ニールセンの「DIGITAL IN TV RATINGS」、米国 MEDIA RATING COUNCIL (MRC)の認定を取得
MRC の認定により、メディア取引におけるニールセン計測データの高い信頼性が証明されました。従来のテレビ放送番組のデジタル視聴をメディア取引通貨である C3/C7 視聴率に組み込む「DIGITAL IN TV RATINGS」は、「DIGITAL AD RATINGS」に次いで MRC 認証を取得しました。これはニールセンの「トータルオーディエンス」フレームワークの構成要素となるソリューションです。
2017年2月7日火曜日、ニールセンはテレビ視聴計測にデジタル視聴計測を組み込む同社の製品、「Digital in TV Ratings」がアメリカの Media Rating Council (MRC)の認定を取得したことを発表しました。同製品は計測対象となるテレビ放送番組のデスクトップ PC やモバイルデバイスでの視聴を計測するもので、MRC 認定を受けた初のパソコンやモバイルデバイスで視聴されるテレビ放送番組オーディエンスを計測するソリューションとなります。
2015年にリリースされた「Digital in TV Ratings」は ABC、CBS、Freeform や Univision などの顧客に利用されています。計測はニールセンのトータルオーディエンス手法に基づき、センサスベースのデータ、個人のデモグラフィック属性とニールセンの高品質で代表的なパネルデータを組み合わせ、アメリカ全国およびローカルのピープルメーター市場における視聴者計測データがレポートされます。テレビ局の番組編成担当者にとっては、テレビ放送された番組とコマーシャルを全てのデバイスで視聴したトータルオーディエンスを把握することが可能になります。「Digital in TV Ratings」の計測結果は従来のテレビ放送視聴指標と組み合わされ、アメリカにおけるテレビ広告枠の取引通貨である C3/C7 (放送から3日間/7日間のライブ視聴と録画視聴を合計した CM 視聴率)やローカル市場での AQH (15分中に特定の局の番組を最低 5分聴取した人の平均数)に組み込まれます。
ニールセンは今後も MRC と連携し、「Digital Content Ratings」など、残りのトータルオーディエンスソリューションの MRC 認定取得を目指します。また、「Total Content Ratings」の MRC 認定審査を申請する予定です。
MRC のエグゼキュティブディレクター兼 CEO、George W. Ivie (ジョージ・W・アイヴィー)は「厳格な要件を満たすことが必要とされる MRC 認定を Digital in TV Ratings で取得したニールセンを称えたいと思います。コンピューターやモバイルデバイスで視聴されたテレビ放送番組視聴を計測する同製品が認定されたことにより、全てのプラットフォームにおけるテレビ放送番組視聴の全容解明を求める市場のニーズを満たす上で、ニールセンは大きな一歩を踏み出したと言えるでしょう」、と語っています。
コーポレートリサーチを行う Univision Communications Inc. のコーポレートリサーチ担当副社長、Jed Meyer (ジェド・マイヤー)は「生活者のコンテンツ消費行動は確実に変化しており、生活者のデジタルおよび従来のテレビ放送番組視聴を適切に計測するためのケイパビリティを確保することが必須となっています。Univision では、好きな時間に好きな場所で番組を観たい視聴者に対応するためのサービスを提供しています。今回ニールセンが MRC 認定を取得したことで、デジタルを対象とした透明性が高く、アカウンタブルなテレビ視聴率の重要性が再認識されました」、と語っています。
広告枠の売買においても、今回認定を取得した「Digital in TV Ratings」によってテレビに加え、デスクトップ PC、タブレット、スマートフォンの視聴者に対し、プレミアムコンテンツを最も効果的な方法で配信、販売することが可能になります。
ニールセンのプロダクトリーダーシップ担当社長、Megan Clarken (メーガン・クラーケン)は「ニールセンのトータルオーディエンス戦略により、既存の C3、C7 に加えて今後台頭する可能性がある新たな取引通貨を想定した場合でも、より幅広いテレビ視聴者データを提供することが可能になりました。これは全スクリーンのオーディエンスの収益化を狙っている顧客のニーズを満たす上で重要なことです。PC やモバイルでのデジタル視聴を組み込むニールセンの手法が第三者による透明性の高い認定を取得したということは、今後トータルオーディエンスを市場に提供する上で新たな、かつ重要な一歩となります。ニールセンの開発がMRC認定という極めて厳格で質の高い基準を満たしたことに、大きな喜びを感じています」、と語っています。
Variety (エンターテインメント業界誌) ニールセンのクロスプラットフォームテレビデータ、3月に限定的なリリース開始 将来、アメリカのテレビネットワークは放送された番組がテレビセットやコンピューターのスクリーン、スマートフォンでどのように視聴されているかを公表するようになるだろう。しかし 2017年3月にこのようなクロスプラットフォームのテレビ視聴データをリリースできるのは、ごく少数のネットワークのみ。ニールセンのプロダクトリーダーシップ担当 SVP の Jessica Hogue (ジェシカ・ホーグ)はインタビューにて、複数プラットフォームをまたいだコンテンツ視聴を計測するニールセンの「Total Content Ratings」を実装したテレビネットワークは、各ネットワークが放送した番組に関するクロスプラットフォームデータを3月1日以降、公開することができるだろうとコメントした。 もっと見る
