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2018年4月2日、9日合併号  

HIGHLIGHT

Variety (エンターテインメント業界誌) 
ールセン、次世代テレビ視聴分析プラットフォーム GRABIXにスマートテレビ視聴データを追加し、プラットフォームを強化

大規模なテレビ視聴データの提供に向け、米国ニールセンは次の一歩を踏み出す。2018年4月5日、同社は既に提供しているリアルタイムテレビ視聴分析プラットフォーム、Grabixに対し数百万台規模のスマートテレビ視聴データを組み込んだと発表した。

新たに導入されるNielsen Grabixは、ニールセンの従来のテレビ視聴率にスマートテレビで収集されたリアルタイム視聴データが組み合わされており、利用者はアメリカの56 のテレビ市場における400のテレビ局が放送する番組の視聴行動を分単位で確認することが可能。テレビネットワークや広告主にとっては、視聴者が自社、他社を問わずいつ視聴を止めたか、あるいは競合ネットワークが放送する番組の視聴を開始したのかを具体的に把握することができる。

Grabixはニールセンの従来のデータソースを基に、分単位での視聴行動を追跡する機能を提供していた。2016年後半に同社がGracenoteを5億6000万ドルで買収したことにより、同プラットフォームにスマートテレビ視聴データを組み込むことが可能となった。

Gracenoteは全世界でLGなど、計8ブランドのスマートテレビ4000万台に同社のACR (Automatic Content Recognition、自動コンテンツ認識)ソフトウェアを組み込むことで、スマートテレビ視聴データを収集している。新たに展開されるGrabixには、データ収集対象となるスマートテレビ300万台のデータが組み込まれる。同社のスポークスパーソンによると、今後徐々にデバイス数を拡大する予定。

ACRテクノロジーを利用したスマートテレビ利用者の視聴行動の判別は、過去に反発を招いている。Vizioは昨年、利用者の視聴習慣を無断でトラッキングしたことに対しFTC (連邦取引委員会)から起訴され、220万ドルを支払うことで和解したことは記憶に新しい。以来、Vizioはより明快な方法で利用者の同意を得た上でACR機能を適用する運用を開始している。

 

Gracenoteは4月5日に発表した声明にて、ACRの適用に際しては利用者の同意が必要と明言、さらにはテレビ所有者を特定可能な具体的な情報は収集しないことを表明している。



INDUSTRY NEWS

The Drum (マーケティング・メディア業界ニュースサイト) 
米LinkedIn、B2B ブランド向け自動再生動画広告を導入
 
世界最大級のビジネスSNS、LinkedInはスポンサードコンテンツへの対応強化の一環として、動画広告の導入とオフィシャルページの開設を発表した。Facebookなどの競合サービスに対し動画で遅れをとっていたLinkedInは、昨年 8月にスポンサード動画サービスのトライアルを開始したばかり。新規に導入される動画広告では役職名、年次、企業名、業種、スキルやアカウントベースドマーケティング(ABM)を通じたマッチドオーディエンスなど、LinkedInが提供する様々なターゲティング機能が利用できる。 もっと見る


Hollywood Reporter (エンターテインメント業界誌)   
米Amazon、欧州市場向けにABCの「The Crossing」、Freeform 制作「Cloak & Dagger」を Prime Video で配信
 
アメリカのAmazonは欧州市場向けにDisneyのテレビドラマ2本(「Cloak & Dagger」、「The Crossing」)を同社のPrime Video 専用サービスとして配信する。Marvel原作の「Cloak & Dagger」は、異なった環境で育った 2人のティーンエイジャーが自らに秘められた力に目覚め、苦悩しながら成長する様子を描いたドラマシリーズ。アメリカでは Freeformが6月から放送を開始する同シリーズは英国、アイルランド、ドイツ、オーストリア、スイス、フランス、イタリアのPrime Videoでアメリカでの初回放送日の翌日から配信される。SFミステリーの「The Crossing」は 4月2日にアメリカで放送を開始、英国とアイルランドでは4月3日、ドイツ、スイス、イタリア、オーストリアでは4月27日から配信をスタートする。同シリーズの設定は250年後の未来、戦争で荒廃した国から逃げ出した移民グループがアメリカのとある町に保護を求めるというストーリー。  もっと見る

 

 

