サイト訪問行動モデリング

サイト訪問行動モデリングは、サイト訪問者の行動パターンをモデル化し、サイト間の因果関係を明らかにします。因果関係は因果係数で求められ、モデルの妥当性は統計的な指標で表記されます。従来はサイト間の重複訪問割合、レファレンスサイトを見ることで訪問行動を見ていました。これは2点間の関連性を見ていることにしかなりません。そうではなく、視聴行動全般を「モデル」として把握する方法がここで紹介するサイト訪問行動モデリングです。このモデリングで取り扱えるデータは、NetViewで収集されているすべての個人視聴行動データ(セッション回数、滞在時間、ページビュー数)です。また、視聴行動だけでなく、ウェブアンケートなどで収集された「サイト評価情報」や「意識情報」を元にモデリングを行うことも可能です。サイト評価が企業イメージや商品購入意向にどの程度の影響(因果関係)を与えているかを分析することもできます。

事例ではサイト訪問者の行動パターンをNetView AMSの実際のユーザーログ(セッション回数)から抽出・分析、モデル化したものです。

各種定性・定量調査の紹介


■事例:自動車メーカーサイトの訪問者行動分析モデル

Step1: NetView のユーザーログから自動車メーカーサイトを訪問したウェブ利用者を抽出します(対象とした自動車メーカーは7社)。

Step2: 利用者が訪問した主なウェブサイトをサイト特性に沿って10カテゴリーに分類します。

     (F1=買う、F2=旅行、F3=知る、F4=楽しむ、F5=調べる・・・・F10=集まる)

Step3: 10カテゴリーを3つの行動因子で定義。(「知る、楽しむ」、「一般情報を調べる」、「ショッピング、暮らし」)

Step4: さらに自動車関連の2つの行動因子を設定する。( 「調べる(車):車関係の検索サイト」、「自動車メーカーサイト」)

Step5: 定義した5つの行動因子の因果関係をモデリング。(モデルは任意に組み立てることが可能)

Step6: 作成したモデルに「自動車メーカーサイト訪問者全体」、「各自動車メーカーサイト訪問者」、「20代男性」など異なるセグメントのデータを

     分析することで、各セグメントの行動パターン(因果関係)の違いを同じモデル上で把握することができます。


上のモデル図は各行動因子(A−E)間の因果関係を表しています。例えば、A(知る)→D(調べる:車)の因果関係は0.23。A→C(調べる:一般)の因果関係は0.49。行動パターンとして、Aから「調べる」行動に移る場合、車情報サイトよりも一般情報サイトへのパス(流れ)が2倍の強さとなっていることがわかります。

また、「E」車(自動車メーカーサイト)」に至る5つの行動パターン(車への全体効果の部分)のパスの強さを見ることができます。自動車メーカーサイト訪問者全体の場合、「A:知る」→「C:調べる」→「E:車」のパスが最も太く、逆に「D:車を調べる」→「E:車」のパスは相対的に弱い結果になっています。ここから導き出されることは、自動車メーカーサイトに求めている情報と、一般的に調べることによって得る情報が異なっていること。また、「CやD:調べる」と「E:自動車メーカーサイト」は相対的に弱い因果関係なので、自動車メーカーサイトで調べたいことがある場合は、直接、自動車メーカーサイトを訪問するという傾向が見られます。このモデルを各自動車メーカーサイト訪問者別にモデルをあてはめると、自動車メーカーによって行動の因果関係に違いが見られます。この違いが各自動車メーカー訪問者の行動特性の違いと言うことができます。

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