アメリカの大手テレビネットワークCBSの最高経営責任者(CEO)、Les Moonves (レス・ムーンヴェス)は11月3日午後(現地時間)に行われた同社の投資家向け収支報告の際に、2017年のアップフロント交渉でニールセンのTotal Audience Measurementが重要な役割を果たすことを期待するコメントを出した。「トータルオーディエンス視聴率は、CBS が放送する番組がリーチする視聴者数に対する正当な対価を得るための重要なステップとなる。視聴習慣の変化を踏まえ、今後は大きな対価が期待できるだろう。」 もっと見る
The Drum (マーケティング・メディア業界ニュースサイト) 米Snapchat、広告主にニールセンのデジタル視聴率の提供開始 デジタルや従来のテレビ放送と肩を並べるべく、Snapchat は同社が運用するアプリで広告キャンペーンを計画、実施する広告主に対し、ニールセンのデジタル広告視聴率を提供することを認めた。同社と協業するブランドや企業は Snapchat アプリで展開する広告キャンペーン効果を検証するための第三者計測システムを要求しており、今回確認されたデジタル広告視聴率の提供はその要求に応えるもの。 もっと見る
Wall Street Journal (ウォールストリート・ジャーナル紙) 米Facebook、テレビ市場に参入 より大きいサイズのスクリーンで Facebook を楽しめる日は近いかもしれない。内部に近い筋の情報によると、同社は Apple TV を含むテレビのセットトップボックス向け動画アプリを開発している。動画コンテンツの視聴を念頭に開発中の同アプリでは、動画広告の提供も計画されているという。 もっと見る
Financial Times (フィナンシャル・タイムズ紙) 自主制作メディアコンテンツにフォーカスする米 Apple Apple Inc. の最高経営責任者(CEO)、Tim Cook (ティム・クック)は1月31日火曜日(現地時間)、自主制作メディアコンテンツに力を入れていることを示唆、テレビ業界に革命をおこすための同社の施策を強化する。昨年、同社の音楽配信サービスの一環として制作を委託した「Carpool Karaoke」などの番組配信を実験的に試みた Apple は、今後「メディア業界で起きている変化に参加する」(CEO談)ことが予想される。 もっと見る
The Wall Street Journal (ウォールストリート・ジャーナル紙) 史上初の延長戦となった第51回スーパーボウル、視聴者数は 1億1130万人 ニューイングランド・ペイトリオッツのクオーターバック、Tom Brady (トム・ブレイディ)は歴代最多のスーパーボウル制覇を誇るが、ニューイングランド・ペイトリオッツが序盤での大差に追いつき、延長戦でアトランタ・ファルコンズを下した第51回スーパーボウル中継は残念ながら、過去最高の視聴率を叩き出せなかった。ニールセンの速報値によると、Foxが放送した第51回スーパーボウルのテレビ視聴者数は 1億1132万人、過去のスーパーボウル中継では5番目に高い数字となった。僅差の4位は2012年に開催された第46回スーパーボウルで、この時はニューヨーク・ジャイアンツがニューイングランド・ペイトリオッツに勝利した。 もっと見る
New York Times (ニューヨーク・タイムズ紙) 現実逃避が主流テーマとなった 2017年スーパーボウルコマーシャル、一部の政治色が強い広告に対し、消費者がボイコット運動を開始 2月5日日曜日(現地時間)に開催されたスーパーボウル後、ニールセン・コンシューマーニューロサイエンスの Dr. Carl Marci (カール・マーシ)のコメントはニューヨーク・タイムズ紙の記事「Escapism Reigns in Super Bowl Commercials, but Politics Proves Inescapable」や CBS News の記事「Boycotts Abound as Super Bowl 2017's Ads Take Risks」など、複数のメディアに掲載された。これらの記事はスーパーボウルのテレビ中継で放送された「スーパーボウルコマーシャル」について書かれたもので、2017年のコマーシャルはばかばかしい内容のものから感傷的なもの、さらにはトランプ政権への批判とも受け取られかねない政治色の強いものが中心だった。 もっと見る
Wall Street Journal (ウォールストリート・ジャーナル紙) 米Snapchat が新たなテレビとなる理由 米Snapchat はスマートフォン向けメッセージアプリかもしれないが、多くの意味で新たなテレビとなる可能性を秘めている。テレビとの共通点としてまず挙げられるのが、同アプリの利用方法だ。同アプリを運営するSnap Inc. は同社アプリ利用者が1日に視聴する動画数は 100億本というデータを示しており、これは Facebook が2015年末に公表した1日に視聴する動画数80億本を上回る。 もっと見る
Campaign (マーケティング、広告、メディアニュースサイト) 米YouTube、モバイルライブ配信をリリース 米YouTubeはYouTubeチャンネルの登録者数 1万人以上の利用者を対象に、モバイルライブ配信(生放送)機能をリリースした。新機能はモバイルに実装された YouTubeアプリに組み込まれ、利用者はキャプチャーボタンを押すだけでライブ動画を録画できる。録画された動画には、他の YouTube 動画と同じ機能が提供される。同社は昨年6月、ライブ配信機能の計画を発表した。 もっと見る
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