アメリカのAmazonは欧州市場向けにDisneyのテレビドラマ2本(「Cloak & Dagger」、「The Crossing」)を同社のPrime Video 専用サービスとして配信する。 
Marvel原作の「Cloak & Dagger」は、異なった環境で育った 2人のティーンエイジャーが自らに秘められた力に目覚め、苦悩しながら成長する様子を描いたドラマシリーズ。アメリカでは Freeformが6月から放送を開始する同シリーズは英国、アイルランド、ドイツ、オーストリア、スイス、フランス、イタリアのPrime Videoでアメリカでの初回放送日の翌日から配信される。
SFミステリーの「The Crossing」は 4月2日にアメリカで放送を開始、英国とアイルランドでは4月3日、ドイツ、スイス、イタリア、オーストリアでは4月27日から配信をスタートする。同シリーズの設定は250年後の未来、戦争で荒廃した国から逃げ出した移民グループがアメリカのとある町に保護を求めるというストーリー。  もっと見る

AdAge (アドバタイジング・エイジ誌)   
米NBC UNIVERSAL、テレビ視聴率の低下や視聴習慣の変化に対応する新指標を導入
 
今年のアップフロントプレゼンテーションを念頭に、アメリカのメディアエンターテインメントグループ、NBC Universal は視聴デバイスを問わずに自社コンテンツで流れるコマーシャルの全視聴を計測する新指標を導入する。

同社によると自社開発した新指標、CFlight は全プラットフォーム上でリアルタイム、オンデマンド、タイムシフトといった異なる視聴形態でのコマーシャル視聴インプレッション数を計測する。広告主にとっては NBC Universal の番組で流れる広告露出を包括的に把握することが可能になり、HuluなどのOTT サービスやRokuなどのプラットフォームにも対応する。対象となる NBC Universal ネットワークは代表的なNBC ニュースチャンネルに加え、Bravo、E!、Syfy、USA Network。 

新指標はニールセンが計測・提供するテレビ視聴率の低下、さらにはタイムシフト視聴、広告スキップなどの視聴習慣の変化に加え、計測が難しいとされるプラットフォームの台頭などの複数の課題に対応するもの。NBC Universal は新指標、CFlight を自社限定ではなく、将来的に業界標準となることを期待している。現状を見ると、同社を含むテレビネットワークは様々なデータ製品を利用して性別、年齢といった単純なデモグラフィック属性よりも精緻なオーディエンス保証を行っている。NBC Universalのエンターテインメント広告販売担当 EVP、Mark Marshall (マーク・マーシャル)は、同指標は誰でもアクセスできるという点を強調、「非常にベーシックな指標で、NBC Universal専用として開発したものではない。利用が簡単な上に透明性も担保されているので、全エージェンシーが共通指標として利用することができるだろう」とコメント。

業界標準としての利用を目論む NBC Universal に対し、ライバルとなるテレビネットワーク各社が同指標の採用に踏み切るか、または各自がより高度な指標を独自に開発するか、今後の展開が注目される。CFlight はニールセン、ComScoreやMoatなどのデータソースを利用、従来のマスメディアとデジタルでの視聴から計測される広告インプレッション数を集計する。リニア放送とダイナミック配信(テレビとデジタルで配信される番組に同じ広告が掲載されない場合)で計測が可能。 もっと見る

 


Bloomberg (ブルームバーグ)
米Facebook COO、同社の個人データ保護対応について語る 
 
アメリカのFacebook Inc. のCOO (最高執行責任者)、Sheryl Sandberg (シェリル・サンドバーグ)は利用者の個人データ流出後、同社にとって初めて一部の広告主が広告費を削減したこと、さらには顧客の不信感を払しょくするには時間がかかることなど、同社が直面する個人データ保護問題について語った。

4月5日、カリフォルニア州メンローパークのFacebook本社で行われたインタビューにて、同氏は「少数の広告主が広告を停止した。広告主企業も利用者も皆、安全にデータを利用したいと表明している」とコメント。また同氏は同社のプライバシー設定について、「利用者同様、広告主に対しても安心してもらえるよう、対話を行っている」と語った。同社の売上や利益のほとんどは、広告収入に依存している。

前回の大統領選挙期間中、英国の政治コンサルティング企業 Cambridge Analytica が 8700万人にも上るFacebook利用者データを不正にアクセスしたという事実を受け、世界最大のSNS 運営企業は利用者保護の強化に向け、製品やデータポリシーの見直しを行っている。個人データ流出というニュースにより、同社による利用者データ管理が疑問視され始めた。同社の CEO (最高経営責任者)、Mark Zuckerberg (マーク・ザッカーバーグ)は来週、上下院委員会の公聴会で本件に関する証言を行う予定。 もっと見る

 



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