transcosmos mail magazine special column

「ウェブマーケティングの新潮流」
ネットレイティングス株式会社代表取締役社長 萩原雅之

第1回 メガメディア「Yahoo! JAPAN」の実力

  日本で最も多くの人が利用するサイトはYahoo! JAPAN(yahoo.co.jp)です。
2006年5月に家庭からウェブを利用した4240万人のうち、85%にあたる3600万人が訪問しました。

  利用者数によるドメインランキング(2006年5月)
順位 ドメイン 利用者数
(万人)
リーチ
(利用率)
(%)
ページビュー
(億PV)
ひとりあたり
訪問回数
(回)
ひとりあたり
利用回数
(時:分)
1 yahoo.co.jp Yahoo!JAPAN 3,618 85.3 216.3 20.9 3時間24分
2 rakuten.co.jp 楽天市場 1,953 46.1 25.2 6.5 50分
3 nifty.com @Nifty 1,930 45.5 8.6 6.1 20分
4 biglobe.ne.jp ビッグローブ 1,682 39.7 6.2 5.4 15分
5 infoseek.ne.jp

インフォシーク

1,645 38.8 9.5 6.6 23分
6 amazon.co.jp Amazon.co.jp 1,613 38.0 4.7 4.2 13分
7 geocities.jp ジオシティーズ 1,595 37.6 5.4 5.1 12分
8 goo.ne.jp goo 1,575 37.1 9.3 6.7 31分
9 ocn.ne.jp OCN 1,568 37.0 3.9 4.6 11分
10 fc2.com FC2 1,516 35.7 6.6 6.5 21分
 全ネットユーザーひとりあたりの月間平均利用時間は約18時間ですからオンライン総時間は約7.6億時間、主に家庭での利用を想定した消費者向けのネットビジネスは、広告にしても物販にしても、この「総利用時間」が潜在的な市場を表します。2000年4月時点ではわずか5900万時間にすぎなかったので、過去6年間で「市場」が約13倍に拡大したことになります。そして、Yahoo! JAPANは1ドメインでこのオンライン総利用時間の16%、約1.2億時間を占めています。

 2位の楽天市場(rakuten.co.jp)が2.1%、3位のmixi(mixi.jp)が1.9%ですからそのシェアの大きさが理解いただけるでしょう。総ページビュー数シェアでみるとさらに寡占状況が明らかで、日本における25.4%が Yahoo! JAPAN によるものとなっています。

 広告媒体としてみた場合、リーチが巨大なYahoo!は「メガメディア」と呼ばれ、テレビや新聞に広告費を使ってきた大手広告主の注目も集めています。全国紙の発行部数をすべて合わせても3000万部には届きませんし、すべての読者が広告も閲覧するとは限りません。逆に確実に3000万人に広告を見てもらえるメディアはYahoo!トップページくらいではないでしょうか。また金融広告や求人広告などは関連するコンテンツ内のみに表示することにより効率のよいターゲット出稿も可能です。ネット広告はインタラクティブ性が注目されますが、実はマス広告、マス媒体としてもみても十分なリーチが期待でき、これもネットマーケティングの重要な要素のひとつなのです。

 ただこれだけ圧倒的なリーチ力を持つYahoo! JAPANも、ブログやソーシャルネットワーキング(SNS)の分野で出遅れた点は否めません。Yahoo! JAPAN は中核となる検索サービスについて「ソーシャルサーチ」というコミュニティをベースにした戦略を打ち出していますが、メガメディアとしてのYahoo! JAPANが、メガコミュニティとしても機能するのか、Web2.0時代にも主導権をとれるのかに注目が集まっています。

 次回は、従来型の広告とネット広告や自社ウェブサイトを組み合わせて効果的なキャンペーンを行う「クロスメディア戦略」の拡がりについてみていきます。

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