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         2009年1月15日号

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■ コラム 【ウェブマーケティング・データライン】

  日本の検索サイトの利用状況

     (ネットレイティングス株式会社 代表取締役社長 萩原 雅之)

 

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■ コラム <ウェブマーケティング・データライン>
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▼△▼        日本の検索サイトの利用状況         ▼△▼

 

 検索サイトの利用状況は、視聴率の中でも特に顧客の関心が高いデータで
あり、どのような指標でみるべきかについてはさまざまな意見がある。特に
メディアが好んでとりあげる「シェア」に関しては、定義や集計方法次第で
結果が大きく変わってしまうため、日本ではニールセン・オンラインから検
索シェアの公表は一切行っていない。

 また、ニールセン・オンラインの新 NewViewにてレポートされている「検
索チャネル/サーチ・カテゴリ」は、検索サイト(Google、Ask.jp、Baiduな
ど)においては各サイトのトップページの利用状況(利用者数、ページビュ
ーなど)も含まれてレポートされている一方、ポータルサイト(Yahoo!、
MSN/Windows Liveなど)においては各サイトのトップページの利用状況(利
用者数、ページビューなど)が含まれていないため、検索サービスの利用状
況を双方のサービス間で比較する場合には適正ではない。

 検索エンジン別のクエリー(検索語入力)回数の推計ができれば理想だろ
うが、視聴率データからは技術的な制約もある。そこで、視聴率から比較的
簡単に算出でき、実情に近い指標と思われるのが「検索結果表示ページ」の
ページビュー数である。ポータルトップページの検索窓、ツールバーやブラ
ウザの検索メニューなど検索の入口は多様であっても、検索を行えばその結
果ページは必ず表示されるからだ。

 そこで、昨年10月に導入した新仕様のデータを使い、家庭+職場における
主要検索サービスの検索結果表示ページビュー数を算出してみたのが以下の
結果である。1回の検索語入力で何ページも開く場合もあるので検索回数と
は異なるものの、検索サイトは検索連動広告ビジネスと不可分であり、結果
表示のページビュー数はスポンサーサイト/リンクの表示回数とも相関があ
るため、参考になろう。


------ 主要検索サービス別にみた「検索結果表示」のページビュー数 -----
                           (単位:千ページ)

検索サービス名
家庭+職場からの利用
Yahoo!検索
3,536,499
Google検索
2,568,437
MSN/Windows Live検索
219,011
goo 検索
144,852
Biglobe検索
97,199
Nifty検索
48,575
Infoseek検索
47,177
Excite検索
23,648
Baidu検索
47,380


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Source:Nielsen Online NetView 2008年10月

 

 これをみると、Yahoo!が提供する検索サービスが、家庭と職場の合算で35
億3600万ページビュー、Googleが提供する検索サービスが同25億6800万ペー
ジビューとなっており、この2サービスが突出して利用されていることがわ
かる。

 検索市場は世界的に見ればGoogleが圧倒的首位に立っているものの、日本
ではYahoo!検索が長くトップを維持している。中国や韓国でも地元生まれの
サービスが強い。14日付日本経済新聞の記事によれば、今月1日Google日本
法人社長に就任した辻野晃一郎氏は「海外ブランドではなく自国ブランドと
して存在感を強めないとトップシェアは狙えない」とし、世界均一戦略を修
正して日本独自の営業戦略をとることを明らかにしている。両者の競争はま
すますホットになりそうだ。

 

    (ネットレイティングス株式会社 代表取締役社長 萩原 雅之)

 

ネット視聴率:無作為抽出による募集を経て構成される世界最大のインター
ネットパネルから最新の高度なユーザー行動測定技術でリアルタイムにオン
ライン行動情報を記録、ニールセングループが50年以上にわたり集積した豊
富な経験と解析技術を用いて提供されています。


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