費財eコマースの全容解明に乗り出す ニールセンとRakuten Intelligence(旧 Slice Intelligence) は10月3日、独占的業務提携契約の締結を発表、ニールセンのオンライン購買データ(ePOS)や商品参照データとRakuten Intelligenceが保有する世界最大級のeコマース消費者パネルが統合される。ニールセンがリリースする新たな統合ソリューションは、アメリカにおける日用消費財のオムニチャネル小売環境の全容(オンラインおよび実店舗における売上や買物行動)を明らかにする。Rakuten Intelligence との業務提携により、ニールセンはアメリカ市場に向けた最も包括的かつマルチソースなeコマース計測ソリューションを手に入れたことになる。 もっと見る
アメリカの大手テレビネットワークCBSの最高経営責任者(CEO)、Les Moonves (レス・ムーンヴェス)は11月3日午後(現地時間)に行われた同社の投資家向け収支報告の際に、2017年のアップフロント交渉でニールセンのTotal Audience Measurementが重要な役割を果たすことを期待するコメントを出した。「トータルオーディエンス視聴率は、CBS が放送する番組がリーチする視聴者数に対する正当な対価を得るための重要なステップとなる。視聴習慣の変化を踏まえ、今後は大きな対価が期待できるだろう。」 もっと見る
Japan Times (ジャパンタイムズ紙) ニールセンレポート:男性の興味・関心を獲得しつつある女性スポーツ ニールセンスポーツのレポートによると、女性スポーツに興味・関心を持つ層の半分以上は男性スポーツファン。同レポートを見ると、米国と英国を含む世界主要8市場における一般的なスポーツファンの84%が女性スポーツに興味・関心を持っており、興味・関心層の51%が男性。 もっと見る
Martech Advisor (マーケティングテクノロジーニュースサイト) 米Googleのマーケティングミックスモデリングプログラムに参画して 1年半、Googleと共に結果を出すニールセン Googleのマーケティングミックスモデリングプログラム創設メンバーとして、参画から1年半の区切りを迎えたニールセンは、Googleとの協業を通じてめざましい投資収益率(ROI)達成指標を報告しています。両社はデジタル広告が及ぼす影響の計測改善を着々と進めており、強力なマーケティングインサイトの提供を通じてアメリカの食品・飲料会社、Mondelēzなど、顧客のデジタル広告 ROI 向上に貢献している。
2017年4月にGoogleのマーケティングミックスモデリングパートナープログラムの最初のメンバーとして認定されたニールセンは、以来Googleデータを駆使してグローバルで700件以上のマーケティング計測調査を実施している。Google Cloud Platformから直接データを得ることにより、Paid Search(有料検索広告)、ディスプレイ広告、YouTube などGoogleの広告メニューを横断するより包括的にマーケティング支出を把握でき、広告主企業がマーケティング予算に対して行う綿密かつ迅速なデータ指向の意思決定を支援している。 もっと見る
Fortune (ビジネス・経済誌) 米Google、スマートホーム対応 Home Hubを発売、AmazonのEcho Showに対抗 Googleはインターネットに接続するサーモスタット(温度自動調整器)、玄関チャイムやその他スマート家電のコントロール用デバイスとして、新たにHome Hub を発売する。
同社は10月9日、ニューヨークで開催されたメディアイベントにてHome Hubの価格は149ドル、Best BuyやTarget、Walmartなどの実店舗で10月22日に販売を開始すると語った。
Home Hubは10月9日から、Googleのオンラインストアで予約を開始する。また同イベントにて、GoogleはPixel Slateタブレットを発表した。
寝室のサイドテーブルや台所での利用を念頭に、自立型スタンドにタブレットが埋め込まれたHome Hubは7インチのタッチディスプレイスクリーンを搭載。Google アシスタントに話しかけてリマインダーやアラームの設定など日々の作業をリクエストしたり、天気予報や経路情報など調べものを行うことができる。 もっと見る
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